レトリック感覚

レトリック感覚

1,210円 (税込)

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アリストテレスによって弁論術・詩学として集成され、近代ヨーロッパに受け継がれたレトリックは、言語に説得効果と美的効果を与えようという技術体系であった。著者は、さまざまの具体例によって、日本人の立場で在来の修辞学に検討を加え、「ことばのあや」とも呼ばれるレトリックに、新しい創造的認識のメカニズムを探り当てた。日本人の言語感覚を活性化して、発見的思考への視点をひらく好著。

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  • レトリック感覚
    1,210円 (税込)
    アリストテレスによって弁論術・詩学として集成され、近代ヨーロッパに受け継がれたレトリックは、言語に説得効果と美的効果を与えようという技術体系であった。著者は、さまざまの具体例によって、日本人の立場で在来の修辞学に検討を加え、「ことばのあや」とも呼ばれるレトリックに、新しい創造的認識のメカニズムを探り当てた。日本人の言語感覚を活性化して、発見的思考への視点をひらく好著。
  • レトリック認識
    1,100円 (税込)
    古来、心に残る名文句は、特異な表現である場合が多い。思考において論理がすべてではなく、言語も文法だけでは律しきれない。論理と文法の手にあまる言語表現の多彩な機能――黙説、転喩、逆説、反語、暗示など、レトリックのさまざまを具体例によって検討し、独創的な思考のための言語メカニズムの可能性を探る。在来の西欧的レトリック理論に新しい光をあてた『レトリック感覚』に続く注目の書。
  • レトリックの記号論
    1,045円 (税込)
    われわれを取り囲む文化とは、巨大な記号の体系に他ならない。言語においても単語はそれぞれの意味をそなえた記号であり、それらが集まってできる文は複合的な記号となる。想像力ないし創造力を駆使して微妙な言語現象を分析・解読するレトリックの認識こそ、記号論のもっとも重要な主題なのである。言語学を越えた〈記号論としてのレトリック〉の領野を呈示した著者のレトリック研究の集大成の書。
  • レトリックの意味論
    990円 (税込)
    現代の思想は言語の問題、とくに意味論を核心として展開している。著者は、現代思想の大きな潮流であるバルトやデリダの言語論の検討から出発し、言語が本来もっている遊動的な弾性に富んだ〈レトリック性〉を豊かな例証によって考察する。ことばの意味を固定した一義的なものと捉える従来の理論を斥け、現代言語学に〈意味の弾性〉という画期的視点を拓いた佐藤レトリック学の到達点を示す名著。
  • わざとらしさのレトリック
    1,100円 (税込)
    われわれは言語が自分の考え方や現実の情景などを忠実に描写・表現するものだと考えがちである。著者はそういった素朴な言語観を否定し、〈まことしやか〉に対する〈わざとらしさ〉のレトリックこそ言述(デイスクール)の本質的な姿だと説く。夏目漱石、小林秀雄、井上ひさし、筒井康隆、ロラン・バルトらの散文表現を素材に、著者独自の言語理論が自在に展開する佐藤レトリック学の〈実践篇〉の位置を占める会心作。

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レトリック感覚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月17日

    レトリックとは、ことばをたくみにもちい、効果的に表現すること、そしてその技術

    レトリックの目的は、2つ
    ・説得の技術であること
    ・芸術的は、あるいは、文学的な表現の技術であること

    ローマで集大成したレトリックの理論システムは5科目
     ①発想:アイデアを発見する
     ②配置:序論―陳述ー論証ー反論ー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月17日

    これまでレトリックを胡散臭いもの、口のうまい人の武器のようなものと捉えていた。しかし本書によって、従来からある言葉では表しにくいような新しい発見や概念をできるだけ忠実に表現するために発達した技巧である、と捉えることができるようになった。
    よって(遅ればせながら)、今後の読書の楽しみとして文章表現の面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月22日

    (2)猫は猫でない、の修辞について
    *走ることの最も遅いものですら最も速いものによって決して追い着かれないであろう。なぜなら、追うものは、追い着く以前に、逃げるものが走りはじめた点に着かなければならず、したがって、より遅いものは常にいくらかずつ先んじていなければならないからである
    (アリストテレス全...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月28日

    「言葉と事象は元から1対1で対応しているものだ」という、思い上がりを見事に正してくれる。
    機微な感情も含め、さまざまな物事に対し、如何に文章に落とし込み、かつ相手に同じ感覚として共有できるかを追求しているレトリックは、決して過去の遺物ではなく、現代人にこそ学ぶ点が多いと考える。

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    Posted by ブクログ 2021年04月04日

    本書によれば、レトリックは決して無駄で冗漫なものではなく、むしろ言語にとって必要不可欠なものだ。ここで取り上げられているのは全体の一部分でしかないということなので、著者の他の本も当たってみたくなる。柔らかな語り口によって、読む者に新たな言語認識を与えてくれる良書。

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    Posted by ブクログ 2013年07月19日

    今まで意識することなく使っていた言葉が、どれだけレトリックに、比喩に、暗喩に満ちているものか。

    これまで考えたことのない視点で言葉や文章を捉えられるように解きほぐしてくれるような、著者の取っつきやすい言葉が印象的だ。

    1000円以上する本ではあるが、そして題名だけ見ると難解な本に感じられるが、多...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月07日

    「森羅万象の内、実は本名を持たないもののほうがはるかに多く、辞書に乗っている単語を辞書の意味通りに使っただけでは、多価ノしれた自分一人の気持ちを正直に記述することすら出来はしない、というわかりきった事実を、私達は一体、どうして忘れられたのだろう。本当は、人を言い負かすためだけではなく、言葉を飾るため...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月20日

    ーーーアリストテレスによって弁論術・詩学として集成されたレトリックは、言語に説得効果と美的効果を与えようという技術体系であった。著者は、さまざまの具体例によって、日本人の立場で在来の修辞学に検討を加え、「ことばのあや」とも呼ばれるレトリックに、新しい創造的認識のメカニズムを探り当てた。日本人の言語感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月16日

    日本語の世界を覗いてみたい、と思うきっかけになりました。最終的に選んだのは文法の世界でしたが、それでも、私にとってとても大切な本です。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    持ってていい本。
    隠喩の使いすぎでよくわからない言葉があふれている。
    また提喩と換喩の違いには驚き

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