日本文学史早わかり

日本文学史早わかり

1,210円 (税込)

6pt

4.0

古来、日本人の教養は詩文にあった。だから歴代の天皇は詞華集を編ませ、それが宮廷文化を開花させ、日本の文化史を形づくってきたのだ。明治以降、西洋文学史の枠組に押し込まれて、わかりにくくなってしまった日本文学史を、詞華集にそって検討してみると、どのような流れが見えてくるのか? 日本文学史再考を通して試みる、文明批評の一冊。詞華集と宮廷文化の衰微を対照化させた早わかり表付。

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日本文学史早わかり のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ



    講談社文芸文庫
    丸谷才一 「 日本文学史早わかり 」


    西洋の文学史の枠組みにとらわれず、勅撰集(詞華集)に注目して、日本文学史をまとめた本。

    5つに分けた時代区分は、年数に偏りはあるが、宮廷文化の盛衰 や文学の共同体的性格という目線から 分けられ、とてもわかりやすい


    詞華集に代表される

    0
    2023年12月14日

    Posted by ブクログ

    「美意識の型」を提示することは一国を統治する上できわめてコストパフォーマンスの高い打ち手であり、従って日本文学は「土俗的かつ洗練された」宮廷文学(=勅撰詞華集)を中心に回っていたという洞察。

    また本論ではないが、日本の自然主義文学の特殊性についての指摘も興味深かった。西欧文学史の中ではそもそも異端

    0
    2023年01月11日

    Posted by ブクログ

    通説である政治史と文学史を一致させた区分ではなく、著者独自の勅撰集・七部集を基準とした時代区分に新鮮味を感じた。

    文学者というのは、新説を提起する存在でなければならないのだなあという感想を抱いた。

    0
    2011年12月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女子大生の皆さんと出会っていると、僕自身の無知もさることながら皆さんがモノを知らないことに唖然としてしまうことが多い。知らなくてもいいことかもしれないけれど、知っていたほうがいいことのひとつに文学史がある。

    どの作品を誰が何時書いたか、そんなふうに要約されがちなジャンルだけれど、本来は違う。万葉集

    0
    2019年01月29日

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