国際政治 改版 恐怖と希望

国際政治 改版 恐怖と希望

836円 (税込)

4pt

世界平和を実現するために人類は古くから叡智を傾けたが、戦いは繰り返された。戦争の危機はなぜ去らないのか――この問いに答える書物は少ない。国際関係を単純に図式化・理想化することなく、また「複雑怪奇」といって正確な認識を諦めることもなく追い求めた著者が、軍縮、経済交流、国際機構などを具体的に検討しながら、国家利益やイデオロギーがからみあう現実世界を分析し、組織的に論じた国際政治の入門書。

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国際政治 改版 恐怖と希望 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    人は利己的で、国家はその集まり。その国家が複数あつまって構成される世界において平和を実現しよう、或いは平和を妨害する要因を排除しようと考えること自体が無謀であり、非現実的。それでは人は、または国は、世界は、どうすれば争いを"小さく"していけるか。本書の主眼はここに尽きると思う。

    0
    2024年02月09日

    Posted by ブクログ

    「名著」と呼ばれるにふさわしい、濃密な本でした。
    大学時代に読みたかった…。
    サラッとすごいことが書かれていて驚いてマーカーを引く箇所が高頻度で出現するので、疲れましたが、充実した読書体験でした。

    0
    2023年12月31日

    Posted by ブクログ

    60年代、まだ冷戦に差し掛かった頃にかかれたものだが、現在にも大いに通じる部分がある。
    政治とはその国だけのものではもはや無く、他国との関わり合いの中で、いくら方向性や思想が違い、恐怖が訪れようとも、人間の務めとして「希望」を捨ててはならない、と強く語る。
    正義は一つではない。あらゆる価値体系の中で

    0
    2023年02月09日

    Posted by ブクログ

    1966年に書かれた国際政治についての入門的書籍
    平易なことばで冷戦下における軍備のありようと
    平和の実現へのとるべき方策が解説されている
    2度の大戦を経て勢力均衡から自由貿易という形に
    理想の平和は移行したが
    自由貿易という概念が隅々まで行き渡ることで
    自動的に平和が達成されるわけではないことは

    0
    2020年04月13日

    Posted by ブクログ

    「国際政治論」の参考文献。
    1966年の初版発行から52年を経た今も、大学で参考文献に指定される名著。

    0
    2018年07月13日

    Posted by ブクログ

    はっきりとは覚えていないが、この人と森毅さんがカッコよくて、京都大学に憧れた時期がある。
    職場で見かけるその大学の出身者は…
    言いますまい。一括りにできるものではないことくらい流石に知ってはいるはず。大幅に脱線した。

    粘り強い論考。
    すぐ気持ちよく着地したい気持ちを、覚させる力のあるロジック。

    0
    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    ■要約
    国家は力(軍事力)の体系であり、利益(経済活動)の体系であり、価値(イデオロギー=正義)の体系である。国家間は、この3つのレベルの関係が複雑に絡み合った関係で成り立つ。この関係性を秩序立てるために権力闘争が行われるのが国際政治である。
    この権力闘争に対して平和的な国家であるためには、独立を維

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    国際政治学の権威である高坂先生の著書。国際政治の入門としては最適の本であろう。国際政治において最大のテーマである平和について既存の理論等の歴史を概観して、高坂先生の考えを知ることができた。

    0
    2021年01月21日

    Posted by ブクログ

    高坂正堯 「国際政治」国際政治から 世界平和を考察した名著。


    著者のスタンスは「今は出来る事をしながら、いつかは出来るようになる事を希望する」というもの。国家間の力、利害、正義の関係から平和の問題を捉えている。哲学者、文学者、科学者が語る世界平和との違いは 「国家は 力の体系であり、利益の体系で

    0
    2019年10月06日

    Posted by ブクログ

    P27〜28
    勢力均衡は「自国に有利な均衡であってはじめて安心する」
    →均衡が保たれるのはより有利な立場にあるものがその立場を濫用して有利さを優越に変えようとせず、不利な立場にあるものがあえて挑戦しないという場合にほぼ限られるのである。
    イギリスの原子物理学者ブラケットの「道徳的不均衡」

    P82

    0
    2018年03月27日

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