鐘は歌う

鐘は歌う

3,259円 (税込)

16pt

3.7

ロンドン塔からレイヴンが消え、橋という橋は落ち、ロンドンは瓦礫の街と化した。文字による記録は失われ、新たな支配者〈オーダー〉は鐘の音で人々を支配している。両親を亡くした少年サイモンは、母が遺したひとつの名前とひとつのメロディを胸に、住み慣れた農場を離れ、混沌のロンドンに向かった。そこで彼は、河の底から呼びかける不思議な銀色の音を聞き、奇妙な白い眼を持つ少年リューシャンに出会う……。世界幻想文学大賞受賞、ブッカー賞候補にも挙がった幻想文学の名作登場!

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鐘は歌う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月23日

    世界観が独特。3/1くらい読んでやっと、この世界線がわかってくる感じ。

    紙の本で読んだので、いやでも残りページ数と展開を照らし合わせてしまいます。ラストは畳み掛けるようなスピード感で。

    これ、音楽家の人とか絶対音感の人が読んだらめちゃくちゃ面白いんじゃなかろうか、というぐらい専門用語(?)が出て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月20日

    記憶を無くした世界に響く鐘の音。
    それは世界の秘密を閉ざす魔の旋律...

    装丁に惹かれコレクションとして購入。
    これが幻想文学。
    ファンタジー とでは表しきれない、
    淡い言葉のベールで包み込まれるような
    どこか不思議なジャンル。
    小川洋子さんの 猫を抱いて像と歩く と似た雰囲気。

    終始ふわふわふ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月09日

    音楽理論を学んだことがほんの少し役に立つくらい、超難解。
    音や符が頭蓋骨で反響してどうも落ち着かない。
    いつのまにか知らない間に実効支配され記憶すら留めて置けない。
    ディストピアというよりも現実味のある怖さがある。

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    Posted by ブクログ 2019年01月24日

    これはすごく評価が分かれそうな大人のファンタジーですね。
    著者さんが元々詩人だけあって、文章がとても詩的です。

    言葉をもたないことが、思考をやめたらどうなるのか、警鐘ともとれる物語。

    この先のサイモンとリューシャンを想うと、労いたくもありほんとうにこれでよかった?と問いたくもなり。

    でもきっと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月04日

    これで完結したように思えない。これから先が本番のような気がする。天与の才に恵まれたリューシャンと努力家のソーニャ。ソーニャの哀れさが際立つ。文字を奪われた人達。彼らに恋はできるのだろうか。サイモンとリューシャンはパクトのメンバーと再会できるのだろうか。それにしても、最近の東京創元社はファンタジーに力...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月04日

    ミステリのようなファンタジーのような感じがした。文字を持たなくなった遠い未来。それはまだ文字を持っていなかった遠い過去を思わせる。音楽と記憶の結びつきの強さを思う。

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月13日

    旅の土産にその街のランドマークになる建築をかたどった小さなモニュメントを買って帰ることにしている。ロンドンで買ったそれはロンドン塔をかたどったもので、ビーフイーターや砲門に混じって、ちゃんと大鴉(レイヴン)もいた。言い伝えには「レイヴンがいなくなるとロンドン塔が崩れ、ロンドン塔を失った英国が滅びる」...続きを読む

    0

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