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「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。百鬼夜行シリーズ最新作。
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Posted by ブクログ
持つ手が疲れるほどの分厚さに怯んで京極さん未体験の方にも、この程度の厚さならお試しいただけるのではないでしょうか。百鬼夜行シリーズではありますが、1冊も読んだことがなくても大丈夫。 舞台は昭和29年。日本刀で人をバッサリ斬るという通り魔事件が発生。最初の被害者は怪我で済んだのに、犯人はどんどん腕を...続きを読む磨き、腕をもがれた人の次は皆絶命。 京極作品の雰囲気を知るにはもってこい。そんな時代のことは知るわけもないのに、なぜか懐かしい気分にさせられます。単行本も文庫本も必ず見開きに文字を収める凝り様も一緒に楽しんでほしい。
昭和の辻切り事件。七人目の被害者の女学生の友人の話を聞く中禅寺敦子。被害者の彼女はとても怖がっていたという。 久し振りの百鬼夜行シリーズようやく読みました。いやあ面白い! ほぼ会話劇で展開される辻切り事件の真相。ラストシーンの胸のすく啖呵。いやあ面白い。
京極夏彦のお話の一行目がとにかく素晴らしくて、読みたい!と思っていたのですが、本の厚さに挫折していた私。この本は「読める!!」と勢い込んで、そのまま怒涛のように読みました。刑事賀川のセリフといい、呉美由紀のきっぷのいい話っぷりといい、そして中禅寺敦子の目、気持ち・・・本当にそこにその人達がいるかのよ...続きを読むうに目の前でお話が展開されていって・・・息を付く間すらないくらいでした。思った通り「面白い!」もっと妖かしっぽい話かと思っていたら、違い、一番怖いのは・・・思い込んだ人の心。で、推理小説だったのか!!という気持ちでいっぱいです。このシリーズまだ他にもあるので、読んでいきます。
シリーズ物だが、単発でも読める作品。 「鬼」の解釈を問う、捉えるかを自分なりにも考えたくなる。 思い込みや常識は、個々人にしか通用しないと改めて感じる。
ずーっと待ってる本編はなかなか続きが出ないけど、スピンオフ的なのが出たので購入。 このシリーズと、別のシリーズが繋がるとは。 それにしても、相変わらず上手い。ぐいぐい読まされてしまった。 お兄さんたちはどこへ行っているのやら。
今昔百鬼拾遺の第1弾。 初京極夏彦です。 面白かった~。とても難しい漢字がたくさんありました。 これはこの小説のためにそうされているのか、他の作品でもそうなのかはわかりませんが。 最初はいったいどうなっていくのか、どこへ連れていかれるのか、まったくわかりませんでした。 でもどんどん謎が解けていくのが...続きを読むとても面白かったです。 来月第2弾の河童が出ます。それももちろん読みます!
久しぶりの京極夏彦。新刊が出たので、既刊本から読み返し中です。 こちらは主人公が若い女性なので、価値観や考え方がまた変わってとても面白く読めました。刑事さんの子供刑事ぶりがコミカルで笑えた。(子供刑事ってあだ名、すごく的をえてる!) 鬼に関する講釈は、京極堂不在のため薄いので、ここらへんかなりペー...続きを読むジ数の削減になってる。続きが読みたい!
繰り返し繰り返し読むほど好きなシリーズなのに、スピンオフが出てることを知らなかった。ショック!でも読めて幸せ!
京極堂の妹である中禅寺あっちゃんが主人公のシリーズ一作め。元々の百鬼夜行シリーズよりずいぶん短くて読みやすいし、鳥口さんが出てきたのもほっこり。
いわゆる京極堂シリーズは読破してしまったので、京極夏彦からもしばらく足が遠のいていた。本書を手にしたきっかけは、文庫に書かれている紹介文に「中善寺敦子」の名を目にしたからだ。 タイトルにもあるが、テーマは「鬼」である。憑きもの落としで、その能力、つまり言霊の力を使い、難事件を解決してきた京極堂の妹...続きを読むたる中善寺敦子が一体どんな推理を展開するか――興味を持った。日本刀による連続「辻斬り」事件。禍々しくはあるが、昭和という時代に果たして辻斬りなどという事件が起きるのか? 辻斬りと見える事件は、一見明治時代から続く因縁に捕縛されているかのような展開で、物語は進む。ここまでは、タイトルにもある通り「鬼の祟り」とも思える。 敦子と辻斬り事件の最後の被害者であるハル子の友人、呉美由紀の会話を中心に、刑事、刀研ぎ師、被害者片倉ハル子の母親と片倉家の代々の人たちの話が絡みあい、物語は進む。因縁に呪われた一家としか見えなかった片倉家だが、敦子の慧眼により、「因縁」という不合理性の殻は破られ、そこから新たな、合理性に導かれた真実が明らかになる。京極堂ほどの長広舌はないけれども――それが本書を、「読み易い」頁数にしているのかもしれないが――、妹が発する言葉もなかなか力強い。それに畳みかけるように、若さがほとばしる言葉を美由紀が、最後に叫ぶように話す場面はクライマックスにふさわしいだろう。 京極堂シリーズのスピンオフということで、本流のシリーズと比べて、テーマをひたすら深く掘り下げることはしない。深い洞察の結果、「この世に不思議なことなど一つもない」とうそぶく京極堂がいないのは、このシリーズの愛読者からすれば、やや物足りなさを感じるかもしれない。しかし、読み易い長さで、かつ小難しい歴史にまで分け入ることなく事件を解決する「今昔百鬼拾遺」シリーズは、京極夏彦の魅力を手軽に味わいたい読者の入門書として推奨されるべきであろう。これまで、あの千頁を超える物語の長さに敬遠していた者は、本書と続くシリーズで京極夏彦という作家の魅力を知ることになるだろう。 すっかり京極堂シリーズに、つまり中善寺夏彦という拝み屋に魅了された人にとっては薄味であろうが、妹・敦子もなかなか理屈っぽい。しかしその「理屈」が徐々に、絡みあい混沌さを増す事件を解きほぐし、事件の構図を詳らかにしていく過程こそ、京極堂シリーズの真骨頂なのだ。これらのシリーズを通して、読者は言葉が持つ力の強さを知ることになる。 「今昔百鬼拾遺」シリーズは河童、天狗と続くらしい。第一弾の「鬼」を手にした以上、近いうちにこれらも読むことになる。兄の周りほどは癖のある人たちはいないが、本書ではまだ女子高生という美由紀のキャラクターが、新境地を切り開いたように思う。残りのシリーズを読むのが、今から待ち遠しい。
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今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】
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京極夏彦
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