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「考えることは大事」と言われるが、「考える方法」は誰も教えてくれない。ひとり頭の中だけでモヤモヤしていてもダメ。人と自由に問い、語り合うことで、考えは広く深くなる。その積み重ねが、息苦しい世間の常識、思い込みや不安・恐怖から、あなたを解放する――対話を通して哲学的思考を体験する試みとしていま注目の「哲学対話」。その実践から分かった、難しい知識の羅列ではない、考えることそのものとしての哲学とは?生きているかぎり、いつでも誰にでも必要な、まったく新しい哲学の誕生。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年05月21日
哲学対話を主宰するにあたって、これは読んでおかねばな、と思って読みはじめた。
著者の言葉の扱い方に「誠実さ」のようなものを感じ…、それだけで感動した。
特に現在の教育システムへの批判的な話は深く頷きながら読んだ。
哲学対話の基本的なルールや効用については、オンライン哲学対話を何回か体験していたので...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月15日
「哲学」とは、「考える」ということを通して、誰もが自分の生きる現実をほんの少しでも変え、自由と責任を取り戻していきるための小さな挑戦である。
まさしく、その通りだとも言える。
本書は哲学対話の説明を中心としながらも、
哲学とは何か?対話とは何か?
どうしてそれらが大切なのかということを簡潔に、だが...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月15日
世の中には「自分で考えろ」という主張が多いが、じゃあどうやって?という続きがない場合が多い。
本書は哲学対話という切り口から「考える」とはどういうことかを本質的に、わかりやすく記した本。
自由と責任という観点は、自己責任を求めすぎることなく、自由と思考をうまく結び付けてくれる。「自由と責任を一緒に...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月09日
哲学者による著作で「0歳から100歳までの哲学入門」という副題だが、哲学的対話を実践することをススメている本。「考えるとはどういうことか」の問いかけも、哲学や思考そのものの意味(答え)ではなく、考えるという活動の意味や方法を問うもの。
自由かつ自己責任の、しかも多様性をもった人々との対話がいかに視野...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月27日
ひさしぶりに定期的に再読したい本に出会った。
「考えること」の大切さを感じる、思い出す一冊。
堅苦しい知識としての「哲学」ではなく、『哲学する = 問い、考え、語り、聞く』ことで自由に生きることができる、と。
そのための手法としての『哲学対話』。問いを自分たちでつくり、答えを求めず自由に対話する。い...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月09日
梶谷真司さんの対話には多く学ぶ所がある。
最近哲学対話なるもの、それに関連する事柄が盛んに取り上げられている。会社等のだけにとどまらず、子ども、高齢者の教育福祉にまで広がっている。
以前、あーだこーださんの講義を聴いたことがあるが梶谷真司さんの意、系統を受け継いで推し進められているのではないかな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月19日
良い本と思います。
哲学対話について、その意義と普段の生活で得られない効用を示しています。また、実際のファシリテーションについて具体的な提案もあるため、やってみたい人の役にも立つ内容と思いました。
目の前の人と対話する能力は簡単に見えて意外とできないと理解しています。属性で決めつけたり、わかった気...続きを読む
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