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「無理に治さなくていいのか!」「目からウロコが落ちた!」と大反響
「こだわりが強い」「うっかり屋」「気が散りやすい」……
発達障害は、じつは疾患モデルではなく、
ただ少数派なだけ!
●発達障害の人は、なぜ独特の行動をとるのか
私は、精神科医として30年あまり、臨床経験の大半を発達障害の診療に費やし、乳幼児から成人まで、さまざまなライフステージの方たちによりそってきました。それだけの期間にわたり、臨床医として活動している例は世界的にもまれです。そのような機会があったからこそ、発達障害のやや不可解な部分について、いろいろと知り、いろいろと考えることができました。その成果をこの本を通じてお伝えします。
発達障害の入門書や解説書はすでにたくさん出ていますが、この本では、私の長い臨床経験から、ほかの発達障害の本にはあまり書かれていないことをお話ししていきたいと思います。それは、発達障害のなかでも割合がかなり多いにもかかわらず、十分に理解されていない人たちの話です。
発達障害にはASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)などの種類がありますが、じつはそれらの種類のいくつかが重複している人が、かなり多くいらっしゃいます。そして、そうした重複例はかなり多いにもかかわらず、適切に理解され、対応されていないケースがよくみられるのです。
自閉スペクトラム症には「対人関係が苦手」で「こだわりが強い」という特徴があります。そしてADHDには「気が散りやすい」「じっとしていられない」という特徴がみられます。
「こだわりが強いこと」と「気が散りやすいこと」は、一見するとまじりあわない特徴のように思われます。しかし、それらが重複して現れるケースがよくあります。
(「はじめに」より)
Posted by ブクログ 2023年01月16日
読前は、発達障害(ADHD注意欠陥多動性障害)(ASD自閉症スペクラム障害)という文字通りの意味を知識として知っているだけでした。
また「人間はどちらかの傾向がある」ぐらいの浅い知識で、「自分はADHD傾向だから!」深く考えず、30年以上過ごして来ました。
しかし読後は、「発達の特性を〇〇が苦手、と...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月28日
ちょっと自閉症、ちょっと注意欠如多動性障害
以下AS.ADH という解釈は新鮮だった。
診断名に囚われないという話は良く聞くが、なぜかという理由がよく分かった。
1つはAS.ADHが重複しているということ。
2つはそれらの程度に強弱があるということ。
要は人それぞれに違った特性、段階があるという...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月15日
本書は、発達障害と診断されてはいないものの生きづらさを感じている大人向けに書かれています。
著者の、発達障害を「〜が苦手」ではなく、「〜よりも〜を好む志向性」という考え方が、他の書籍と比べて、しっくり来ました。
1点、学習障害の以下の部分についても、上記の著者の「〜よりも〜を好む志向性」を当てはめ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月09日
30年以上臨床の現場で患者を診てきた筆者の言葉には説得力がある。何より自身の経験を元に書かれているからだ。
そして明瞭で分かりやすい文章。まず冒頭の「この本は、『発達障害とは何か』『発達障害の人が他の多数の人と違うのはどのような点か』を解説した本です。」という一文が良い。ここで読者が自分の知りたい...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月19日
発達障害を少数派の特性だと捉え直すことによって考え方や生き方が前向きになれると思った。
AS、Adの発達傾向を見て自分には発達障害の傾向は薄いように感じた。仕事の離転職の多さは偏った性格が原因のようだ。しかしASのこだわりの強さの特徴と似ている部分はあったので総量不変の法則【こだわる物の総量は変わら...続きを読む
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