ガザに地下鉄が走る日

ガザに地下鉄が走る日

3,520円 (税込)

17pt

イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか。ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ。人間らしく生きる可能性をことごとく圧殺する暴力のなかで人間らしく生きること、それがパレスチナ人の根源的な抵抗となる。それを教えてくれたのが、パレスチナの人びとだった。著者がパレスチナと関わりつづけて40年、絶望的な状況でなお人間的に生きる人びととの出会いを伝える。ガザに地下鉄が走る日まで、その日が少しでも早く訪れるように、私たちがすることは何だろうかと。

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ガザに地下鉄が走る日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これまで自分は世界の何を見ていたのか。
    自身の不明を恥じる。
    この悲劇は今現在も続いていて、この瞬間がこれまでで最も悲惨な状況なのだろう。
    ジェノサイドが行われている。世界はそれを知りながら黙って見過ごしている。

    0
    2023年11月10日

    Posted by ブクログ

    ハマスの急襲と、それに対するイスラエル軍のガザへの地上侵攻という事態の報道に接し、ガザで何が起きているのか、ガザに生きるとは、あるいはパレスチナ難民として生きるとはどういうことなのか、少なくとも自分は何も知らなかったということを思い知らされた。
    一人でも多くの人に読んでほしい。

    0
    2023年10月21日

    Posted by ブクログ

    申し訳ない。
    パレスチナに関心はありつつも、心的にも傍に寄り添うでもない、ただの、地獄の傍観者。

    ノーマンとされる、各地のパレスチナ人。
    自国主義。民族主義。
    パレスチナはイスラエルの新兵器の広告塔。

    平和とは。
    地獄とは。

    パレスチナから目を離してはいけない。楽な事、自分の事、ごく身近なこと

    0
    2022年11月30日

    Posted by ブクログ

    世界をきちんと理解するには1次情報に触れることが一番だが、全世界全地域に細やかに足をのばすのは難しい。そして、2次情報で世界を知ったと思いがちである。でも2次情報は誰かの目を通して編集された世界なのである。
    イスラエルとパレスチナ民の攻防は全く認識できていなかった部分が多かったので、衝撃だった。

    0
    2022年03月13日

    Posted by ブクログ

    20年以上前にパレスチナ問題について友達が調べていたのを今更ながら思い出しました。その時は全く興味を持てなかった事を反省しながら読み進めました。イスラエルのイメージも変わりました。

    0
    2021年02月14日

    Posted by ブクログ

    読み進めるほど飲み込まれてどんどん潜っていった。知らなかったことが多くてとても恥ずかしかった。
    ニュースがいかに偏っているか、彼らに焼身自殺を選ばせるほどの生き地獄とはどんなものなのか、利益をもたらさない「ちっぽけな命」の側には強い国、強い人たちは決して立たない。
    この現状を表現するのに他でもないフ

    0
    2020年07月03日

    Posted by ブクログ

    もちろんガザ地区の事は知っていたし、パレスチナ問題だって関心が無いわけでは無かった。TVで流れる映像を見ていたし、中東の問題を書いた本だって読んでいた。
    しかし僕は何も分かっていなかったし、知識としてさらりとなぞっただけで、同じ人間が苦しんでいると受け止めていなかった。
    今ガザで生きている人々は最初

    0
    2019年07月02日

    Posted by ブクログ

    パレスチナ人がどんな境遇にあるのか、この本を読んで初めて知った。なぜもっと世界的な問題にならないのか、放置され続けているのか、現実を知ってショックだった。このような非人道的な考えがまかり通っている理由をもっと知りたいと思った。

    0
    2020年04月11日

    Posted by ブクログ

    イスラエルとパレスチナの関係を、この本によって初めて知った。
    ホロコーストで家族や先祖を失ったユダヤ人たちが、先住民であるパレスチナ人を迫害し虐殺し、生きている人たちにも地獄の苦しみを与え続けている。絶望に満ち満ちた世界で、人間性を否定された日々の中で、人間であり続けるために冗談を言って、笑い合う。

    0
    2019年08月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    YouTubeにて「アラブ、祈りとしての文学」の著者がパレスチナを伝えているーーこの報せが、映像は(感情を揺さぶられすぎるために)見られない私にこの本を手に取らせた。
    先日ネットニュース号外で拾い読んだばかりの、イスラエル側が「ハマスの拠点」と主張して攻撃した病院の名が、文章の中に載っていた。この本

    0
    2023年11月25日

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