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中東で日本人が誘拐された。その情報をいち早く得た、民放PTBディレクター・風見は、他局に先んじて放送しようと動き出すが、予想外の抵抗を受ける。一方、バラエティ番組の敏腕プロデューサー・黒岩は、次第に視聴率に縛られ、自分を見失っていった。二人の苦悩と葛藤を通して、巨大メディアの内実を暴く。
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Posted by ブクログ
何回読んだか分からない本。 風見さんと黒岩さん、戦う舞台は違えど熱い思いを持った2人の葛藤が好き。 ラストは毎回ニヤっとしてしまう。
『虚像の砦』真山 仁氏 0.本書より 「報道とは、道に報いるとかく。」 「報道にひとが関わる以上、ある程度の主観が入る は当然である。 ただし、大切なのは、様々な角度から事件が取り あげられることが必要である。」 「報道とは、闇に光をあてること。 闇をそのまま捨ておかないこと。」 ...続きを読む 1.虚像の砦の舞台 舞台は、民放キー局です。 本年度は5年に一度の免許申請の時期です。 向こう5年間の財務の安全を総務省に開示、説明が必要となります。 主人公は、報道部門の中堅と、バラエティ部門の中堅の2名です。 報道の彼は、時同じく起きた、海外渡航禁止区域での邦人誘拐事件に当たります。 バラエティの彼は、視聴率が下落する24時間テレビのテコ入れに当たります。 免許の承認は、総務省、国です。 報道、バラエティそして国が、それぞれの思惑で対峙しあいます。 2.読み終えて 記者であった真山さんの想いが垣間見えると感じるのは、わたしだけでしょうか? 真山さんを読みつづける読者ファンは、きっと真山さんの姿勢に惚れているのかもしれません。
ものすごくデリケートな部分を冷静かつ客観的にすっぱ抜く真山節炸裂!な作品。 金融系じゃないからいまいちかも、なんて杞憂でした。めちゃくちゃおもしろかった。
架空と言いながら限りなく現実の事件をモデルにした小説。 日本人3人がイラクで人質になった事件はもう11年前だったことが感慨深い。 つい最近のことのように思っていたがもう11年経ったのだ。
面白かった。読み応えもありました。真山仁の作品で1番好きです。 TBSが舞台の小説。 巨大なパワーをもつテレビ業界。取り巻く負の側面とその中にある正義。仕組み。 パワーを持つモノコトヒトは高い倫理観が必要。 視聴率だけ取れればなんて言葉はどうしても聞きたくもない。 Aug, 2014
唸る。 同時進行で展開していくストーリー。主要人物が多いにも関わらず物語がぶれていかない。 放送局の経営的な裏側を垣間見ながら、ニュースとして流される「情報」が、誰の、どんな意図で「よりわけられ操作されていくか」を目の当りにすることになる。 経済とジャーナリズムについての知識を深めること...続きを読むもできるけど、それだけじゃない。 それらに対し、自分がどう対処すべきか、を考えさせられる。 読み終わったときにはあたたかな気持ちにもなれる作品。 フルコースだね。
マスコミものの社会派小説いいよね。 情報が溢れてる現代、何でもかんでも受動的に受け入れてちゃだめだなと改めて思う。 だけど自分で考えて情報を取捨選択する力がもはや私に残ってるかしら。 ほんとに脳みそぐずぐずになってる気がするよ最近。 白石一文にこういうバリバリマスコミ系社会派モノ書いてほしいなあ
いわゆる「マスゴミ」を描いた作品。マスコミ業界に限らず国に守られた既得権益業界はどこもこんな感じなのかなーと思った。
再び真山仁さんの作品 テーマはマスコミ・ジャーナリズム・報道 いまさら、マスコミとはどうあるべきなどという主張はしない。しかし、前日亡くなった筑紫哲也さんに関する特番で彼がジャーナリズムのあり方として権力の監視(watch dog)を貫くという言葉が紹介された。 戦前の日本は政府主導の情...続きを読む報のみが報道されるという状況があった(他の全体主義国家も同様) そこからも分かるようにマスコミの役割は重要だ。 本書のテーマの一つに以前、坂本弁護士一家殺人事件ではTBSがオウム真理教関係者に弁護士の発言のビデオを見せたことは大きな波紋を呼んだ。 また、イラク日本人拉致事件で、自己責任論によって被害者、またその家族に対する行き過ぎたバッシングが起きたりと、現在の日本の報道に関しても議論がなされた。(政治家の責任転嫁が問題になりましたね。政治家の責任放棄ともいえます。) 政治家、官僚、マスコミの関係など面白い支店で書かれており、勉強になります。3社の関係と報道精神の折り合いなど、理想と現実の間で苦しむ報道マン達の戦いに感情移入してしまいました。 今でもA新聞の左寄りっぷりなど様々な問題もあるが、マスコミには正義を貫いてほしいですね。(そもそも正義ってとの立場によってどういうようにも言えますが) マスコミに興味ある人はぜひ!
中東で日本人3人が誘拐された実際の事件を背景にして、テレビという巨大メディアの実態を暴く情報小説。 過去にスクープ報道で汚点を残したが、時の政権に批判的な姿勢を貫くテレビ局が舞台。 主人公となるのは情報番組のディレクターとバラエティのプロデューサー。 再三語られるのは、 「情報とは、情に報いることだ...続きを読む。しかし、報道とは、道に報いて初めてそう呼ぶことができる。ジャーナリストは、真実を追い求めるだけでなく、人としてのあるべき道に報いることが出来なければ、その責任は全うできない」。 誘拐事件を自作自演あるいは自己責任に世論を誘導するためにテレビ局を利用する政治家。テレビ局に絶大な力を持つ大手広告会社。政治権力に阿り、テレビ局内での地位を固めんとする役員。免許更新というテレビ局の生殺与奪権を握る官僚。 二重三重の陰謀が繰り広げられるテレビ局。 そんな中にあって、 「俺たちの絵は、あんたらの嘘の道具じゃないんだ。テレビは映像さえあれば、それでいいんじゃない。映像が正しく使われるように、何で徹底的に取材しないんだ」と、真の報道を貫かんと、事件の真実を求めて現地に飛ぶディレクター。 一方で、視聴率に縛られ自分を見失ってゆくバラエティのプロデュサー。 一般に「公平中立条項」として、放送事業者は、「政治的に公平であることが義務付けられている放送法第3条の2①の2項がテーマともなり、『ハゲタカ』シリーズの著者ならではの、骨太で重厚な小説となっている。 一人のジャーナリストが語る言葉が、印象に残る。 「ジャーナリズムの使命とは、為政者が独裁者への道を歩み始めたと感じた時に、たとえ強引と言われても身を挺してでも阻止することだ」
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