知ってる古文の知らない魅力

知ってる古文の知らない魅力

869円 (税込)

4pt

「つれづれなるままに、日ぐらし、硯にむかひて……」徒然草の有名な書き出しは、実は兼好法師のオリジナルじゃなかった!? 「つれづれなりし折……」(和泉式部)、「つれづれに侍るままに……」(堤中納言物語)、「つれづれのままに……」(讃岐典侍日記)など、平安時代の定番フレーズがその源にあった。古典文学の大河の間にまに掬い上げられる名句から、新たに生まれる流れを辿ってゆく。

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知ってる古文の知らない魅力 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     はじめにで「徒然草」の冒頭文を取り上げ、この誰でも知っている一文が、実は吉田兼好のオリジナルな文章ではないことをいくつかのこの文に先行する一文をあげながら示す。これは面白い。目から鱗が落ちた気がして、思わず購入!
     取り上げられた古典は、「源氏物語」「平家物語」「枕草子」「おくのほそ道」「竹取物語

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに非常に良い本を読みました。
    共同性と個性を念頭に、有名な古典の冒頭が読み解かれています。
    特に、竹取物語の章は、感動的でした。「月の世界よりも、苦しみや悲しみの存在する、この世界」に未練を感じるかぐや姫の感情。古典を大きな流れの視点から見てこそ気づく「感動のスイッチ」が印象的でした。
    日本

    0
    2020年02月04日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    第1章 『源氏物語』―女性たちのドラマ
    第2章 『平家物語』―男性たちのドラマ
    第3章 『枕草子』―自然を切り取る
    第4章 『おくのほそ道』―漂泊する人生
    第5章 『竹取物語』―伝承を乗り越えて
    第6章 『伊勢物語』―小さな恋の物語

    [ POP ]


    [ おすすめ

    0
    2010年12月18日

    Posted by ブクログ

    レポートネタ本。
    色々パクれます。
    有名古典を広く浅く紹介している豆知識ネタが多いという印象。
    よくも悪くも新書ですね。
    軽く読めて面白いです。

    1
    2010年02月12日

    Posted by ブクログ

     文学作品は全て、それ以前の作品からの影響をどこかに残す。特に古典では、先人の言葉を用いることで自己表現を豊かにしたり先人への敬意を表したりすることが当たり前に行われ、それが教養そのものでもあった。本書はその古典における言葉やストーリーの「共有性」に着目し、時代を超えて複数の作品を貫く一本の軸、その

    1
    2017年06月12日

    Posted by ブクログ

    すぐれた文学作品は、後代の表現の形成に影響を及ぼす。 当たり前のように思えるけどそれを1000年とか長いスパンで考えて丁寧に見ていくと言うのは、自分ではなかなかできないことだから面白かったなあ。私たちが「古典」と読んでいる作品たち、「古典=古いもの」として現代のものから切り離しちゃうのはもったいない

    1
    2011年04月21日

    Posted by ブクログ

    徒然草序文はすべてオリジナルなわけではなく、「ものぐるほしけれ」に新しい価値があるという。作品表現の積み重ねが連鎖していくことの中に共同性と個性が生み出されていく古典のおもしろさについて書かれている。共同性に寄り添おうとする中でもどうしても寄り添えないものが文学における真の個性であるという主張に感銘

    0
    2019年09月15日

    Posted by ブクログ

    課題で嫌々読んだんだけど、何気に面白かった。自分は本当に知らないことばかりなんだって実感しました、ぜひ読んで欲しい一冊です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「古典文学における共同性と個性」をテーマに書かれた話。大まかな内容としては各古典文学における「共同性」(源氏物語と長恨歌のような)と「個性」(その個性は度々後世の物語に影響を与える)を紹介したもの。一番面白かったのは「竹取物語」の話で、かぐや姫や一寸法師のような極端に小さい人というのは「神の遣い」の

    1
    2014年01月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    第1章  『源氏物語』~女性たちのドラマ
    第2章  『平家物語』~男性たちのドラマ
    第3章  『枕草子』~自然を切り取る
    第4章  『おくの細道』~漂泊する人生
    第5章  『竹取物語』~伝承を乗り越えて
    第6章  『伊勢物語』~小さな恋の物語

    <内容>
    学習院大学教授の大学での講義を基に

    0
    2021年04月15日

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