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2万体の検死解剖を行った法医学の第一人者が初めて若者に向けた一冊を出版。声なき者の声をきくということ、どんな境遇でも生き抜くべき命の大切さを89年の生涯を振り返りながら説く。
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Posted by ブクログ
死から生をかんがえる。 元々「死ぬ」ということに興味が強い私。 10代向けの棚に置いてあったが、勝手に手が伸びた。 読み進めるにつれて、上野先生の経験談にどんどん引き込まれていく。 90歳の著者が語る戦争体験や子ども時代の話は、現在30代の私にとって刺激的なものばかりだ。 監察医という職業も恥ずか...続きを読むしながら初めて知った。 東京大阪名古屋などの都市圏にしか存在しない希少なお医者さんということも。 だーーーっと一気に読んだ。 人にはいろんな死に方がある。 病死、変死、老衰、、いろいろだ。 わたしはどれになるんだろう? 上野先生が診てこられた様々な事件、事故。 読んでいるのも辛い例もあった。 しかし、そういった、なるべく関わりたくないような案件であっても、その人の死に向き合い、事実を正確に把握することの大切さ。それを勉強させてもらった。 この人の世の中で皆が平等に命の尊厳を持ち、生きていくために明らかにするべきことなのだ。 私はすぐ感情移入して泣くことが多いので、次々に現場で遺体やその遺族と関わる仕事なんて、考えられない。 上野先生は生きている人も死んでいる人とも、徹底的に向き合う信念をもった、強い人だなと思った。 人はいつどんな形で命が絶えるか分からない。 当たり前だけど、そうなんだ。 1歳の息子がいつか大きくなったら、この本をおすすめしたいな。 私はもっと早くこの本と出会えたら人生変わっていたかなと思う。いや、30代の今だから沁みるのか? とにかく、読んでみて本当に良かった。
10代へ向けて書いたとあったからか、すごく読みやすかった。小学生の時、ドラマ「きらきらひかる」に憧れて監察医になりたいと思ってた(笑)監察医の苦悩、死とは何か?そして生きるとは何なのか?人生とは……。大切な事を教えてくれる素敵な本でした。
普段馴染みがない監察医とはどんな仕事なのか?なぜ必要なのか?命の大切さ。 忘れられないエピソードなど、とても興味深かった。 若い子に読んでもらい、何かを感じ取って欲しい。
14歳の世渡り術シリーズ。 思春期に入る子供のために、平易な語り口で人生やその職業について書かれたシリーズ。 とても読みやすい。 本著は、元監察医の話。 監察医とはどんなことをするのか、忘れられないエピソードなどを通して、生きることとはなにかを語っている。 「親子心中」の話は、とても興味深かった...続きを読む。 ワンオペ、産後うつという言葉はなくても、昭和からあったんだ、と感慨深い。
死体を見る仕事と言うと、何か変な偏見を持っていた自分であるが、その人の人生 心情などを汲み取り、心から祈ってくれる人であると言うことがわかり、感動しました
医者として監察医として 長く人の生死にかかわってきた 先生ならではの 深みのある話が多く しっかり生きなきゃいかん と自然に思える内容でした さすがだなぁ
(14歳の世渡り術)とあるように中学生向けに書かれた本。実際に接した仕事のこと・死体云々がメインではなく、89歳を振り返ってのことを若い読者に語りかけるように書かれています。死体に接していた先生ですので、生きること死ぬこと、大人の方でも十分沁み入ります。子供時代のこと(先生の考えがより深く理解できた...続きを読む)、ご両親、いじめについて、どれも励みになるようなメッセージ。世間は狭い、みんな平等に尊い、辛い時、思い出したい。
「14歳の世渡り術」シリーズの一つ。 監察医の上野先生の著書。 『金スマ』で放送された内容とだいぶ重なっていたので、☆3。だが、とても興味深く読むことができた。一生をかけられる仕事につけるのは、幸せなことだな。
子どもが大きくなったら読んでほしい。戦争を経験し、その後監察医としてたくさんの人の死と向き合ってきた著者のメッセージが、たくさんの人に伝わりますように。
アンビリーバボーで知った上野先生の10代に向けたエッセイです。 「死から生を見る」という言葉が心に残りました。 亡くなった人から生きている人へのメッセージ、人間関係であるべきことを学べるのだな、と思いました。
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上野正彦
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