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音大生・仁木悦子と植物学専攻の雄太郎は、探偵マニアの兄妹だ。欧州旅行中の水原夫妻に邸の留守を頼まれているが、ある夜に怪電話がかかり、女の悲鳴とともに電話は切れる。そして「林の中の……」という電話の声を頼りに探し当てたその家には、血に染った女性の遺体が……。難事件に挑む兄妹探偵の推理が、知的興奮を誘う傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
水原邸で留守番をしていた悦子と雄太郎に近越からかかってきた電話は悲鳴に似たような声と共に切れてしまう。急いで近越家に向かった2人はそこで女の死体を発見する。女は近越の愛人達岡房子で、近越はテレビ局の仕事で帰宅しないはずだった...
仁木兄妹の2作目? ある夜、家にかかってきた不穏な電話に呼ばれて、仁木兄妹は林の中の家に出向く。そこには血まみれの遺体が。 相変わらず、からりとしたミステリ。 登場人物もそんなに多いわけでもないのに、最後までどうなるのか謎が謎を呼ぶ。 登場する女性が、ことごとく友人とか知り合いなのが気になるけど、...続きを読む女学校の数も多くないしそういうものかな。 「全く雄太郎兄貴は、せくということを知らない人間だ。急ぐことはあっても、絶対にせこうとはしない。落ちつきはらって知らん顔をしているくせに、おしまいまで来てみると、終始せかせかやってきた私を、ちゃんと出し抜いている。やはり、ノッポとチビという宿命的な相違のせいかしら」 前作同様に条件のよい仮住まいでルノーを乗り回したりしている兄妹。兄が飄々と事件を追うのを負けじと妹がくっついて回る。 この兄妹仲がほほえましくていいなあ。
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