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2008年度日本新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議・JCJ賞をダブル受賞! 2007年夏、中越沖の激震で世界最大の原発が止まった……なぜ大地震に襲われる柏崎刈羽の地に原発は建設されたのか。誘致に絡む政財官の思惑やさまざまな謎を解き明かしたスクープ報道。取り返しのつかない大惨事が起きる前に、原発問題の実態を私たちはもっと知るべきではないか。(本書は2009年1月初版刊行)
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Posted by ブクログ
二〇〇七年七月十六日、中越沖地震によって東京電力柏崎刈羽原発で動いていた原子炉がすべて止まった。あわやメルトダウンまでいったといわれるこの事件を、地元紙記者たちが詳細な取材を重ねて著したものです。 この本を読みながら2007年の段階で、すでに警告があったんだな、ということを考えずにはいられません...続きを読むでした。この本は2007年の7月16日に発生した中越沖地震に伴い。 東京電力柏崎刈羽原発で稼動していた原子炉がすべて停止し、あわや大惨事までいったという事件を地元紙である新潟日報社が詳細な取材を積み重ねて書き上げたものであります。 この段階で原発における「安全神話」は大きく揺らぎ、その後でも事件を総括する動きのてんやわんやさが全編にわたって描かれているということと、数少ない「地場産業」である原子力発電所にしがみついて生きている住民たちの不安な声が巻末に挟みこんであって、これを読みながら、原発をこれ以上維持するのは難しいかもしれないが、「国策」の名の下に原子力政策が進められて、その過程の中で生業を営んできた人間は一体どうすればいいのか?という疑問と、この事件を取材、総括しようとする新潟日報社の記者たちの丹念な仕事振りが積み重なっていて、こういうところにマスコミの「良心的な」部分がまだ残っているのだ、というかすかな希望を抱きました。 断層が縦横無尽に走る日本で原発を動かしてきた事実。この事件と「すでに起こってしまった」福島の原発事故をもう一度検証するのは、私たちにとって有意義なことであるのは疑いようもないと考えます。
2007年の中越沖地震によっておきた原子力発電の事故を契機に新潟日報社特別取材班が行った長期連載を単行本として2009年1月に発行された本である。原子炉は緊急停止し冷却も安定的に行われ環境への放射能漏洩がそれほどおおきくなかったが、変圧器の火事により黒煙ががでている映像が流れ、地元民の不安は高まった...続きを読む。この事象から学んでおくべきだったというのは結果論にすぎない。 斑目、勝俣、清水などおなじみの面々も登場している。柏崎全停止だけでも東京電力にとってそして地元にとって痛手であったこともよくわかる。 また、原子力発電のかかえる様々な問題が要領よくまとまっている。ただその後のフクシマのような大量に放射性物質が漏洩したらどうなるのかまでは想像は及んでいない。この本に限らず もし重大な事故が起こったら大変なのにその危険性を顧みている程度が低いと指摘しる本は多かった。危険性をより具体的なものとして想像することはむずかしかったであろう。 我々は危険性を程度と確率をかけあわせたものを天秤の片側に、そして発電によってえられるものをその反対側においてよく針がどちらにふれるのか見ないといけないと考える。 メリットとデメリット双方を勘案するというやつだ。ところがデメリットの方は定量的に測りしえないのである。 天秤などにのせるのは土台無理な話なのだ。 それにこの本をみると誰も天秤に乗せていないことすらみえてくる。 安全審査も訴訟もすべてレトリックのかなたに消えてしまっている。 先の大戦の失敗や日露戦争のノモンハンが想起される。 アパシーこそ すべての敵である。
二〇〇七年七月十六日、中越沖地震によって東京電力柏崎刈羽原発で動いていた原子炉がすべて止まった。設計時の想定を大幅に上回る激しい揺れに襲われ、広範囲な被害やトラブルが続発。「安全神話」が大きく揺らいだ。世界最大の原発集積地で起きた非常事態は何を意味するのか。深く検証
今回のフクイチの問題点がもう既に4年前に出ていたのだ。◆今回のフクイチ事故で出た裁判のことや国と自治体の対応、東電の当事者能力のなさなど、同じ失敗を二度繰り返したということか。◆◆日本の原発がターンキー契約である課題もここで挙げられていた。◆今まで読んでいる古い原発関連本は、全て問題点を的確に指摘し...続きを読むてたのか。◆◆保安院の斑目委員長がこの本では結構まともに回答しているが、それ以降変わっていない原子力村の現実。一体何なんだ。
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原発と地震-柏崎刈羽「震度7」の警告
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