バレエ・メカニック

バレエ・メカニック

726円 (税込)

3pt

造形家・木根原の娘・理沙は、九年前に海辺で溺れて以来、昏睡状態にあった。「五番目は?」@@都心での商談後、奇妙な幻聴を耳にした木根原は、奥多摩の自宅へ帰る途中、渋滞の高速道路で津波に襲われる。理沙の夢想が異常事態を引き起こしているらしいのだが……希代の幻視者による機械じかけの幻想、全三章

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バレエ・メカニック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    眠り続ける少女の意識が都市に再現される物語。親がその都市で彼女を探し続ける1章が大好きです。
    電波障害とともに幻覚がいり混ざる町で、少女の面影を探し過去を見つめ続けます。そして人物を変えながら1冊を通して描く語りと巡礼も最高。

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    2023年01月28日

    Posted by ブクログ

    著者の訃報を受けて再読。初読時はまだ『ニューロマンサー』を読んでなかったのでわからなかったけど、この小説は『ニューロマンサー』を逆向きに読むみたいな構成なんだな。最後のシーンが百閒の「冥途」なのも今回初めて気づいた。
    ガスや電気が使われ始めるのと同じく興隆してきた19世紀の心霊主義のように、テクノロ

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    2022年10月29日

    Posted by ブクログ

    夢想渦巻く夢幻の世界へ。
    幻想きらめくシュルレアリスムの世界から始まりSFの世界に着地する、一幅の奇譚。

    3部構成は、少しずつ主要人物と時系列をずらしながら繋がっていく。
    さて、話を要約してしまうと面白くとも何ともないレビューになってしまうのが悩ましい。
    感想だけ述べるなら、情景描写も世界観も、話

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    2022年10月16日

    Posted by ブクログ

    感想のための語彙が完全に消失する超傑作。あらすじはシュルレアリスティックな要素を散りばめたようでありながら、読み始めてみると文章も世界観もストーリーも登場人物もガチガチに組まれていることがわかり、全ての要素が収斂していく3章を読み終えた後はさながら美麗な巨大建築を下から上まで順に眺めていったかのよう

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    2022年02月08日

    Posted by ブクログ

    読んでいて幸せだった。モーツァルトとビートルズと情報の洪水にひたすら流されていく感じ。サイバーパンクと「わかりきれないところがある」というだけでもう好きな小説。

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    2019年06月11日

    Posted by ブクログ

    最初のほうは幻想の意味でファンタジーだが
    後半からいわゆるサイバーパンクな(『ニューロマンサー』風な)SF
    作者の長編はじめて読んで気付いたが
    意外と登場人物が小説っぽい
    そのあたりSF付きな小説にみえてあまり好きになれないかもしれない
    文章はえんえん(読みやすいという意味で)良い方の「文芸」で

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    2018年12月08日

    Posted by ブクログ

    シュールレアリスムに始まりサイバーパンクで終わる。
    発売当初から感想や書評を読んでも、どんな話かさっぱりわからなかったけれど、実際読んでみて、これは読まなきゃわからないな、と思った。
    様々なところでシュールレアリスムとかサイバーパンクとか言われていて、実際各章を取り上げるとそういう分類になると思うけ

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    2013年01月05日

    Posted by ブクログ

    読み始めは耽美的な小説かと思ったけれど、モーツァルトしか流れなくなるカーラジオ、過去へのトリップなど、次第にSF色が強くなって独特な幻想小説が創られていた。マルドゥック~のプールかな??とかチルドレンとかいろいろ聞き覚えがあったけれど、立ち上る世界観にやられたので☆5。

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    2012年11月16日

    Posted by ブクログ

    津原泰水のサイバーパンクSF。全3章からなっており各章は独立しているがつながりがある。文章は一文一文考えて置かれている印象。「君」を主語とする二人称の部分もあり読みづらく感じる部分もあるかもしれない。よく考えて、文章であらわされるものを想像しながら読んでいくとおもしろい。

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    2012年09月23日

    Posted by ブクログ

    感想を書くのが難しい…
    描かれている世界が、自分の想像範囲をはるかに超えていて、なかなか理解できないまま最後まで進んでしまったが、理解できないにもかかわらずページを繰る手は止まらない。
    山尾悠子のように、創造された世界と現実との開きが大きいだけなら、もっとスッと読み物として入ってくると思うのだが、津

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    2012年06月05日

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