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●探せばどこかにじぶんはある? ●女の子は「女装」によって女になる ●過敏になったじぶんの先端 ●小さな不幸がひきたて幸福 ●アイデンティティの衣替え ●わたしはだれにとっての他者か ●他者のなかに位置を占めていない不安 ●泳ぐ視線、のぞく視線、折れ曲がる視線 ●他人の視線を飾る行為 ●じぶんがぼやけることの心地よさ
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Posted by ブクログ
自分って細かいこと気にしすぎなのかな?と自分の性格に悩んで買った本。「だれかのためにお茶をいれる」ただそのことが、これほど難しいこととは思わなかった。無理せず自分らしくあることは素敵なことだけど、それを追求しすぎて辛くならないようにしたい。
1996年に発行されたこの本は、発行以来、版を重ねています。そして、大学入試問題にも何度も繰り返し出題されています。受験勉強に即効性のある読書(という表現そのものがそもそも矛盾していると思いますが)を求める人は、すぐにでも読むべき一冊です。著者の鷲田清一は、大阪大学総長も務めた哲学者。現在も多くの著...続きを読む作を発表しています。 「私とは誰だろう」―― このような問いを耳にすると、哲学好きでもない限り、そんな考えても仕方がないことをよく考えるな、といった反応をする人が多い気がします。しかし、そういう人も、人生のさまざまな局面で、じぶんとは何かをじぶんに問うています。恋愛で、進学で、就職で、そして家族のあり方、そして人生のフィナーレで。ひとは、じぶんとは何かを問わずには生きていけない生き物ではないでしょうか。 じぶんという存在が、じぶんだけで成り立っているのではなく、他者によって成り立つものであることを知るならば、人生はより生き易くもなるかもしれません。じぶんという存在を頑なに保持しようとするよりも、変化するじぶん、変わり得るじぶんをいつも想定し、他者と関わる方が、むしろじぶんらしく生きることであるという逆説、そしてそのことこそが、倫理的な存在としての人間のあり方なのだということを、高校生の時期に本書で理解するなら、この本を読んだ意義は計り知れません。この本から、長く残る衝撃を受けてほしいと思います。(K) 紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉2010年11月掲載
゛自他は相互補完的である゛ 相互補完的とはお互いに足りないところや弱いところを補って、助け合うこと。 つまり、自己と他者は切り取っても切り離せぬ関係であると。その存在が持つ意味とは。 色々と考えさせられた。
>なにをもって「自分」と言えるのか? 身体、能力、行動、いずれも自分を定義するには不十分。本書での思考プロセスを経るとデカルトの我思う故に我ありもちょっと納得。じぶんとは何なのか?今生きているという実感をもっとも瑞々しく得られる生き方をしていくべき?自分を意味づけるために失っているものはないか? ...続きを読む>「われわれにとって不可能でないものを不可能たらしめるのは習慣である」 水を飲むし、唾液も飲み込むけど、水と唾液をコップで混ぜて飲むことはしないよね、という例が私達の当たり前に疑問を呈してくる。ここで言う不可能はCanの否定ではなく、Willの否定ー意志を持たない、という意味だと思う。できない理由は能力にあると思っていたが、実は我々は意志に縛られていたのかもしれない。習慣と常識の不可能生を取り除けば目前に無限の選択肢が浮かび上がってくる。広く世界を眺めるべき >意味の座標系に自分を挿入し「ひと」になる、座標系の中で周りと相対比較する 座標系の中に身を置いてしまうから、他者と比較して劣等感やしんどさを感じてしまうのかもしれない。社会が構築した座標軸に身を置くのではなく、自分の価値観を基に座標軸を設定して、その中で動いていくべきか。はたまた、座標軸において図ることのできないシュレディンガーの猫となるべきか。 >「わたしの世界」は他人には触れられないもの この事実は改めて認識すると非常に意義深い。結局、どのような苦しみ・楽しみ・悩みを経ようとも、この自分の世界観は他者に対して共有されない。伝えたとしてもほんのほんの一部分だけである。 1.他人を理解するのはとてつもなく難しい。表面的な言動を見るのは簡単だが、その裏には広大なその人だけのUniverseが広がっている。真に他者理解や顧客理解を行うには注意深いプロセスが必要である。 2.自分の世界は自分だけのものであり、それをどう彩るかは自分次第である。この世界の構築において、他者に対して一切の遠慮は必要ない。この世界の唯一のオーナーである自分こそが主役として世界を創っていくべき
