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現代美術の閉塞状況を打破し続ける画家、大竹伸朗20年間のエッセイ。常に次の作品へと駆り立てる「得体の知れない衝動」とは? 「「既にそこにあるもの」という言葉は、あれから自分の中で微妙な発酵を繰り返しつつ、時に内側からこちらに不敵な笑みの挑発を繰り返す」。文庫化にあたり、新作を含む木版画30点、カラー作品、未発表エッセイ多数収録。
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Posted by ブクログ
しいくんの愛読書。 ずっとすすめられてて、ようやく読んだ。 最初は、読みにくい文章だなあ、 と思っていたけれど・・・ おもしろいっ! 最近は、電車にのるとき、 いつもかばんにいれています。 わたしも、繰り返し読むことに、なりそう。
こんなにいい本はそうないなぁ、というくらいに良かった。この人の文章は好きだ。勿論、作品も好きなんだけど、アートとしての。パッションがある。というと安っぽく聞こえてしまうけれど、いやいや、本当にこの人にはパッションがある。そして、きちんとした視点がある。それが文章を読んでいるとわかる。(10/4/25...続きを読む)
やっぱり天才の言うことは凄く納得がいく。 うん、うん、頷いてばかり。 気持ちがいい。ホント、その通り。
何度読み返しても飽きない。いつも持ち歩いて、ふとした時に読みたい。旅先のホテルで、テントの中で、せせらぎの傍で、鉄橋の下で、ベッドの中で。モノを創る、そのエネルギーの根幹は一体何なのか。その衝動はどこからやってくるのか。その見えないエネルギーに突き動かされて、無性にモノを創りたくなる、そんな本。
画家 大竹伸朗のエッセイ集。「既にそこにあるもの」の対峙の中から感覚的にぐっとくるものを形づくっていく大竹さんの創作物には、コンセプトでがんじがらめになったモダンアートとは違う開放感、また爽快感がある。ボアダムスのEYEちゃんとのエピソードは、お互いの感覚の素直さにおもわず笑ってしまったが、「これが...続きを読む素晴らしいもの」という固定概念でがちがちになった人々にはない自由さ、自然さがある。 エッセイ中の「わからないまま、わかろうとする」という記述には思わずなるほどとうなった。というのも人と人との付き合い方に必要な考え方だなと本能的に感じたからだ。人との付き合いの中でしばしば行なわれるカテゴリー分け。そこに人々のコミュニケーションの欠落を感じる。僕は、世界で一番の芸術は人間そのものだと思うが、人間ほど意図・内容がわかりづらい作品はない。しかし、そこに意味をコンセプトを見出す必要あるのだろうかとしばしば感じる。デュシャンの「泉」に対する無意味な評論と同じように、人間に対する評論(カテゴリー分け)も無意味だと思う。 勿論、個人の解釈という意味でタグを貼るというなら仕方ない気もするが、そのタグをむやみに人と共有すべきではないと思う。 「空気が読めない」といわれる人々への短絡的なKYというタグ。そこには「わからない人をあたかもわかるかのように振舞う」という安易な悪意がある。 そこで「わからないまま、わかろうとする」行為が必要となってくるのだと思う。僕自身はそれを保留と呼ぶが、自分の頭の中でかんがえても分からない事はよくこの保留をつかう。 人間の内面はわかりづらいだからこそ、この保留がきいてくる。わからない時は棚上げし、わからないまま付き合う、会話の機会が増え相手が心を開いてくれば何を考えているか少しはわかってくるものだ。人間も理性的にだけでなく、感覚的にみる必要もあるのではないか。 大竹さんの創作物は、内容を理解しようとする必要がない。感覚的に素晴らしいのだ。それは「わからないものをわからないまま」受け取れる作品だからだと思う。作品から感じるどことない人くささ・雑踏感。そこから人々の送る生活がありありと浮かんでくる気がする。 とエッセイを読んでいると色々な事を考えてしまった。今更ながら、大竹さんのエッセイを評論する事は無駄だと書きながらふと思った。 大竹さんの感じた事を感覚的に楽しめればいい。それでいいんだと思う。
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