法哲学入門

法哲学入門

1,045円 (税込)

5pt

知の愛である哲学が非常識の世界に属するのに対し法学は常識の世界に属する。両者の出合うところ人間存在の根源的問題が立ち上がる。世界を支配する理性が社会において自然法として現れ、個人の内にも浸透し秩序を齎(もたら)すという順接的関係が疑われるところに生まれる諸問題。正義の根拠、人間性と社会秩序、法と実力など、法哲学の論点を易しく解説。

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法哲学入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    学生時代に,一度,手にしたのですが,どうしてだか,通読できませんでした。学術文庫で出てたのですね,無性に読みたくなって,今度こそと通読してみましたが,学生の時とは全然違う印象で,とても興味深いものでした。今の自分の実践に何か欠けている気がしていて,これらの分野にも目配りしていきたいと思った次第。

    0
    2013年05月04日

    Posted by ブクログ

    ふとしたきっかけで購入した本書であるが、
    予想を大変良い意味で裏切ってくれた。
    様々な分野からの引用を交えて、
    法哲学というとっつきにくい分野を
    分かりやすく紹介している。
    連載を書籍化させたものであるため、
    内容の統一性が薄く、一部重複する部分もあるが、
    そのことが逆に本書の良さでもあるだろう。

    0
    2011年06月22日

    Posted by ブクログ

    本書の題目に「入門」と冠されれているが、これが「正門」か「裏門」か「脇門」か分からないということは、後書にも留保されている。それだけ、「法哲学」という学問が「十人十色」の分野であり、「法哲学」なるものに「概論」があり得るのかという著者の慎重かつ謙抑的な姿勢が如実に現れているといえる。
    内容に関しては

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    法哲学における様々な問題を、古今東西の思想家・哲学者の言を引用しつつ、軽妙な語り口で書き出している。学術書的な内容を求めているといささか不満足を覚えるかもしれないが、読みやすさという点で非常に好著である。

    0
    2012年01月14日

    Posted by ブクログ

    法哲学の入門書。古代ギリシャや古代中国、シェークスピア、現代の家庭におけるテレビのリモコン権争いまで様々な事例を出しつつ、法哲学とは何か概説する。著者の教養(雑学?)の幅には尊敬する。

    0
    2011年11月30日

    Posted by ブクログ

    著者自身も言うように捉えどころがないのが法哲学。ですのでこの本も少し捉えどころがないかな。
    でも著者が謙虚にギリシャやらローマやら古代チャイナとかの思想•哲学を紹介。勉強にはなります。善とはなにか、法とはなにか、答えはないんですけどね。
    個人的におもしろかったのが日本の雇用形態について触れてるところ

    0
    2010年05月28日

    Posted by ブクログ

    法哲学入門という名前だけあって、読みやすい。しかし、「○○入門」という名前でありながら、内容が濃い本も多いため、そういった類いの本かと気構えていたため、やや肩透かしという感想を持った。
    法律と縁が薄い人にはこれくらいの方がよいのかもしれない。

    もっとも、法律についてある程度知っており、哲学もある程

    0
    2016年06月03日

    Posted by ブクログ

    タイトル「法哲学入門」という格調高く、読むのが難しそうな印象を受ける。が、内容は思ったほど難解ではない。
    基本的な構成は、まず章の初めに論点を述べる。例えば、自然法とは何かなど。それに対して、過去の名著を引用し(ヨーロッパの法学者や哲学者からの引用とそれと対比するための中国の思想家を意図してまんべん

    0
    2014年10月02日

    Posted by ブクログ

    これは、法的視点を意識し始めるのに適当な一冊のように思う。とても興味深く読んだ。それは分野を問わず様々な事例に対するいつもと異なる視点を得るために。政治学も流行りの政治哲学とも関わりが高い。さて、本書は法哲学とは何か?その分類と各論点、問題点をコンパクトに纏めている。初めて法哲学に触れるには適当な量

    0
    2010年11月30日

    Posted by ブクログ

    思えば高校生くらいの時は、こういう議論がしたくて法学科を目指したんだよな~と懐かしくなりました。

    およそ車の通りそうもない田舎の農道でなら、信号無視してもよいか?
    それを取り締まることの可否。
    悪法もまた法か?
    そもそも、なぜ人は法に従うか?
    等々

    今また考えると楽し。


    原著が

    0
    2010年08月06日

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