海の向こうから見た倭国

海の向こうから見た倭国

913円 (税込)

4pt

3.9

倭も百済、新羅、加耶などの朝鮮半島の国々の歴史も従来は、すでに国が存在することを前提として語られてきました。しかし近年の日韓両国の考古学の進展により、事実はそれよりも複雑だったことが明らかになってきました。交易の主役は「中央」ではなく様々な地方の勢力だったのです。倭一国だけを見ていては見えないことが、朝鮮半島という外部の目から見えてくる。歴史研究の醍醐味を味わうことのできる1冊です。

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海の向こうから見た倭国 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年08月31日

    考古学から。
    「海の向こう」はおもに南朝鮮。倭列島側から海の向こうを見る視点も忘れていなくてバランスが取れていると思う。

    1

    Posted by ブクログ 2017年08月01日

    弥生時代後半から六世紀前半にかけての日本と朝鮮半島の遺跡を丹念に解説した本だが,耳慣れない固有名詞が続出で,読むのに苦労した.新しく発掘された遺跡のデータから,これまで定説が覆される事例が出てきて面白かった.それぞれの国の研究者たちが地道に成果を上げているようで,頼もしく感じた.斜め読みだったので,...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2017年07月14日

     この本の序章ですが、あらたな日朝関係史をめざしてということで、瀬戸内海に浮かぶ小島、女木島丸山古墳に埋葬されている古代人が如何に朝鮮半島との関係が深かったかという「とっかかり」からこの本は始まります。
     ただ単に日本からみた「任那支配」という過去の歴史的見解の限界性を打破し、朝鮮半島からの視点で「...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2022年10月09日

    3世紀から6世紀の倭と朝鮮半島の関係を朝鮮の視点から、日韓の考古学上の成果をふんだんに活用して分析している。特に、朝鮮半島側の古墳の状況や研究者の視点を紹介してくれているのが新鮮。

    これによると、「倭という一つの強大国があって中央集権的に朝鮮半島と対峙していた」というステレオタイプの世界観では全く...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月27日

    3世紀から6世紀にかけて、朝鮮半島と倭との間でどのような交渉があったのかについての研究をまとめた本。
    高句麗、新羅、加耶、百済、栄山江流域といった社会が割拠する中で、それぞれの対外戦略として倭との通行があった。
    倭は倭で様々な地域集団が存在し、吉備の反乱や磐井の乱といった、倭王権が外交権を接収するに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    三世紀後半から六世紀前半の期間、朝鮮半島の国々、百済、加耶、新羅、金官などと倭の国々との交流を見る。倭も大和政権だけでなく、吉備、磐井、九州などの地方勢力との交流もあり、朝鮮半島の国々は北からの高句麗の攻勢に対抗する意味もあって、倭との交流を求めたようだ。

    0

    Posted by ブクログ 2017年06月02日

    朝鮮側から見た弥生時代から古墳時代の日朝関係。
    視点が面白い。
    古墳がめっちゃ出てくる
    新羅、百済、金環伽耶などと互いに貿易や贈り物など結構やりとりしてた
    威信財という概念。
    技術者が移住したりして副葬品や古墳形式が混ざったというのは面白い
    この時代はまだ統一政府的なものが完成しておらず、地方部族が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月10日

    古代日韓関係史に全く詳しくない読者からすると、本書の主張の重要性や信頼度は評価不能だ。

    任那(本書で「加耶(かや)」)の日本(著者がいう「倭」)支配がなかったことを主張するのであれば、日本支配論の根拠とされるものを批判的に再評価し、逆に日本支配がなかったことの根拠を批判可能な形で示すべきだろう。
    ...続きを読む

    1

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