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地球上に生息するウナギ全種採集を目指し、最後の一種を求めてアフリカの大地を這いずり回った探検記『アフリカにょろり旅』で読者を爆笑の渦に巻き込んだ青山潤と弟分渡邊俊が帰ってきた。今回の的は未だ誰も知らない新種ウナギ。勇躍フィリピンに乗り込んだ二人は既に四十代。今回はアラ70の作家・阿井渉介も加わり、何度跳ね返されながらも老骨に鞭打ち、アフリカ以上にタフで笑える探検を繰り広げる。
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Posted by ブクログ
○東大で“うなぎ”の調査研究を行う青山氏の作品。シリーズ3作目。 ○東大塚本チームが、フィリピンで新種のうなぎを発見するまでのドタバタ劇を描いた作品。 ○シリーズ前2作同様、状況説明が緻密で、その臨場感などがヒシヒシと伝わってくる。ものすごくおもしろい。 ○”うなぎ”については、これで終わりだと思う...続きを読むが、できれば、他の研究についても、このようにおもしろおかしく紹介して欲しい。
新種のうなぎに出会うために、今のこの時代に、こんな地道(サバイバル的)に一歩一歩調べ上げていくんだなと感動。 また理系の先生のこの文章が面白かった。
相変わらずパワフルで生命力と探究心に溢れたにょろり旅。 今回は新種を求めてフィリピンの奥地に挑んでいる。 おっさんだからなんて理由で、にょろり旅をファイナルにしないで欲しい。ぜひ、リターンズと銘打って新たな旅に挑んで欲しい。
ばたばたと斜め読み、いや面白かった、人間、運というものはこんな風に使うんだと、ネグリートの人と会う度直観してるでもって新種の発見!! ネグリートの人たちが恐れられ守られてきたものが、うなぎも含め守られればと深く思います。うなぎ高くていいんじゃん。 ただ手の平ほどのゴキブリをどうして素手でもてるんで...続きを読むしょう?凄い人過ぎる。
にょろり旅もとうとうファイナルだそうだ。血気盛んな(盛んすぎ?)若手研究者だった著者も、今や東大教授。本書でも、学内の雑務に追われ、後先考えず体を張った研究に没頭するわけにはいかなくなったことを嘆くくだりがある。まったく、にょろり旅の素晴らしさは、誰も知らないことを知りたい!というシンプルな姿勢と、...続きを読むそれを実行していくむやみやたらなパワーにあったわけで。楽しくシリーズを読んできた身には感慨深いものがある。 どこへ行こうが「うなぎ!うなぎ!」と叫びまくって、あれこれとんでもない目に遭いつつも、結局は目的を達してきた著者だが、新種うなぎを探して、久しぶりに乗り込んだフィリピンではどうもうまくいかない。これはもしや自分たちがトシをとったせいじゃないか、以前の旅では若かったから現地の人たちもさほど警戒せずに心を開いてくれたんじゃないか、と思い至るところが、うむむ、切ないなあ。ほんと、若いということはいろんな扉を開ける鍵を持っているようなものだよねえ。そのありがたみも、なくしてはじめて知るものの一つだろう。 とは言うものの、著者は最後には大逆転で新種うなぎをゲットするのだが、その生息地である未開部族の居住地への旅がすさまじい。みなさんよくぞ無事に帰ってこられたものだなあと、半ば呆れてしまう。特に、おなじみ俊さん!結婚して子供さんも生まれたばかりだったというのに、こんな無茶したらダメじゃないですか!でもまあ、それでもいっちゃうところが「うなぎバカ」たる所以なのだけど。 基礎的な研究にお金が出ないということを、ここのところよく聞く。わたしの娘は、比較的実用性のある有機化学系の研究者の卵なのだが、この分野でもその傾向は著しく、とにかく何かの役に立つという理由を無理矢理にでも付けないと、全然予算が下りないのだそうだ。「実用」からほど遠いところにある研究の現状はどうなっているのだろう。青色LEDでノーベル賞というニュースの時(これ自体はまことにメデタイ事であるが)、「役に立つ、役に立つ」という大合唱だったが、うーん、そりゃそうだけど…と割り切れない気持ちになったものだ。 しかしまあ、こういう状況下でもやはり、著者と同じような志を持つ若者はいるのだ。最後のトンデモ旅に同行する学生君の存在が「ロートル部隊」のなかで輝いている。案外、にょろり旅もまだまだファイナルにはならないのかもしれない。そう思わせてくれるラストだった。
(No.14-7) ノンフィクションです。 この本が出版されたのは昨年暮れですが、雑誌への初出は2011年5月~2012年2月。 2007年から3年、3回に及んだフィリピンでの新種のウナギを発見する調査の様子です。 そういえばいつだったか新種のウナギ発見!のニュースを見た記憶が・・・・。 もうそ...続きを読むんなに前になるんだと感慨深い。 ニュースを見た私は「へ~っそうなんだ」と思った程度でしたが、その成果を得るためにこんなに大変だったんですね。 私は「アフリカにょろり旅」「うなドン」を読んでいるので、会ったこともない青山さんに親近感があります。 以前太平洋で塚本教授率いる調査隊の様子をレポートしたテレビ番組で、少しだけ青山さんが写っていて「この人なんだ!」と、とっても嬉しかったです。 地球上に存在するウナギ全18種を採取した塚本チームが、なぜ今さら「にょろり旅」を再開したのか? それは・・・採取したウナギのレセプトファルス(つまりウナギの赤ちゃん)のなかに、今まで知られていない遺伝子をもつのがいたから! もう70年も新種のウナギは見つかっていなかったのに、本当に新種はいるのか?今後のことを考えても、なんとしても親ウナギを見つけなければ。 各種情報を検討の結果、親ウナギが生息するのはフィリピンの可能性が高いと推測。にょろり旅が始まったのです。 以前の旅と同じようでいて、でも違うことが多い。青山さんたちはそれぞれ年齢を重ねているし、世界的に動植物の採取への権利意識が高まり、前みたいに行き当たりばったり的なことが出来なくなっている。 経験で補えること、逆に困難になっていること、そしてよくもまあそんなことをやるなあというお馴染みのびっくりさ加減が満載。 読んでいて何となく感傷的になってしまうところもありました。もうこんな無茶をやる人達はこれからいないんじゃないか?なんて思ったら、あらら跡継ぎになりそうな学生さんもいるのね! ものすごい経験を、楽しく読ませていただきました。ありがとう青山さん。
すべての種類のウナギ標本を集めた研究者が、さらに新種のウナギを発見するための旅。こんな前時代的というか、水曜スペシャルのような冒険が今も行われているのかと驚きを禁じ得ないが、著者自身も自らの年齢やら社会情勢やらの変化を実感し、これがファイナルだ、と決めてフィリピンの未開地に突撃していく…逆の立場(現...続きを読む地の人)から見たら「新種」という言葉はなんと不可思議か、ということもほんのりと持ちながら読みましたが、ともあれ行ったこともない途中の情景や人々が目に浮かぶようで、なんだか途中でほろりとしつつも、ニッコリと終われる、そんな本でした。
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にょろり旅・ザ・ファイナル 新種ウナギ発見へ、ロートル特殊部隊疾走す!
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青山潤
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