「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

990円 (税込)

4pt

ヒトラーの忠実なる“軍人”か、誠実なる“反逆者”か。
第二次世界大戦を動かした男の虚像と実像を暴く。
これまでの俗説を打破する決定版!!

ドイツ国防軍で最も有名な将軍で、第二次世界大戦の際は連合国からナポレオン以来の名将とまで言われた男、ロンメル。
最後はヒトラー暗殺の陰謀に加担したとされ、非業の死を遂げるが、北アフリカ戦線の活躍から名づけられた「砂漠の狐」の名称は広く知られている。
ところが、日本ではとうの昔に否定された40年近く前の説が生きている程、ロンメル研究は遅れていた。

ロンメルは、ヒトラー暗殺計画に気づいていたのか!? 知っていたとしたら、それを支持していたのか!? 最新学説を盛り込んだ一級の評伝!

「日本では【略】、軍事はアカデミズムにおいて扱われない。
一方、「本職」の自衛隊や旧軍人のあいだでも、戦前、みっちりとドイツ語教育を受けた世代が退くにつれ、
第二次世界大戦の欧州方面の歴史に関する研究が紹介されることもなくなってきたのである。
【略】もちろん、ミリタリー本などでは、多々ロンメルが取り上げられてはいたものの、
それらのほとんどは、1980年代の段階にとどまっており、なかには、
アーヴィングの『狐の足跡』の歪曲を無批判に踏襲するばかりか、誇張して広めるものさえあったのだ。」(「あとがき」より)

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「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ロンメル将軍についてはアフリカ戦線で活躍した名将というレベルの知識しかなかったが、いわゆる出世コースではない生まれ、学歴でありながら功績をあげたこと、そのことが逆に能力の限界に突き当たってしまったことなど知見を得られた。欧州でのロンメル像の移り変わりやヒトラー暗殺計画を知っていたか?など興味深く読ん

    0
    2019年12月31日

    Posted by ブクログ

    エリートコースから外れたが故のスタンドプレー。しかし、目立たなければリストラされてもおかしくなかった。現場の指揮官としては最高だが、補給を軽視して博打的作戦行動を行うという、全軍の指揮官としてはイマイチ。それはエリートコースから外れて、戦略家としての教育を受けていないがためだった。ここでこうしていれ

    0
    2019年06月22日

    Posted by ブクログ

    砂漠の狐、ロンメルの伝記です。
    新たに世に出た多くの資料を取り入れ、英雄としてでなく人間としての姿が浮かび上がります。
    記録が少ない故の伝説や神話ではなく、真実を求める研究に今後も期待します。

    0
    2019年05月27日

    Posted by ブクログ

    ロンメルの研究、色々と進んでいたんだね。知らなかったよ。日本語で出版されないと、商事清めないからね。とてもありがたい。そして、ただ単に最新の研究の成果を書籍にするのでは無く、きちんと読者がそれを理解するのに必要な背景情報(当時のドイツの士官養成の複雑な仕組みなど)を適切に掲載している。とてもありがた

    0
    2019年04月19日

    Posted by ブクログ

    ロンメルに関する評伝
    今迄の定説とかを詳しく解説しつつロンメルの人生を解説し、定説や過去の評価を再評価してました
    過去の評価ではあからさまな偏向がかかっている部分紹介されていたり、今までの定説は実は…。と読み応えありました

    それにしてもこの人は苦手な事務仕事が嫌だからと参謀教育を受けていない分、補

    0
    2019年03月19日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦時、ドイツの陸軍軍人として活躍し、悲劇的な最期を遂げたロンメルについて、最新の研究を元に毀誉褒貶を余すところなく描いた一冊。

    0
    2020年06月21日

    Posted by ブクログ

    「独ソ戦」著者によるロンメル評。
    最近hoi4 にハマりww2を勉強し始めたため購入。
    サクサク読めたし入門本として最適だと思う。

    ロンメルがドイツ国防軍の中でもアウトロー的経歴の持ち主だった事を重視し、故に勇猛大胆、独断専行な戦術家として大成し、上級将官としての教育を受けなかったことから補給軽視

    0
    2020年03月09日

    Posted by ブクログ

    ロンメル将軍といえばー、というはっきりとしたイメージは持っていなかったが、なんとなくすごい人、と思っていた。
    「ロンメルは勇猛果敢、戦術的センスに富み、下級指揮官としては申し分なかった。さりながら、昇進し、作戦的・戦略的な知識や経験が要求されるにつれ、その能力は限界を示しはじめた」とある。その原因は

    0
    2020年01月11日

    Posted by ブクログ

    「砂漠の狐」といえば、言わずもがなエルヴィン・ロンメル将軍の異名としてあまりにも有名で、寡兵であるにもかかわらず大量の連合軍を相手にアフリカでの砂漠戦で数々の勝利を成し遂げた名将として名高い存在である。
    しかし、ロンメルが寡兵がゆえに苦労した原因としては従来、そもそもアフリカ軍団としてドイツは2個師

    0
    2019年05月06日

    Posted by ブクログ

    ロンメルは第二次大戦中のドイツの将軍としてあまりにも有名だが、北アフリカで機甲師団を率いていたという程度のイメージしかなかった。
    本書では、ロンメルの生い立ちや軍歴、特に、ドイツの軍人として非主流派に属し、軍幹部になるための高等教育を受けていなかったこと、そして、それが故に、前線指揮官としては有能で

    0
    2019年05月05日

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