王政復古 天皇と将軍の明治維新

王政復古 天皇と将軍の明治維新

935円 (税込)

4pt

4.3

230年ぶりの将軍上洛、禁門の変、そして王政復古の大号令――。激動の幕末期、禁裏御所では何が起きていたのか。天皇をめぐる幕府と有志大名との争い。宮中の奥へと進出していく大久保利通ら藩士たち。身分秩序の維持に腐心する公家勢力。アンシャンレジームが崩れ、近代国家が形成される舞台裏に迫る。天皇が歴史の表舞台に上がるまでを描く、新しい幕末維新史。

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王政復古 天皇と将軍の明治維新 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年01月01日

    幕末から明治期の王政復古の話だが、錦絵や宮中作法から権力の推移を読み解くアプローチがとてもおもしろかった。

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    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    歴史文化学科の久住先生の本をはじめて読ませていただいたが、面白かった。

    君主像(見られる身体としての君主)、政治空間、そして「王政復古は、単なる古代への回帰でも、伝統への回帰でもない。また、無からの出発でもない。天皇統治の「復活」とは、幕末の蓄積された政治的体験の上に登場するのである」(p.80)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月04日

     幕末維新期の「王政復古」=能動的な政治君主の創造過程を政治文化の変容を通して明らかにしている。本書が非常に斬新なのは「幕末の将軍」と「近代の天皇」を連続的に捉えていることにある。徳川家茂の上洛過程に近代の天皇の行幸・巡幸に通じる政治君主像を見出し、近世から近代への視覚的支配の継続を示す。幕末の武家...続きを読む

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