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舞台は1980年代。時の大統領ミッテランがブラッスリーに置き忘れた帽子は、持ち主が変わるたびに彼らの人生に幸運をもたらしてゆく。うだつの上がらない会計士、不倫を断ち切れない女、スランプ中の天才調香師、退屈なブルジョワ男。まだ携帯もインターネットもなく、フランスが最も輝いていた時代の、洒脱な大人のおとぎ話。
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Posted by ブクログ
「その帽子を手にした日から、冴えない人生は美しく輝きはじめる。」 元フランス大統領フランソワ・ミッテランが置き忘れた帽子をきっかけに、くすぶっていた4人の人生が大きく変化していきます。 1人1人にどのように帽子が渡っていくのか、そして何をきっかけに離れてしまうのかもこの本の見どころの一つです! ...続きを読む あまりフランス文学は読んできていませんが、この本はトップクラスに気に入りました。 本編を読んだなら、是非訳者あとがきのところまで読んでほしいです!
1980年代パリ。冴えない会計士ダニエルは、予約なしで訪れたブラッスリーで大統領フランソワ・ミッテランの隣の席に案内される。 ミッテランが置き忘れた帽子から始まる四つの物語。 一人目のダニエルはちょいとどうなの?的な行動が目に余るけど(リアルな人間らしさはある)二人目以降はフィクション感があって楽...続きを読むしい。私は三人目の調香師の話が好き。四人目になると一気に政治色が出るけど、それもまた良し。 何より、実在する大統領がこんなかたちでフィクションに登場するのが→ 楽しい。日本にはない感覚な気がする(日本の大臣を物語に脇役としておしゃれに登場させる国内作品、私は読んだことないけどあるのかな?) 政治が日常にある好例ではないかと。 それにしても、著者はミッテラン大統領が好きなんだろうなぁ。良き。
面白くて一気に読んでしまった。物語としては、赤いモレスキンの女の方が好きだけど。 1986年から1988年の物語。ミッテラン大統領は名前しか知らなかった。テロが多かったことも初めて知った。興味はどんどんと広がっていった。
1980年代フランス、時の大統領ミッテランの帽子を巡る物語。 15区の高層マンションに住むダニエル、バティニョール地区で密会を重ねるファニー、モンソー公園を散歩するピエール、パッシー通りのベルナール… 昨日すれ違ったあの人かもしれない!と思わせる、登場人物たちの息づかいが感じられるような一冊。
お洒落な大人のおとぎ話と紹介されているように、読み進めてほっこりと優しい気持ちになりました。 物語は、ミッテラン大統領がブラッスリーで帽子を置き忘れたところから始まります。 新たに帽子の持ち主になった人たちは、それをきっかけに人生を好転させていきます。 能力の低い同僚に出世をこされた男、不倫を切れ...続きを読むない小説家志望作家、スランプ中の天才調香師、固定概念に囚われたブルジョワ男、そして最後に手にするのは…? 舞台は1980年代のフランス。 今でいうハイテク機器がない時代の、帽子を介した不思議な巡り合わせが素敵な設定です。 読みながら当時のフランスの政治的背景や生活を知ることができてとても興味深かったです。 フランス小説は初めてだったけど、温かみのある文章でまた他の本も読みたくなります!
「洒脱な大人のおとぎ話」と表現されているけれど、本当にそのとおりだった。 オシャレで不思議で、でも少し無理がないかなぁ?と思うような「おとぎ話」で、とても楽しかった。 一つの物が人の運命を変えるなんてことがあるのなら、私も1度くらい経験してみたいなぁと思う。
史実に基づき、教養を得られる刺激があります。そして、 生き方が変わるような、素晴らしいファンタジーでもありました。この作者がとても好きです。
『赤いモレスキンの女』以来、久々に戻ってきた。 心が浮き立つような大人のおとぎ話。店先から漂う料理のいい匂い同様、表紙の装丁から既にいい出会いの予感がする…… 「(一部を除き)みんな盗癖ありすぎ笑」 小説は好きだし読後感に浸ることもザラにあるけれど、「いやちょっと待て」とツッコミを入れるこ...続きを読むとも多い。今回はまさかの初っ端からツッコミを入れるハメになったものの、物語が進展するにつれ、そうも言ってられなくなった。 帽子の渡り方(?)が毎回違っており、「次は誰がどうやって?」と前の人のエピソードが終わる前から予測していた。会話の鉤括弧が(敢えて)抜かれているせいで誰の発言か分からなくなることもあれば、無理やり運命を動かそうとして失敗しないかと心配をしたりと思考を巡らすのに忙しい。 でも帽子を手にした彼らはもはや無敵。こちらのハラハラを尻目に「心配ご無用」と軽快に切り抜けて見せる。 「運命と言う偉大なGPSが決めてくれた経路をたどらない時、帰還不能を示す標識も見当たらない」 帽子を手にした人々の運命を(その人達にとって)プラスの方向へと導く帽子。 単なる偶然なのか。吉田氏(翻訳者)が仰るように「謎めいた力が宿っている」のか。そして何故ミッテラン大統領の帽子という設定にしたのか。帽子の持ち主はミッテランじゃなきゃ駄目だったのか。 小説好きの人が聞いたら呆れるであろう、つまらない疑問の山をこしらえてもいた。これらの疑問はエピローグ・あとがきで明らかになるのだが、そこで語られるエピソードを知ってしまえば「タネを明かせ!」と躍起になっていたことが恥ずかしくなる。 タネも仕掛けもない作用。一杯食わされた感じだけど、麗しの都って作用も働いているからか何だか悪い気がしない笑
転がっていく帽子を追いかけていく感じがとても楽しかった!しかもたどり着いた先は、まさかのあの人❗自分の人生にもミッテランの帽子みたいなきっかけがあるかも。その時慌てないように、この小説が教えてくれたのかもね。
ミッテラン大統領の帽子を手に入れたとたん、つまらない人生が輝き始める。手違いからいろんな人の手に渡り、それぞれに変化を起こし…意外なラストへ。 なんでこれ映画になってないの? 『ミセス・ハリス』みたいな良い映画にすべきよ。 いわゆる「大人の童話」だけれど、「帽子」という小道具がなくても、ものの見方と...続きを読む自分の意識を変えれば人生動き出すよな、と、元気がもらえました
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ミッテランの帽子
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アントワーヌ・ローラン
吉田洋之
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