無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
かつて、ビジネスの世界では、MBAを持つことがステータスとなり、一つの勲章とされていました。しかしながら今、アメリカではMBAよりも、MFA(美術学修士:Master of Fine Arts)を持っている人材のほうが重宝されています。給料も待遇も、MBAを持っているより、MFAを持っている人のほうが圧倒的に高くなる時代になっているのです。
不景気になってもモノだけはあふれ続ける世の中で、魅力的な商品を生み出せるか、商品を買いたくさせられるかには、デザイン性・アート性が鍵となります。そのため、それらを大学院で徹底的に研究してきたMFAを持っている人々は、右脳と左脳を統合してバランスよくものごとを考えることが可能であり、売上に直結するスキルを持っているということで高く評価されているのです。MFAは、当然、MBA取得者より人数が断然少なく、その稀少価値も評価されていることの一因です。
複雑で変化がとても激しく、不確実性が高い今日のビジネス環境において、従来の知識や論理的思考・分析のみに頼った発想や思考では限界があります。ビジネスにおいても、全体を直感的に捉えることのできる感性や、課題を独自の視点で発見し、創造的に解決する力の重要性が日増しに高まってきています。
今まで我々は、左脳が主につかさどるロジカルシンキングを鍛えてきました。論理が持つ力ももちろん重要ですが、これからの二十一世紀をしなやかに生き抜いていくためには、アートが持つ感性の力も同じぐらいに重要なはずです。
本書では、さまざまな事例の紹介を交えながら、みなさんが日々対峙しているビジネスと、日頃あまり接することのないアートの相互関係について探っていきます。
Posted by ブクログ 2018年10月28日
ビジネスと共生するアートの潮流を導入に、アートとデザインの本質に迫りつつそのクリエイティビティについて考察し、アート界のイノベーションの歴史を振り返ります。そしてクリエイティビティはアートシンキングによって実現できるとして、感性とロジックを回すことと先入観を持たない緻密な観察力が重要説く。また、それ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月13日
アートが人の視野や思想を広げるものだということがわかる
なぜなら、絵を観るときにその対象物を把握するのにたくさんの思考が働くからだ。
私は幼少期の色覚検査で少し異常があり、光の当たり方で黒と赤が見分けられない時もあった。そして、学校の美術の授業で、他の人が例えば木の幹を茶色で塗っているのに、僕は...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月26日
日本の美術の授業では、とにかくまずエモーショナルに描くという行為から始まるが、海外ではそうではなく、まず美術を鑑賞してから始めて実践に入る。そして、また実践後は鑑賞と同じサイクルを回しながら教育する。感性や感覚を一切除外し、モチーフを模写するスキルから教えることもある。
東京芸大では数学が得意な人...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月13日
著者はビジネスパーソン向けに、デッサンを通して創造性を刺激するプログラムを提供する会社の社長。
アメリカでは最近、MBAよりもMFA(美術学修士)を持っている人材のほうが重宝されるという潮流がある。MFAホルダーは、右脳と左脳を統合してバランスよくものごとを考えることができ、魅力的な商品やサービスを...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月16日
アート思考
ゼロからイチを創るアーティストの考え方や方法を実践する思考法
アートとデザインの違い
・アート :問題提起(自分の内側から表現したいと思うことを表現する)
・デザイン:問題解決(クライアントの問題を解決する)
アート思考を身につける方法
・見るのではなく 「観る」 。「観る」は、対象...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月01日
ビジネスへのアプローチをロジックやサイエンスからではなく、アートから発想する大事さを説く。その一方で、藝大生に数学が得意な学生が多いことや、デッサンはロジックであるとの記述もあり、両者は対極にあるのではなく、実は根っこで通じているものだとも感じた。アートに対して、取っ付きにくさを感じていたが、やや近...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。