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火災保険や盗難保険に入っていれば、事故の際、保険金は当然出ると思われている。しかし、現実には家が全焼しても、高級品が盗まれても、保険金は出ない。それは、保険金の支出が損害保険会社にとって「損失(ロス)」でしかないからだ。あの手この手で支払いを渋り、救済されるはずの被害者を苦しめる損保。彼らの狡猾な手口を暴き、どうすれば保険金を正当に引き出せるか、実際の裁判をもとに徹底的に解説する。
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Posted by ブクログ
保健事故の被害者救済を専門とする弁護士による、保険金支払を渋る損保との戦いを描いた法律ドラマ。 自分は損保に勤めているが、さすがに普通はここまでやらんだろという印象なので、余程被害者と損保の見解が食い違った事例を例に挙げているのだなと思った。だからこそ書籍として面白いわけなのだろうが。 とはいえ...続きを読む、安心安全を提供する損保の存在意義を考えさせられたのは事実。金儲けのために払い渋ることは本当に考えていないのだが、とはいえホイホイ払っていると一部の保険金詐欺を起こす人たちにつけ込まれてしまうのもまた事実で、だからこそある程度性悪説で対応せざるを得ない部分もあるのだと思う(損保の性質に鑑みてそれでも第二種の誤りを犯す方が深刻なので、低額支払の場合は極めてスムーズに払うわけだが。)。 一方で本書が指摘しているとおり、肝心な場面できつめの査定をした結果第二種の誤りを犯すことは保険や保険会社の威信を失ってしまうことになるわけで、これをテクノロジー等の活用によっていかに無くしていくかが、「体験」が重視される今の世の中における保険業界の大きな課題。 保険金支払の部署の人に読んでもらって感想を聞きたい。 とにかく、筆者が損保に親を殺されでもしたのかというくらい辛辣かつ過激な表現を使っていて、読み物として面白かった。笑 【過激なテーマたち】 「失火を放火とされる火災事故」 「台風を地震災害にすりかえる風災事故」 「監視カメラの映像が残っていても支払わない盗難事故」 「損保はあなたの泣き寝入りを待っている」
保険金が出ないことに対する裁判内容がいくつか紹介されている。 リーガルドラマみたいな感じもあり、当事者ではない限りは楽しい。当事者になったときの心構えになるかも。
損害保険の保険金不払い事案について、保険加入者の代理人を務める弁護士による実例が紹介されている。これを読むと、保険に入って安心、なんてとても言えない。保険金を出させる戦略もあるが、そもそも保険の効用に疑問を持ってしまう。
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