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「才能はなかった」と振り返り、度重なるケガに襲われた現役時代。また、スポーツキャスターとして一流選手等への取材で知った「弱さ」や「失敗」を飛躍のチャンスに変える「自分の使い方」。 選手たちは光り輝いて見えるかもしれません。しかし、みんな苦しんでいます。葛藤しています。大事なのは弱さから「逃げない」こと。 自らの居場所で、いまの自分を超えようと挑戦を続けるすべての人にエールを送る、魂の1冊です。
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Posted by ブクログ
人間て自分の弱さをなかなか認めたくないと思う、実際自分もそうだった。 でもこの本を読んで自分の弱さを認められることも1つの強さだということがよく分かった!
弱さをさらけだす勇気 松岡修造 言わずと知れた熱血の男、松岡修造氏。10歳から本格的にテニスを始め、慶應義塾高等学校2単身渡米を経て、86年にプロに。その後95年のウィンブルドン選手権で、日本人男子としては62年ぶりのベスト8進出を果たすなど活躍された。現在はテニス界の発展のため、テニス活性化プロ...続きを読むジェクト「修造チャレンジ」などを通じてジュニア育成に尽力している。現役で有名な錦織圭選手も修造チャレンジの卒業生。また、溢れんばかりの熱い思いを持ったキャラクターが人気で、オリンピックのキャスターを務めるなど、メディアでも幅広く活躍している。 この本はそんな修造氏のこれまでの経験からの想いや、羽生結弦、錦織圭、イチロー各選手らにインタビューして、そこから修造氏が受けっとったメッセージをまとめている、現在そして今後挑戦して今の自分を超えようと思っている人、必読の1冊。 私なりの解釈で、目標に向かって挑戦する際に繰り返し出てくると考える3つのサイクルに沿って、本書をまとめてみました。 1.自分と向き合う 2.夢中になれる目標を見つける 3.目標に向かって前進する 1.自分と向き合う 挑戦する際には自分と向き合うことが必要になります。そこには「強さ」「弱さ」両面あると思いますが、一般的には向き合いにくいのは「弱さ」でしょうか。「弱さ」と聞くと、一般にはマイナスで隠したくなると思いますが、修造氏の捉え方は異なります。 ~~~ 弱さは見せていいんです。むしろ、さらけだしてしまったほうがいい。そんな弱さがあるからこそ、乗り越えた時僕たちは強くなれる。 自分の弱さを嫌だなと思いながらほったらかしにするのではなく、自分なりのやりかたで超えていく。それこそが、本当の強さなのだと僕は思います。 ~~~ 弱さは「隠すものではなく、向き合い超えるもの」。今の自分は成長の途中で不完全で当たり前。だからこそ、成長するために自分と向き合いながら1歩1歩着実に前進していくことが重要なのだと、教えられます。 自分と向き合う、ということに関して、平昌五輪で金メダルを取った羽生結弦選手は、「捨てること」が、何があっても揺るがない「本当の自分」を見つける最高の方法だと語っています。 ~~~ 捨てることによって結晶がどんどん削られていき、最後は本当に小さな金メダルの結晶になりました。何をすれば勝てるかを、明確にみることができました ~~~ 「平昌では圧倒的な強さで勝ちたい」 「周りがノーミスで最高のパフォーマンスをしたなかで、自分も最高の演技をして勝つことです」 という強い思いがあり、そこに一点集中していくことによって雑音が無くなってゆく。 時間も、自身の体力や集中力も、そこにかけるお金や労力もすべて有限です。 だからこそ、目標達成のためには「どうしたらいいか?」のみを突き詰めていく。 このような、たゆまぬ努力と全てを懸ける情熱があるからこそ、多くの人を感動させる演技になるのでしょうね。 私自身も、仕事というフィールドで同じように全力投球して、もっと影響力を与えるような仕事を生み出していきたいと、改めて思わせてもらいました。 2.夢中になれる目標を見つける そんなに夢中になれる目標が無い、という人に向けて、修造氏は以下のように言っています。 ~~~ 本気で一生懸命になれるものを見つけるには「自分の持ち味は何か?」を考え、知ること 自分の取り扱い説明書をつくる ~~~ まずは自分を知ること、そのために自分の持ち味、長所と言い換えてもいいと思いますが、そういった切り口で自分を見つめなおしてはいかがでしょうか。 おそらく、持ち味と言えることは過去にそこに対して努力してきたことでもあると思います。だからこそ、そこに自分が夢中になれるヒントが隠れているかもしれません。 そして、目標についても自分が本当に叶えたいものか?ということが重要になることを指摘しています。 ~~~ 大事なのは、先にある夢がどれだけ輝いているか。心から叶えたいピカピカの夢なら、途中でくじけそうになっても、何度でもチャレンジしようというパワーが生まれてきます。 ~~~ これに関しては、イチロー選手も ~~~ 人の意見や評価ほどあいまいなものはない。自分の意見を貫き通すことも大切なこと。 ~~~ と述べています。これは私自身の経験からもそうですが、親や親友を含め自身で挑戦していない人は、心配してくれるからでもありますが、基本的に挑戦することに対してネガティブな反応を示すことを知っておいた方がいいと思います。 自分他人からどう思われるかではなく、自分が本当にどうなりたいか?を明確にして、それを信じて進むことが大切だと思います。 3.目標に向かって前進する そして、大きな目標を立てたら次に重要なのは「目の前の一歩に全力で取組むこと」。 錦織選手は「テニスのグランドスラムで必ず優勝する」という目標を立てた際に、「では、その自分のゴールまでの工程を1万個に分けてください」と言われたそうです。 ~~~ 1万個が無理なら1000個でもいい。細かい工程に分けます。それだけわけたら最初の1ってどんなこと? すごく些細なことのはず、間違いなくできる。 夢へのスタートです。 ~~~ 自分が行動できる(イメージできる)レベルまで目標をブレイクダウンしていく。 困難を困難のまま捉えるのではなく、達成可能なものとしてとらえるために常に気を付けています。 3776mある富士山も、人には一歩で一気に山頂に飛びあがることは出来なくとも、一歩一歩登っていけばいつかは必ず山頂にたどり着きます。 ~~~ 100回たたいても破れない壁を「あと1回」たたけるか ~~~ あとは、その一歩一歩が将来に繋がっていることを信じて、自分を信じて、そして自分を信じてくれている人を信じて、もう一歩を踏み出し続けていくだけ。 弱さをさらけだす勇気をもてば、経験はすべてネタになります。 全てを楽しみながら挑戦を続けたいと思います。
この本の中の、「運命で、人の未来は決まっているから、努力しても無駄」と言う考え方の人もいる。でも、僕は、「宿命」は変えられないけれど、「運命」は変えられる、と思っている。 この言葉を聞いて、人間の意思にかかわりなく、実上に巡ってくる幸福や不幸のことは
メディアでアスリートに対して熱い応援、ポジティブな発言が印象的な松岡修造 トップアスリートたちにも弱い部分はあるが弱さを強さ、武器に転換する能力に優れている。私にも弱い部分は沢山ある。弱い部分ネガティブになりがちだがどうポジティブに捉えるか、プラスに考えるかが重要だと思った。
弱さと向き合うことが成功にどう結びつくか。松岡修造自身やアスリートへの取材を基に解説。根性論ではなく実践的ですぐ行動に移せるレベル。目次がそのまま行動リストになる。
色んなアスリートの話が面白かった。毎日向上心を持って生きていきたいと思った。そうでないと生きてこない話。
できるできると思いこむ。なぜと考えず、どうやってと考える。スポーツ選手がつらかった時どうやって乗り越えたか知る事ができて勉強になった。
本心に訴えかけてくれる熱い本でした。 作中にスノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手の「やりたくないことに挑戦してきたことが多かったので、この4年間は楽しいことよりイヤなことだらけでした」という言葉が刻まれていました。現在(いま)の自分には我慢が必要だと思っていたのですが、「したい」を大事にする...続きを読む自分にとってそれはとても苦しいことでした。しかし、平野選手のこの言葉で自分の考えの方向は間違ってない、むしろ合っているんだと思えましたし、何かを掴むためには「やりたくないこと」に挑戦することが大切だと現在を変えたい自分の背中を押してました。 他にも多くのアスリートの方の背中を押してくれる言葉がありました。 本心で生きるためにあと少し背中を押すような言葉が欲しい方、弱さをさらけだした方が良いと思っていて、さらけ出せてない方は是非読んで頂きたいです。
自分の弱さに気づき、弱さとして認めることができている。それはむしろあなたが「成長している」という証拠。 自分を成長させる第一歩。 自分なりのやり方で越えていく。それこそが本当の「強さ」 人の意見や評価ほど曖昧なものはない。 勉強や仕事やスポーツは、have to系思考にとらわれると「やらされて...続きを読むる感」に支配され、つまらないものになってしまう。 サイボーグはイレギュラーに対応できない。人間はイレギュラーに柔軟に対応できる。 怪我や逆境と向き合う。怪我とどうやって付き合っていくか、膝をカバーするためにどこをどうやって鍛えればいいか。そう考えるようにしたことで、少しずつ落ち込みから抜け出すことができた。 答えは全部自分のなかにある。それを引き出す。メンタルトレーナーの手法。 心の共有。心の薬。システム化? コールセンターの業務 単純なおしゃべり。 Howを考える心の余裕を持つ。Whyの嵐に襲われ、自分を悲劇の主人公のように考えてしまう。 怪我や病気から復帰した時、「当たり前」ができることがどれだけ幸せかに気づける。 治療やリハビリという一つの試練を、自分の心と体を見直して弱点を強化していく“前向き休養”と捉える。 5W1H+100万feel 本当の意味でのヒトの評価は、目に見える成功だけでは測れない。一番大事なことは、その人がどう生きているか。
著者自身の経験や、著者がこれまで会ってきた著名なスポーツ選手のエピソードから導き出された、”折れない心”の作り方。 以下、印象的だったところ。 ・森信三氏の言葉。「人間は一生のうちに逢うべき人に必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに。しかし、うちに求める心なくば、眼前にその人あり...続きを読むといえども、縁は生じず」(p.56) ・成田緑夢のエピソード。夢や目標を達成するまでの過程を1万個に分ける。10個に分けたら出来ないことは多いが、1万分の1なら出来る。(p.86) ・白井健三のエピソード。自分の性格を一言で言うと、「勝ち好き」(p.126) ・小平奈緒のエピソード。相澤病院のサポート。「『広告塔』になることを期待したのではなく、スケートに打ち込む彼女のひたむきさに心を打たれて支援を決めたそうです。自分に克とうと本気で闘っている奈緒さんの一所懸命さが、病と闘う患者さんたちにとって力になる、『心の薬』になると信じたのでしょう。」(p.150) ・後輩を指導し、リーダーとして引っ張っていく立場となるときのために、挫折や失敗の経験は必要。(p.159) ・ホモ・サピエンスが生き残って繁栄したのは、フィクションを信じる力があったから。(p.200)
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