むちゃくちゃ面白かった。でも難しいテーマだから半分くらいは消化できてなくて、もう一度読んで、自分の中に落とし込んでいきたい。 いまのこのコロナの状況だったり、SNSの誹謗中傷の件だったりに通じる内容だと思った。1人では生きていけない、という考えに懐疑的だったけれど、初めて少し納得できたかもしれない。
自分らしさにこだわるのではなく、他者とどう関わるかが本書の問いである。 自分らしさに執着しすぎても、仕方がない気がした。
・“遠い遠いとこ、わたしが生まれたよりももっと遠いところ、そこではまだ可能がまだ可能のままであったところ” (哲学者,九鬼周造) つねに一定のだれかであるために、ありえた自分をつぎつぎと捨てていくこと、特定の文化や社会的なイメージに自分を合わせていく作業が必要となる。それが、じぶんになるという...続きを読むことである。 でも結局は、我々は自分を自分ではわからないし、顔は直接みることもできず、何をしたいかもわからず、自分は他人の中にしか存在しない。 それを証明できないと、不安になるけども、実はそれは自由の喪失ではないかもしれない。だれかであることをやめることによって、誰にでもなれる自由がそこにあるということ。”自分がぼやけることの心地良さ” 。 誰かと親密になる中で、その人の中の自分がぼやけることを畏れたり、どう思われるかを終始気にしているのはとても疲れてしまう。 誰かが定義する私が、自分になってしまうからだ。でも、その”わたし”はわたしが自分に語って聞かせるストーリーで、同じ人生でも、語り方によって、解釈のあたえかたで物語は変わる。ほんとはなんにでもないから、なんにでもなれる、そう思うと少し心が軽くなりました。
鷲田さんの思想の概説書のような内容。とても平易な文章で分かりやすく書かれており、構成も綺麗なので入門として適当。 本書では誰もが抱く自己の存在への疑問に正面から挑戦している。年食ってもたまに自分とは?という苦悩に襲われる自分としては、悩みを代弁されている感じがして非常に心地よく読めた。
受験期に何度か読んだのを再読。 「わたしは誰?」というあてのない問題を巡って、筆者が身近な事例と照らし合わせつつ、考える手伝いをする。 〈わたし〉は結局〈他者の他者〉という形でしか存在しえない、その事実に否応なく気づかされる。一人でいるのが好きで、一人が一番落ち着くというのに、その一人を保証している...続きを読むのが紛れもない他者の存在であるということ。 誰かのことで悩んで悲しんでいるときこそ、他でもないこの自分が生きているという気にさせる。ひとはそういうものなのだろう。
古代ギリシャ、ソクラテスの時代には存在していた、「『わたし』とは何か」という問いに、易しい言葉で切り込んでいく、哲学的思考の入門書。 「わたしたちは普通、成長するということは様々の属性を身につけていくことと考えているが、ほうとうは逆で、年とともにわたしたちはいろいろな可能性をうしなっていくのではな...続きを読むいだろうか」とは、宮崎駿先生も言っていた。 「わたしがだれであるかということは、わたしがだれでないかということ、つまりだれをじぶんとは異なるもの(他者)とみなしているかということと、背中合わせになっている」とは、ソシュール先生の一般言語学講義に似ている。 「『自分らしさ』などというものを求めてみんなはじぶんの中を探し回るのだが、実際わたしたちの内部にそんなものがあるはずがない。」とは、内田樹先生も言っていた。 色々な本の中で繰り返し語られることによって、これらの考え方に対しては、ずいぶん慣れてきた。そして、鷲田先生の言葉は平明で、それらの考え方を振り返るのにちょうど良かった。 私にとっての「自分」とは、「他者の他者」としてしか認識できないのであるから、その答えは、他者との関わりの中にしか見えてこない。自分の他者性を理解してれる他者を見つけて、そのような複数の他者との関わりによって、「自分」の輪郭はぼんやりと見えてくるのかもしれない。 ところで、僕はそんなに、自分を知りたいと思っているのだろうか。 こんなおぞましい者の輪郭を、そんなにくっきり見たいとは思わない。
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