キャプテンマークと銭湯と

キャプテンマークと銭湯と

1,430円 (税込)

7pt

4.4

「キャプテンは、」 耳の奥がきんとした。
「大地にお願いしたい」
背筋は伸びきったまま、制止した。息も止まった。周りがかすかにざわついた。
そのざわつきを押さえるように、「はい!」
威勢のよい声が、後ろからまっすぐ飛んできた。
「よし。大地、頼んだぞ」
「そうだ、周斗。キャプテンマーク、あとで大地にわたしといてくれ」
ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、他のチームから移籍してきた大地に渡さなくてはいけなかった周斗。くやしくて、チームメイトからも孤立してしまう。自分がいやになっていた周斗が出会ったのは古ぼけた時代遅れの銭湯だった。あさのあつこ氏の推薦デビューの著者が描く、切なく温かい感動の物語。

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キャプテンマークと銭湯と のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    よかった!
    「自分のてっぺんを目指す!」
    生きていて様々なことに嫉妬したり羨望があったり、
    でも、自分のてっぺんって、いい言葉だなあ。
    まだてっぺんじゃない!
    そう思って頑張る!
    いろいろ問題が語られていて、それは解決してないんだけど、まあ、いいか、
    一番大事なことは伝わる気がする。
    中学生か、多感

    1
    2021年10月30日

    Posted by ブクログ

    自分の心をざわつかせる人は、自分には手に入らないものを簡単に手に入れている人。子どもも同じなんだなぁ。

    その人の前では、ザワザワした気持ちが抑えきれず、嫌な自分になってしまう。キャプテンの座を奪われた少年の気持ちが痛いほどよくわかった。

    0
    2023年07月10日

    Posted by ブクログ

    児童文学というのは基本子供に読ませたいと大人が真剣に書いているので、いい本が多い印象です。
    これも自分の傲慢さ、思いやりの無さ、友人と衝突しての心もとない感覚、新たな出会い、色々な人にそれぞれの世界が有ると気付く感覚。気が付かなかった友人の姿。人の芝生が青く見えるという事。失う悲しみと前の前に広がる

    0
    2021年03月06日

    Posted by ブクログ

    もっといい選手にキャプテンマークを譲ることになった少年のサッカー物語と、彼をいやす銭湯の物語と。最後の事件などもりだくさんな感じもするが、登場人物がみんないきいきして入りこめた。

    0
    2020年01月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スポーツ世界のシビアな競争。
    小学生出会っても、スポーツでのレギュラーの取り合いやキャプテンの取り合い競争はかなり熾烈だよね....
    競争に負けた時に、仲間に抱く気持ちを明確に言語化できないし、かと言って相手を殴ったり怒ったりして感情だけで発散できるような歳でもないし(思春期も相まって、みっともない

    0
    2023年08月19日

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