カラマーゾフの妹

カラマーゾフの妹

803円 (税込)

4pt

カラマーゾフ事件から十三年後。モスクワで内務省未解決事件課の特別捜査官として活躍するカラマーゾフ家の次男、イワンが、事件以来はじめて帰郷した。兄ドミートリーの無罪を証明し、事件の真相を確かめたい――再捜査を開始するイワンの前に新たな事件が起こる。十三年前の真犯人は誰なのか。新たな事件は誰が、何のために起こしているのか、そして、謎解きの向こうに見えてくるものとは。息詰まる展開、そして驚愕の結末!

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カラマーゾフの妹 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年08月16日

    『カラマーゾフの兄弟』はドストエフスキーが死の直前まで執筆していて、本来は続編が予定されていたという。これを日本人の著者が独自に読み解き、解釈し、勝手に続編を書いたのが『カラマーゾフの妹』だ。と言っても、ドストエフスキー自身が構想していたとされる設定も引き継がれている(アレクセイが革命家を志している...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月15日

     日本の小説家が『カラマーゾフの妹』という小説を出したとしたら、まずは日本を舞台にした小説で『カラマーゾフの兄弟』にアリョーシャ、いやいや、アリュージョンがあるようなもの、と推測されるではないか。それが『カラマーゾフの兄弟』の続編とは大胆不敵。なぜ100年以上も続編が書かれなかったのかといえば、ドス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月11日

    本家ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』は高校生の頃に読んで
    大人というか、大台超えた60代の2005年になってから読み直したのと
    追ってすぐ亀山新訳の話題に引かれ2008年にまた読んだのと
    都合3回読んでいる

    高校生の頃はわかったのか?わからないままでも
    登場人物たちの饒舌な会話が気にいった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月29日

    読みたいと思って待っていたらやっと回ってきた。昔読んだがぼんやりしか覚えていない「カラマーゾフの兄弟」。今あらためて読んでも大丈夫解るのだろうか。先にアノ長い長い本編を読んだほうがいいのだろうか。迷っているうちに手元に来てしまった。
    こういうのを杞憂と言うのだろう。読んでみたら、もう面白くて最後まで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月19日

    カラマーゾフ+ミステリー+スチームパンク。『カラマーゾフの兄弟』のその後を妄想した架空続編小説です。
    カラマーゾフ事件の真犯人は誰なのか? 暴かれるのは封印された記憶、秘められた欲望。濁らない無垢も潔癖な正しさも、過ぎればそれは"狂気"なのだ。白黒つかない灰色の日々を凡庸に生きて行こう…。

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    Posted by ブクログ 2015年01月03日

    実に細部まで『カラマーゾフの兄弟』を読み込んであるのに感心した。アリョーシャが犯人だとはいまいち腑に落ちない。また兄弟には妹がいたとの発想は面白い。もっと妹が育っていてほしかった。それも妹ではなく弟で。『カラマーゾフの兄弟』読んだことある人には賛美半分失望半分だろうが十分楽しめた。

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    Posted by ブクログ 2014年12月10日

    カラマーゾフと聞けば、いつかは読まずにはいられないかと。
    ロシア文学の巨匠の作品。書かれなかった続編を想像するのは、楽しいことだと思うけど、まさか自分で書いてしまうとは!
    イワンの人格形成については、考えさせられることがあるけど、アリョーシャの神性についてはイメージが合うかもしれない。
    よく調べます...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月07日

    「カラマーゾフの兄弟」の続編でもあり、ミステリーでもある。
    多重人格等新しい要素も加えて、見事に謎解きをしているのである。
    ちょっと分かりにくい小説の解説にもなっており、二重三重に得した気分だ。

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    Posted by ブクログ 2014年08月20日

    あのドストエフスキーが、死によって書き上げられなかった『カラマーゾフの兄弟』の続編!

    原作を損なう事なく、そして、とても納得の行くものでした。
    全ての謎が、「妹」をキーにして、きれいに納まる感じです。
    普通に文学としてだけでなく、ミステリとしても、SFとしても、心理学としても楽しめました。
    そうか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月26日

    第58回江戸川乱歩賞受賞作で、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」から、幻の13年後の続編を書き上げたミステリー。原作の不可解な父殺し事件の内容をたどりながら、真相がいかなるものだったのか、次男のイワンが解決に挑む。が正直少し無理を感じた。

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