夫の後始末

夫の後始末

916円 (税込)

4pt

夫・三浦朱門はある日、崩れるように倒れた。私は日々刻々と夫の精神活動が衰えるのを感じた。その時から、覚悟を決めたのである――。作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。「介護とは」「看取りとは」そして「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。すべての日本人に知ってほしい、夫婦の愛のかたち。

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夫の後始末 のシリーズ作品

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  • 夫の後始末
    916円 (税込)
    夫・三浦朱門はある日、崩れるように倒れた。私は日々刻々と夫の精神活動が衰えるのを感じた。その時から、覚悟を決めたのである――。作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。「介護とは」「看取りとは」そして「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。すべての日本人に知ってほしい、夫婦の愛のかたち。
  • 続 夫の後始末  今も一つ屋根の下で
    935円 (税込)
    自分の死が迫っていることを知らなければ、実は人間は「その日」を生きることなどできない。果たして、死はそれほど恐ろしいか、ということになると、私は少し疑っている。――夫である三浦朱門を在宅介護で看取ってから約2年。作家・曽野綾子は静かに、慎ましく一人の毎日を生きていた。 一汁一菜の食事をしみじみと味わい、新たな飼い猫の姿を横目に、これまで歩んできた年月の記憶に遠く思いを馳せる。優しさとはなにか、哀しみとはなにか。そして、人間がこの世に生まれてきた使命とはなにか。やがて否が応でも頭をよぎるのは、自分自身の「最期」をいかに迎えるかということ。 「私は、すべてを受け入れ、平凡な生活を心底愛する」。いずれは誰もが一人になる。そのとき、どうあるべきか。老いに直面するすべての人に読んでほしい、88歳の著者が至った「最後の境地」。 大ベストセラーとなった『夫の後始末』続編、週刊現代連載の待望の単行本化。 もくじ 第一部 夫の死、それから    最後の日、思い出すこと  私は取り乱さなかった  その日がしあわせであること  いつ捨てても、惜しくない体  慎ましく、変わらぬ日々  人間の運命は予測がつかない  「へそくり」を見つけて  夫へのささやかな仕返し 第二部 新たなる家族の来訪   ペットショップで猫を見かけて  同じ日課で生きる  それぞれの運命を受け入れる   欠けていることこそ、人間の妙味  夫の死後、しつらえたテーブルで  どこで飼うか、という難問  猫たちの上下関係 第三部 人間の器量   早寝早起き、律儀に暮らす  暑さの凌ぎ方に、昔日を思う  バカであることの偉大さ  老年の悲しさとは  「いい人」ほど始末に負えない  寛大さと優しさ 第四部 自分の後始末   私が死んだら、家族はどうなるか  死に場所をどこに見つけるか  「善悪」とは別の気休め  苦悩もまた、人間の資産  魅力的な人生を生きるために  そして死は迫りくる  寄り添って生きるということ  私たちに与えられた使命

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夫の後始末 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夫・三浦朱門と過ごした夫婦の「最後の日々」を描く書です。

    気になったことは次です。

    ・しかし私はその時から、一応覚悟を決めたのである。夫にはできれば死ぬまで自宅で普通の暮らしをしてもらう。そのために私が介護人になる、ということだった。
    ・高齢の親たちを見るのは私たち夫婦しかない、という事を覚悟し

    0
    2022年09月07日

    Posted by ブクログ

    実母、義理の両親、そして夫と4人の家族を看取ったひとの説得力のある言葉の数々。心にしみる内容だった。
    奉仕とは排泄物の世話をすることーー納得。

    0
    2021年02月07日

    Posted by ブクログ

    長年連れ添った夫婦の最後の日。それを予感した時どう感じたか、どう行動したか、その日を超えてどうしたか、それらが、かなり冷静な視点からつづられています。
    曽野さんらしい本だなぁと思いました。
    これから直面することになるであろう介護と看取り。そのための心の準備には最適な本です。
    自分ならどうするか、どう

    0
    2019年01月15日

    Posted by ブクログ

    淡々としている著者がうらやましいような、さみしいような、納得するような、反論するような、いろいろ考えさせられます。 信念をもって生きているところはすごいかな。いろいろな情報やまわりとのしがらみに流されがちなので。。。

    0
    2018年07月26日

    Posted by ブクログ

    長い夫婦生活の終末をどう過ごすか?
    夫にとっても、自分にとっても心地良い終末の過ごし方は?
    何十年後かに訪れるであろう「その日」を、少しでも楽しんで過ごせますように。
    何十年後かでありましように。

    0
    2018年06月05日

    Posted by ブクログ

    長い待ち時間があった時にたまたま手に取ったのが出会い。介護に対する考え方やその状況は十人十色だと思うけれど、彼女の綴る日常や家族についての考え方、痛みや大変さもユーモアに紛らせて笑い飛ばしてしまう強さのようなものは新鮮で魅力的だった。そこに彼女の人生哲学が現れているようで面白かった。
    どんな人かと読

    0
    2018年03月12日

    Posted by ブクログ

    のこされたことは。
    巡り会えたことに、日々を共に過ごせたことに、感謝。そして「妻の後始末」をしてくれなかったことに、ちょっとグチ。

    0
    2023年03月13日

    Posted by ブクログ

    表紙を見て夫がギョッとしていた。
    私もタイトルに惹かれて読んでみたが、中身はギョッとすることなく品がただよっていた。

    不勉強ながら曽野さんも朱門さんも存じ上げませんでしたが、2人のユーモア溢れるやりとりに思わずくすっとしてしまいました。
    朱門さん、面白い。

    老後までまだ時間があり、親の介護もした

    0
    2021年01月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     曽野綾子さん「夫の後始末」、2017.10発行です。63年一緒に暮らした伴侶(三浦朱門)への深い愛が伝わってまいります。第一部変わりゆく夫を引き受ける 第二部看取りと見送りの日々 の二部構成です。現在は650gのスコティッシュフォールドと暮らしてるそうです。直助と名付けられた律儀な子猫だそうです。

    0
    2018年03月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家の曽野綾子さんが、ご主人であり作家であった三浦朱門さんを自宅で介護し最後まで看取った話。
    自分の母、夫の両親も自宅で看取ったことを淡々と書かれていて、すごいなと思った。
    でも、自分で背負い込むというのではなく、秘訣はいかに手抜きをするかを考えて動くこと。あとは多少のいじわるは許されること(呼ばれ

    0
    2023年12月18日

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