日本史の探偵手帳

日本史の探偵手帳

693円 (税込)

3pt

いまの日本と日本人の問題を歴史的につきつめていくと「江戸時代のこと」を考えざるをえなくなる。戦国時代の最強教育、殿様のベストセラー本、乃木希典の理想の軍人像……当代随一の歴史学者が、好奇心の赴くままに古文書を徹底調査。膨大な近世の古文書から、新時代を生き抜く知恵と人生において本当に大切なことを伝える。

【目次】
まえがき

第1章 中世の武士と近世の武士の違い
江戸から読み解く日本の構造/大失業時代は幕末武士に学べ/サムライ時代のエコノミクス 他

第2章 歴史を動かす英才教育
幸村の天才軍略遺伝子 武田+上杉+秀吉の知謀を引き継いだ男/くの一は江戸時代のハニートラッパーだった/明治維新を起こした奇才 頼山陽 他

第3章 古文書を旅する
「震災離婚」事始め/江戸の「会いに行けるアイドル」/イケメン大名の悲劇/幕末の男性不妊治療 他

第4章 歴史を読む
家康のコイを食った男/将軍が愛したウナギ/西郷隆盛が古文書偽造!? 他

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日本史の探偵手帳 のユーザーレビュー

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    日本史の探偵手帳

    作者の知性、教養、好奇心、研究研鑽の蓄積が溢れている好書で興味深く知的刺激に満ちている。一般公式歴史書には出てこないこれらの貴重な歴史事実は古文書を無数に発掘して読みこなす作者でなければ得られない情報の宝庫で一般読者がこれを容易に読めるのは大変に幸運なことだ。

    0
    2020年06月03日

    Posted by ブクログ

    【単に江戸は歴史の中のものだけでなく、私たちが生きる現代にも脈々と流れている点も考えねばなるまい】(文中より引用)

    現代を代表する歴史の語り手である磯田道史が、日本史の面白さや巷間には知られていない小話について紹介する作品。日本のアイデンティティから江戸の街中に落ちた隕石の話まで、多様な分野の多様

    0
    2020年02月10日

    Posted by ブクログ

    磯田氏が歴史学者の視点から読み漁った膨大な古文書から、現代の日本社会に通じる事例を列挙しているのが面白い。
    例えば⋯
    ◎ 江戸時代、武士は税金を払っていたのか。
    ◎ 明治維新を支えた武士の人材育成術
    ◎ 豊臣秀吉の処世の極意
    ◎ 武家女性が殿御を寝室に迎える時の武士道論とは
    まあ兎に角、磯田氏が古文

    0
    2022年07月08日

    Posted by ブクログ

    磯田氏が2003年から2015年までに文芸春秋などの雑誌に書いたももの21編をまとめたもの。
    内容別に
    「中世の武士と近世の武士の違い」
    「歴史を動かす英才教育」
    「古文書を旅する」
    「歴史を読む」に分かれている。

    中世の武士は家臣団といっても寄せ集め、主人が不利とみるや逃げ出すが、織田信長あたり

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    2020年04月27日

    Posted by ブクログ

    執筆のほかTVなどでも活躍する著者。第1章はけっこう学術的な書きぶり。第2章からだんだん柔らかくなっていく。特に第3章は三面記事を読んでいる感じ。それはそれで面白い。文章がどことなく司馬遼太郎や池波正太郎に似ている気がして、TVで見る著者とは違う印象を受ける。それも悪くはない。

    0
    2019年06月09日

    Posted by ブクログ

    大好きな磯田先生が日本史探偵の手帳を公開するように江戸時代の隕石落下、美容整形の発祥とはなどを。歴史を暗記物から自己の判断材料に役立つよう学ぼうと。

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    2019年03月09日

    Posted by ブクログ

    歴史に名高い武田軍団であるとか、海道一の弓取りと言われた家康が、なぜ強かったのか。あるいは日本一の兵、真田幸村はどのようにその知性を高めたのか。古文書から読み解かれる日本の教育システムは刺激的だった。人がどう育てられたのか。どんな集団が強かったのか。まぁ、やっぱりどのように人を育てるというのは大事な

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    2019年02月17日

    Posted by ブクログ

    磯田の専門は、社会経済構造に注目する史学ということなので、資料を丹念にいっぱい集めて、それらの関係性を構築するというのがメインの手法なのだろう。
    その途上で行き当たったネタと、磯田が小さい頃から個人的に興味を持っていたテーマをかけ合わせて、人も驚く多様な視点で、歴史上の有名人物や「常識」を面白おかし

    0
    2019年01月12日

    Posted by ブクログ

    磯田道史氏の著作は初体験。

    第1章に記載ある、ノーベル経済学賞受賞者ダグラス・ノースの『経路依存』の考え方がまず面白かった。曰く、「経済制度は、前の制度の道筋にとらわれながらしか発展できない」という考え方で、経済のみならず社会全般に当て嵌まるよう。武士の時代千年の後、未だ明治維新後150年ちょっと

    0
    2024年03月20日

    Posted by ブクログ

    「中世武士と近世の武士の違い」では猪山家が面白い。細かく数字を分析しているところと能力の高め方は教訓になる。安定するとそこが評価されるが非常時には家柄だけじゃ没落するという日本史のスパンも納得がいく。
    「歴史を動かす英才教育」では豊臣秀吉の子育ての失敗(わしが帰るまで女中を縛って置けとか)と乃木希典

    0
    2021年01月15日

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