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『荘子』はすこぶる面白い。読んでいると、世の中の「常識」という桎梏から解放される。二千年以上前から伝わるこの本は、今に生きる「心の自由」のための哲学なのだ。そしてその思想は、禅の考え方にも深く沁み込んでいる。……あらゆる価値や尺度からまったき自由を獲得した稀代の思想家の、非常識で魅力的な言語世界を味わい、「遊」の世界へ読者をいざなう。
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Posted by ブクログ
荘子の原文と解釈を著者玄侑宗久が岩波の過去の解釈を含めて禅的思考の源流に突き当たる。 逸話を使って荘子と禅をからませて表現している:
NHKの100分で名著で、荘子について とてもわかりやすく説明されてました。これを読んで 理解が深まりました 中公クラシックスの荘子も すぐ ネットで購入しました
実は中学生の時から老荘には深く興味があり、しかし、読んでも読んでも分からず、それでも、いかにも知っているような顔をしていたのですが、この本を読んで、そうか、こういうアプローチをすると分かってくるのか、と、改めて本当に入り口に立たせてもらったような気がしました。玄侑さん、荘子が好きなんだな〜、ってとて...続きを読むもよくわかります。だから、伝わりやすい言葉で面白く読ませてもらいました。 そうか、禅宗の源流はここにあるのか、いろいろな点で視野と心が広くなる一冊です。
2000年以上前から伝わる荘子。 今に生きる人のためのこころの自由の哲学。 著者が、今年は、兎年、なにか、地中からエネルギーが湧きおこる年と 言っていたが、ほんとうに、いろんなことがおきてしまった。 荘子には、両行という生き方がある。
月刊「ちくま」に、「『むふふ』の人」のタイトルで連載されていたもの。関西弁でスクワットばっかりしてる荘周が現代の日本にやってきて、ぽよぽよと機嫌のいい混沌王子とアパートで貧乏暮らし。そこは看板のない動物の整体院。近所に庵を結ぶ宗久さんは、彼らと交流しながら、あれこれと考え続けるのでした。玄侑さんが長...続きを読む年、愛読しつづける荘子。禅との関連を、寓話の手法で軽やかに語ります。おもしろかった。
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