維新と戦った男 大鳥圭介(新潮文庫)

維新と戦った男 大鳥圭介(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

4.5

われ、薩長の明治に恭順せず――。幕府歩兵奉行・大鳥圭介は異色の幕臣だった。全身にみなぎる反骨の気概、若き日に適塾で身に着けた合理的知性、そしてフランス式軍学の圧倒的知識。大政奉還後、右往左往する朋輩を横目に、江戸から五稜郭まで戦っていく。勝海舟や土方歳三に信頼された大鳥は、なぜ戦い続け、何を信じていたのか。武士の最後の戦を描ききる傑作長編。『死んでたまるか』改題。

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維新と戦った男 大鳥圭介(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月26日

    主要視点人物が大鳥圭介となっている。幕末から明治の初め、「箱館の戦い」に至る旧幕府系の人達の物語である。
    「箱館の戦い」に身を投じた様々な人達を取上げた小説等は多く在ると思う。色々なモノに触れて来たと思う。そういうモノの作中に大鳥圭介は色々と登場もしている。だが「大鳥圭介」を主要視点人物とした作品は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月31日

    こんな風に生きた人も居たのかという発見のある小説。
    負けに負けても、死んでたまるか、と自らの道を進み続ける主人公達の姿に胸熱くなる。
    負けても生きてる。死んでたまるか、負けたままでたまるか、そんな気骨のある風に自身の魂を晒すことができる。久々に、背筋の伸びる思い。
    『行けるところまで行き、しかるべき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月03日

    自らの命を賭して守るべきもの。死を覚悟して生きた人間と、死を恐れながら生きる人間とは、迫力も濃さも異質だ。そういう時代だったという事もあるだろうが、武士道というある種のイデオロギーに身を投じる姿は、その壮絶な生き様に惹きつけられながらも、別の見方では、意固地な頑迷さを感じる面もある。合理的なところで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月13日

    連戦連敗の軍人「大鳥圭介」
    ―大鳥は実によく負けた(中略)ほとんどの戦いで
    負けているーと本文中にあるが本人が自戒を込めて
    いるだけで、実際は五分五分で、大野・木古内など
    道南では連勝して他者から称賛されているらしい
    適塾から江川塾塾頭と洋学を学ぶ中で軍事的な著作
    に触れて軍人となった、著作翻訳の流...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月30日

    明治維新は、大好きな歴史の一場面だが、今までは、薩長側ばかりだった。幕府側にも人物は、仰山いた。慶喜と勝海舟がなんとかしていたらもう少し違う展開だったのでは。しかし、旗本の体たらくをみれば、薩長の付け入るすきは、たくさんあった。

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    Posted by ブクログ 2018年03月10日

    闘志と背丈は、必ずしも比例しない。
    「……たまるか」「……たまるか」と生きていきたい。

    佐藤賢一の『ラ・ミッション』のブリュネも、また読み返したくなった。

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