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人間社会に対して激しく容赦のない不信の念をいだくネモ船長とは何者? そしてその目的は? アロナックス教授らを拘束した謎の潜水艦ノーチラス号は、インド洋から紅海、地中海、さらに大西洋を南下して南極へ。凍結した海底に閉じこめられ、巨大なタコの大群におそわれ、暴風雨に遭遇、と波瀾万丈の航海は続く。(全2冊完結)
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Posted by ブクログ
ノーチラス号の旅は続く。アトランティス大陸、南極での氷塊の封じ込め。巨大タコとの格闘、軍艦の攻撃。次々に起こる事件に、残ページが少なくなるにつれ結末がやたらと気になってくる。ネモ船長は善人なのか。乗組員たちは従順に船長に従っているが本人たちにとって幸せなのか。運命を船長と共にするほど、自分を捨てるこ...続きを読むとを厭わなかったのか。いずれにせよ読者のイメージを掻き立てる名作であることに間違いはない。2023.2.8
100年以上前に書かれたとは思えないほどの、緻密な描写とスリルあるストーリーで、とても楽しめた。 ノーチラス号とモネ船長がどうなってしまったのか、とても気になる結末だ。
終わり方が謎を残したままだったので、ちょっとモヤモヤした。 『神秘の島』が続編の位置づけらしいので、読んでみたい。 狩りをするときの捕獲量が半端ないことが多くて、何度かハハアと怖じ気づいたりした。
挿絵が物語の雰囲気にぴったりでとても良い。ずっと海の中なので続きがあまり気にならず読み終わるのに時間がかかってしまった。南極で氷に閉じ込められ新鮮な空気がなくなっていくシーンは本当に息苦しく、海上に出られた時は教授たちと一緒に思わず深呼吸をした。あやうく窒息するところだった!なんて酸素は美味しいんだ...続きを読むろう!これでもかというくらい深海の生き物たちの描写は細かいのに、最後の場面はあっさりしていて物足りなかった。憎しみや哀しみに囚われ狂っていくネモ船長がもうちょっと読みたかったな。解説が興味深かった。
1840年代にエドガー・アラン・ポーが「小説に科学的事実を取り入れることによって物語に真実味を持たせる」という技法を示し、感銘を受けて科学冒険小説の多くを生み出したヴェルヌ。150年前、本書における海洋生物の薀蓄は当時最新の専門書を研究し引用した事柄も今ではツッコミどころとなってしまったが、万能なエ...続きを読むネルギーの電力や潜水艦のビジュアルイメージは先見的であり予言ともいえるレベルだ。作者の反権威主義は虐げられた科学者であるネモ艦長の姿そのものであり、人の道具は「武器」であるという呪縛は現在でも解けてはいない。
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