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「萌え」にはじまり、日本のキャラ化は進化するばかりである。現在ではコスプレ系ひとつとってみてもオタク・コスプレイヤー・ニート・引きこもり・ロリコンなどキャラの多様化はめざましい。懐かしいマンガやアニメのキャラクターからはじまり、ディズニーやキティなどキャラクター商品を80%以上の日本人が所有している。そして、あらためて驚くのは大人の所有率の高さだ──。
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Posted by ブクログ
日本人が「仮想現実」とどのような関係にあるかを「キャラ」を通して解き明かす本 最近の日本人は生身の現実よりもバーチャルな「仮想現実」にリアリティを感じる傾向が強い キャラクターの効能やら日本における位置づけは理解できるのだが、キャラが先行しすぎていて押し付けがましく強引に論理を組み立てている感じが...続きを読むする箇所があった 一つ大いに共感できたところは、日本人のコミュニケーションの主体が「キャラ」であり、「キャラ」がなければその集団における居場所がないのも同然だと述べていることである 自分の意見を述べたり、話し合いをしたりといった深い コミュニケーションよりも表層的なコミュニケーションを取るほうが好まれる現代においては、話題共有しやすい「キャラ」を作る事が無意識のうちに求められているのかもしれない それに失敗したら社会的な抹殺や儀礼的な無関心を受けてしまう=アイデンティティの喪失である
物事をリアルで捉えるのではなく、それを記号化したもの=キャラとして接する人が増えている。というよりも日本社会全体がその傾向が強いと著者は訴えている。キャラクターグッズというものが潜在的に抱えている意味までは理解でき内面もあるが、なかなか興味深い一冊。
蛯原友里が「蛯原友里」と「エビちゃん」を使い分けているという説明だけで言いたいことはわかった。それに自覚的であり、われわれもそれをわかったうえで話しているという意味で、一般化されてきているわけね。
前半のキャラクター分析(日本人とキャラクターの関係など)は面白かったが、今の時代に読むにはちょっと古すぎた。
「セカンドライフ」とか「ケータイ小説」なんて言葉が出てくると、正直ずっこける(笑)。出版されたのが2007年という懐かしさ。
生きることに必死になり過ぎるから、そのエネルギーが、結果的に、自分の首を絞めることになる。 キャラ化という現象も、そういう生きること、関係することの必死さが伝わってくる。「それしかない」という生き方は、どうしても苦しいものだと思った。
「○○キャラ」というようにキャラによるパーソナリティの決定が最近多いなと感じてこの流れは何だろうと思って手にとった。 正直、人を「○○キャラ」という風に規定し、その通りの言動をしないとキャラと行動が一致しないなどという会話にやや下らなさを感じている。人間はそんなに単純ではない。 一方で、「キャラ...続きを読む」を立てることで人との関係を円滑にすることもできるのだなとも感じる。 キャラを立てることが「エッジ」を立てるまでの間の代わりなのか。 またキャラの決まり方が集団の中での相対的なポジションで決まる。 「対外的パーソナリティと対内的パーソナリティ」・「身体と内面」の間で整合性が取れていればいいのだが、ここにギャップがある中でキャラを演じつづけて本当にその人間を理解できることになるのかななどと考えてしまった。 人の認知を怠けすぎていないだろうか。 キャラ問題については俯瞰的にこの状況をもう少し見て行きたい。
まさに私『かふぇもか。』の事が言われていてドキッとした著書。その意味で自分は今を生きる若者で同時代に順応してんだなーって思った。ケータイ小説の章に惹かれて読むも調べたい事とあまり関係なかった。それにしても社会学科に入ってから筆者の経歴が大分気になるようになった。これはいいことですね、きっと。小泉元首...続きを読む相がキャラ先行だったのと、大きい物語を除外した消費スタイルになったことは同意する。その意味で、安倍元首相はかわいそうであったなと感じた。
戦後、キャラクターが売れる時代になり、人間自体もキャラを演じるようになったことを書いている本。コミュニケーションの中でもキャラを演じることが果たしてよいことのだろうか?
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相原博之
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