男性漂流 男たちは何におびえているか

男性漂流 男たちは何におびえているか

825円 (税込)

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結婚、育児、老親介護、みずからの老い、リストラ……働き盛りの中年男性はみんな、「こわがっている」。けっして予定通りにはいかない人生の悲哀。男であるがゆえに、周囲に弱みを見せられず、すべてを自己責任にされ、誰にも本当の想いを打ち明けられず、孤立し、懊悩する中年男性たち。10年にわたり"異なる性"として男性たちに密着してきた女性記者がその先に見るものとは──。日本社会がリアルに抱えるリスクを炙り出す!

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男性漂流 男たちは何におびえているか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    婚活、育児参加、親の介護、アンチエイジング、非正規雇用、これらは女性だけではなく、男性にとっても深刻な問題。
    とくに育児参加するのは当たり前という風潮に対して、働き盛りで責任の多い時期にあるイクメンたちのプレッシャーには同情する。
    昔、自分は子供達を保育所に預け働いていたが、20年前にも関わらず、父

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    2017年01月01日

    Posted by ブクログ

     見栄、体面、プライド。男性の場合、こういった要素が強く理想と現実との乖離に苦しんでいるようだ。ただ悩みは女性と重複する部分も多いように思う。
     男性は格好悪いと思うのかあまり弱音や本音を見せたがらないのでこういった本音ルポは男性心理を把握する上で非常に参考になった。
     男だから強くなければ、ではな

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    2022年01月02日

    Posted by ブクログ

    人の不幸は蜜の味というが、こうなったら大変だなあ、とおもいながら読んだ。しかし、明日は我が身。今の立場に安住せず、努力していかなければならないと感じました。どのような状況でもポジティブであれば開ける未来があると、改めて確認できた。筆者の取材力に脱帽。

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    2019年10月28日

    Posted by ブクログ

    女性のインタビューアーが長期的にひとりの男性に取材という面白いスタイル。身をつまされる。興味深かった。19.1.11既読本と気づかず、また読んだ。★4

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    2019年09月02日

    Posted by ブクログ

    丁寧に取材された良書です。何が価値があるかというと、取材をした方の
    「過去」「その時」「そして今」を、数年から十数年に渡って、継続的に取材されている点です。

    キーワードは、「結婚」「育児」「介護」「老い」そして「仕事」です。
    この6つの現実を、取材した対象者を通して丁寧に語られています。
    何が語ら

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    2018年03月10日

    Posted by ブクログ

    結婚、育児、介護、老い、仕事で追い込まれる男性を取材している。
    男はプライドの生き物というが、悪い意味でそれがよくわかる。
    評価を求めてイクメンのふりをしたり、モテないといけないと思い込んでED治療したり、そりゃ辛いだろうと思う例がたくさん出てくる。
    でてくる男が大体世間体や他者からの評価を気にして

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    2017年06月03日

    Posted by ブクログ

    結婚、育児、介護、老い、仕事……それぞれについてうまくいっていない男たちの姿が描かれる。読んでいながら、どれもこれもについて自分も片脚突っ込んでいるような気がして戦々恐々としながらページを繰った。対象人物を追ったルポなのだが、相手によっては足かけ10年くらいかけているものもあり、その点で非常に真面目

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    2016年09月17日

    Posted by ブクログ

    結婚・育児・介護・老い・仕事と5つのテーマに沿って新聞記者である著者による問題当事者である男性(主として中年)への取材記録です。
    イクメンという言葉だけが先立ってブームの圧力に押され慣れない子育てに右往左往している元エリート銀行員男性、母親を介護することによって自暴自棄になってしまった中年未婚男性、

    0
    2015年09月13日

    Posted by ブクログ

    結婚がこわい、育児がこわい、介護がこわい、老いがこわい、仕事がこわい…って、怖がりすぎだろ!と若いころの私ならば飛び蹴りの2~3発でもかましたくなるところで、今の私だって、飛び蹴りとは言わずとも、回し蹴りの1発くらいはお見舞いしたい気持ちになる…のは目次まで。
    中身を読むと、「そんなことこわがってる

    0
    2015年06月26日

    Posted by ブクログ

    P97 父親が積極的に子育てに関与すること自体は、子供にとっても、母親にとっても望ましいことだ。しかしながら、仕事のパワーゲームで常に勝者であることを欲してきた男というものはとかく、競争原理にとらわれやすい。そうして、父親たちはわが子の育児、教育についても他者との比較による優劣や勝ち負けに過敏になっ

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    2015年03月22日

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