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Posted by ブクログ 2023年06月13日
本書は1981年に書かれた本だが、2023年の今読んでも真新しさを感じる古典である。
大きな版図を誇ったローマ文明、日本に似た海洋通称国家ヴェネツィア、現在文化を代表するアメリカを題材に文明が隆盛する事情、衰亡に至る過程と要因を丁寧に、粘り強く書かれている。
特にヴェネツィアは日本に環境が似た...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月21日
高坂正堯 「 文明が衰亡するとき 」 ローマ、ヴェネツィア、アメリカの衰亡論。歴史の捉え方、成功者の保守性、衰亡の不可避性、衰亡する文明国家の生き方 などを論述。
良書
ローマ帝国=巨大帝国、美徳、大衆、増税
*モンテスキュー 共和制→専制政治=ローマ衰亡の始まり
*専制政治=皇帝の専制と民衆の...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月13日
新潮社が復刊して、おもわずなつかしくて、職場の本屋で購入。
役所に入った30年くらい前にとってもはやって、自分も本だなに昔あった記憶がある。今読み直しても、新鮮。(ただ、記憶力が悪いだけか?)
高坂さんは海洋国家のなんとかという本もだしているが、やはりヴェネチアの衰亡の話がおもしろいし、日...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月15日
◯ 運命は変わり易く、また無情である。しかし、だからこそ人間は、いついかなる場合にも最善のことをすべきであるという態度がそこにうかがわれるからである。(91p)
◯ 冒険を避け、過去の蓄積によって生活を享受しようという消極的な生活態度は、ヴェネツィア人の貴族の男子で結婚しない人が増えたことに現れて...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月28日
文明が衰亡する原因は何か。
ローマ帝国の場合は、①蛮族の侵入、②ローマを発展させたエリートの減少と奴隷解放による活力と進取の気象の欠如、先見と常識の不足、道徳的・政治的活力の弱体化、③雨に恵まれたよい気候が悪化し乾燥することによる農業の弱体化やマラリアの蔓延、④繁栄をもたらした福祉国家が、逆に税を重...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月08日
ローマ、ヴェネツィア、1960-70年代のアメリカという時代・地理ともに異なる文明を「衰頽」というテーマで貫いた著作。
著者の感覚的で断定的な記述が少なくない。それらがしっかりと腹落ちするかは読者の見識に依るところが大きいように思う。
よく見ると論拠が書かれていることもあるが、そうでない場合には著...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月05日
■文明衰退
A.昔から今まで人々は、種々の角度から、文明の衰亡を論じて来た。中でも、ローマ帝国の衰亡については、多種多様の説がある。例えば ――
・蛮族(ゲルマン民族)の侵入によって亡ぼされた。
・ローマを発展させたエリートたちの家系が絶滅し、それに代わって秀れた新エリートが出現しなかった。
・気...続きを読む
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