愉楽にて

愉楽にて

1,980円 (税込)

9pt

美と恋に生きる名家の男たちは、
書物を愛でるように、女と情を交わし、
自由になるために、女から愛を求める。

東京・京都・シンガポールを舞台に、家柄にも資産にも恵まれた50代の男たちが、甘美な情事を重ねていく、その果てに――
日経朝刊連載時から話題沸騰! 絢爛たる贅沢な官能美の世界を描く傑作長編

大手医薬品メーカー九代目、久坂隆之は53歳。副会長という役職と途方もない額の資産を与えられた素性正しい大金持ちで、シンガポールと東京を行き来し、偏愛する古今東西の書物を愛でるように女と情事を重ねる。スタンフォード留学中に知り合った友人、田口靖彦は老舗製糖会社の三男。子会社社長という飼い殺しの身が、急逝した妻の莫大な遺産により一変。家の軛から自由になるために、女からの愛を求め、京都で運命の出逢いを果たす。時代の波に流されず、優雅で退嬰的な人生をたゆたう男たちが辿り着いたのは――

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愉楽にて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    林真理子の現代版源氏物語!
    林真理子のこれまでの人生経験や作品で得たものが、存分に生かされ凝縮された一冊だと感じました。

    上流階級の世界の習わしや、情景が浮かぶようなホテル・レストラン・街並みの描写は流石林真理子。
    ご本人のお付き合いや、ご経験を存分に活かしているなぁと感服。ただの派手好きではなく

    0
    2021年03月08日

    Posted by ブクログ

    シンガポールと京都、東京が確か舞台で日本の典型的な財閥企業オーナーとITスタートアップ長者の考え方が知れる面白い本。Voicy で畳み人ラジオの野村さんがお勧めしてて読んだ。

    0
    2020年04月22日

    Posted by ブクログ

    家柄·財力·教養と三拍子揃った久坂と田口。50代の二人とその周囲の優雅な日常や女との情事が描かれる。それだけの話なのに読ませるのは凄い。お茶屋遊びや茶道や能と贅沢な遊び振りがキタキタ。林真理子はこの浮世離れ振りを絶妙にゲスい感じで語るのが最高に上手い。教養を鼻にかけて斜に構えた久坂とお坊っちゃまマザ

    0
    2020年10月24日

    Posted by ブクログ

    サイン会にて購入。サイン会は驚くほど、サラリーマンが多かった。日経新聞に連載されていたものだからでしょうか。ですので、この小説は、男性目線で読むとドキドキがまします。ちょっとし夢物語とすれば。それを利用する女子もしたたか。

    0
    2020年10月18日

    Posted by ブクログ

    大人の男性がいろいろな関係や経験を通して感じる人と人との関わりと大切さ。
    家族の大切さがこの歳で、いろいろな経験を通して分かってくる。
    どんな繋がりや出会いだったとしても、大切な人をリスペクトの姿勢で向き合いたいと思わせてくれた本。

    0
    2019年07月11日

    Posted by ブクログ

    途中から、私は渡辺淳一を読んでるのか、って錯覚した。女の作家が男の主人公を描くってどんな感じなんだろう。失楽園の凛子は、女性の目から見るとなんともアンドロイドっぽくて、現実感が足りなかった。男は、こんな女性を求めているのか、と思っただけ。どちらの作品にも共通するのは、並外れた文章力と構成力と魅力的な

    0
    2019年07月05日

    Posted by ブクログ

    女性を遊びの対象として扱える男と、女性を一人のパートナーとして扱う男の対比が面白い。
    それでも50過ぎのじじぃでも金持ってりゃそれなりにコネクションがあるというのは羨ましい。むしろすっかりそっち方向に興味をなくした俺はどうすりゃいいのよと思いながらも読みながら想像するのはまだまだ楽しい。

    0
    2019年05月29日

    Posted by ブクログ

    大手医薬品メーカー九代目、久坂隆之は53歳。
    素性正しい大金持ちで、シンガポールと東京を行き来し、偏愛する古今東西の書物を愛でるように女と情事を重ねる。

    時代の波に流されず、優雅で退嬰的な人生をたゆたう男たちが辿り着いたのは―。

    小説を読むときに、ストーリーを楽しむのも1つですが、知らない世界

    0
    2019年04月28日

    Posted by ブクログ

    現代版源氏物語。
    出てくる方々がみんな40代50代で、まさにその年代の私にとってはとても新鮮な物語でした。
    こういう小説もさらりと書ける林真理子さんはやっぱりすごいなあ。
    そして、きっと、8割くらいがノンフィクションなんなんだろうなあ。実際にこういうお金もち男性がひっそりといるのが、いまのこの日本。

    0
    2018年12月24日

    Posted by ブクログ

    製薬会社副会長、シンガポールと日本を行き来する久坂は53歳。父の会社は長兄が継いだが、妻の多額の遺産で潤う55歳田口。金に困らない男たちが、旨いものを食い、あちこちの女に手を出す、という話。

    くだらないと言えば実にくだらない。空虚なのになぜかぐいぐいと読ませる。基本的にここに出てくる女性は、40代

    0
    2018年12月19日

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