魔王、死す！

船瀬俊介

【ロックフェラーによる“7つ”の支配】1、国家「国家を動かすフリーメイソンの頂点に我々がいる」2、石油エネルギー「石油利権を持つ我々の邪魔はさせない。石油と原子力エネルギー以外は認めない。許されない」3、メディア・教育「世界三大通信社の大株主としての権力行使」4、医療「ミリグラム単位の石油を“薬”として高額で販売」5、戦争「武器の在庫を一掃するには戦争が一番」6、金融「通貨発行権をもつ中央銀行を簒奪」7、食品「食品医薬品局(FDA)の長官を務めるモンサント社を支配するロックフェラー」◇トップに君臨していたディビッド・ロックフェラー亡き今、世界は劇的に変化する！◇

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / 経営・企業
• 出版社: ビジネス社
• ページ数: 258ページ
• 電子版発売日: 2021年02月19日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 28MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

ロックフェラー家はアメリカの石油王ということで有名ですが、長い間、権力を握ってきた、D・ロックフェラー氏が死去したことで、世界の勢力図が変わるということを解説した、船瀬氏による今年(2018)4月に出版された本です。

一人の死によって世界が変わるものなのか、と思ってしまいますが、本の中に書かれている、世界が１年間に生み出す富の2000兆円相当の１０分の１（200兆円）に影響力を及ぼすことができるほど力を持っている、とすれば認めざるを得ないです。

この本によれば、ロックフェラー氏は、国家・石油エネルギー・メディア教育・医療・戦争・金融・食品の分野で影響力を持っていたそうです、人間の生活の全てを押させていると言っても過言ではありませんね。

この本の著者である船瀬氏は今までに何冊も本を書かれていて私も読んだことがあります。彼が本で嘘をつく必要は無いと思いますので、何等かの証拠をもとに本を書いていると思います。書かれている内容を全て信じるつもりはありませんが、日本にいてはあまり気づきませんが、アメリカでトランプ氏が大統領になれたのも、もしかしたらロックフェラー氏の死去に絡んでいるのかもしれません。

昨年ブームになったビットコイン（仮想通貨）について、乱髙下してこともあり、株の様な金融商品のイメージを持つ人もいますが、仮想通貨は現在の通貨を一新する「通貨革命」を担う可能性もあると思います。インターネットの発達により、個人とメディア会社との関係が変わってきたように。

人工知能もこの数年で素晴らしい発達を遂げているようですが、１０年前に今の生活が全く予想できなかったように、１０年後の変化は想像を絶する世界になっていると思います。神田昌典氏が2012年の彼の著作の中で、10年後には、今ある会社が、その使命を終えて消滅（または別のモノに置き換わっている）と言っていましたが、そうなることも含めて、今後の変化に注目し続ける必要があると思いました。

以下は気になったポイントです。

・ロイター、AP、AFPという三大通信社が、世界ニュースの９割以上を配信している。これらはロックフェラー・ロスチャイルドが支配している（ｐ３５、２０３）

・医療利権を完全掌握してきた、ロックフェラー一族は、「薬を飲まない」「医者と近づけない」ことで有名である。（ｐ３７）

・フリーメイソンが狙ったのは、あらゆる国家の貨幣発行権である、つまり中央銀行を掌握すること。貨幣発行権は、紙幣を印刷し、その国に貸し付ける権利であり、国家は永遠に発行権利者の奴隷となる（ｐ３９）

・幕末の日本を操るときは、政府軍はフランスフリーメーソンを通じて、資金援助をし、討幕派は英国フリーメーソンがグラバー等を通して援助した。両方から利益を得る、共産主義・資本主義に分けたのも同様（ｐ４１）

・水は燃える、という秘密に気づいた研究者、発明家が、次々に殺されて行方不明になっている。日本でもその研究者である、倉田氏が突然行方不明になっている（ｐ４６）

・ヒラリーは、うっかり「タリバン、アルカイダもアメリカが作ったもの」と失言して、緊急入院した前歴がある（ｐ６４）

・マスコミ工作を仕掛けたにも拘わらずトランプが大統領に当選した、これは世界の旧支配体制の崩壊を意味する（ｐ６８）

・CIA本部は海兵隊の警告を受けて、家宅捜査に応じた、2018年3月号にて報道（ｐ７５）

・2017年10月以降、上下院あわせて30名以上の議員が唐突に政界引退を発表した、刑務所行きは免除するという米軍当局の「取引」に応じた（ｐ７６）

・EUはアメリカの言いなりにならない、その一つが、脱ガソリン・ディーゼル、ハイブリッド車の、EVシフト宣言である。これは欧州諸国の脱石油宣言である、さらにコンクリート都市から木造都市へのシフトも加速している（ｐ７７、７８）

・アメリカ離れ、ロシア接近は、サウジアラビアだけでなく、トルコもそうである（ｐ８９）

・2018年、中国の上海国際エネルギー取引所（INR）で、人民元建てで「原油先物取引」が開始される。人民元で金交換が可能になるとみられている（ｐ９１）

・全米初の高性能量産電気自動車に、全国から希望が殺到しているのに、たった二州にのみ限定、それもリース。ユーザー全員が継続使用を訴え、回収に反対しているのに、警察まで動員して多くの逮捕者を出してまでも、回収を強行した（ｐ９８）

・電気スタンドは一基200万円、ガソリンスタンドは2000万円、水素ステーションは二億円かかる、EV比較で燃費が９倍高いFCVが普及するわけがないが、それに騙されたのが日本である（ｐ１０８、１１０）

・清水氏はあまりにも高性能の電気自動車を開発したので、国立環境研究所を追われるように、退職。その後に慶応大学で１０種類ものEVを完成させている、今から30年前の快挙（ｐ１１２、１１３）

・サルマン国王は、初代イブン・サウド国王の２５番目の男の子、初代には３６人の息子、娘をあわせて７０人、皇太子は７名いる（ｐ１２２）

・木造都市は、コンクリート都市に比べて、超省エネである。木造ビルは「燃えにくい」住友林業は2041年に超高層木造ビルを建設予定。表面が炭化して外部からの酸素をさえぎると、それからなかなか奥に燃えていかない、これに比べて鉄骨構造は弱い。燃える代わりに、高熱で飴のように溶けて建物全体が崩れ落ちる（ｐ１３７、１４１）

・木造都市へシフトしている理由は、１）脱石油、２）建築コスト、３）建築寿命：コンクリートは50年だが、木造は1000年、４）建築スピード、５）安全性、６）耐震性：重さがコンクリートの５分の１なので、慣性力も５分の１となる（ｐ１４６）

・１９世紀半ばまで、欧州には５つの医学流派が共存していた、１）自然、２）整体、３）心理、４）同種療法：自然治癒力を高める、５）薬物療法（ｐ１７７）

・北海道夕張市が財政破綻で公立病院が閉鎖したら、同市内の病人が急減した、ガンの集団検診を辞めたら、がん患者が３分の１に激減した（ｐ１７３）

・ロックフェラー一族が病気の時にかかるのは、ホメオパシー（同種療法）の医者のみ（ｐ１７７）

・病気になったときには、食うな・動くな・寝てろ、で治る。野生の動物は、みなこれで直している、断食は万病を直す妙法である（ｐ１７９、１８０）

・断食で万病が治る理由として、食事（いんぷっと）を絶てば、排泄のみとなり、体毒（がんの正体）は速やかに排除されるから（ｐ１８０、１８１）

・ブラジル環境サミット(1992)で採択された、２１世紀国連行動計画（アジェンダ２１）には、地球の適正人口は１０憶人と明記されている（ｐ２４７）

2018年9月9日作成