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経済崩壊を食い止めるために習近平は独裁的権力を強化、国営企業の増強で海外市場を荒らし、南シナ海侵略を本格化させている。そのカラクリに気づいたアメリカは、同国で買収攻勢を強めてきた海航集団や安邦を融資規制で破綻危機に追い込み、ZTEとの取引禁止、中国への制裁関税強化など、次々と対中規制を打ち出している。米朝首脳会談中止を決めたトランプは、北朝鮮の態度急変の裏に中国の存在を公言、決定的となった米中激突のシナリオを描く!
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Posted by ブクログ
著者の視野は広く、しかも事象の掘り下げ方が深く大変勉強になる。新聞でもこのように事象を掘り下げてくれたら面白いと思うが、日本の新聞という様々な制約上、しょうがないかもしれない。 中国の傲慢かつ狡猾なやり口がよく理解できる内容となっている。 第二次世界大戦後のグローバリズムを進める中で、先進国は...続きを読む狡猾に安い労働力を求め勢力を拡大して来た。一方、現在、世界の国々が保守に傾く中で、グローバリズムとナショナリズムがせめぎ合いながらどこに向かうのか不透明な状況だ。 世界を牽引して来た米国が「アメリカ・ファースト」に家事を切ったことで世界が振り回されている中で、これまで欧米諸国に振り回されてきた中国の世界の覇権を握りたいという積年の思いを結実せんとする姿勢を、皇帝化する習体制から感じることができる。 米国も傲慢かつ狡猾な国であることも確かだ。
実態のつかみにくい中国経済であるが、アメリカの中国に対する動きとそれに対する中国の反応を見ることで、中国経済は非常に厳しい状況に追い込まれていることがみえてくる。一帯一路やAIIBを推し進める中国は一見すると強いように見える。しかし国際的な枠組みの中ではもはや勝ち目がなく、経済的な行き詰まりを打破...続きを読むするために中国を中心とする枠組みを構築する必要があり、そのための一帯一路、AIIBであることが明らかにされている。また、アメリカに対する報復関税も、苦し紛れの、しかも自らの首を絞めるだけという指摘はまさにそのとおりで中国の厳しい状況が見えてくる。一方でアメリカは動きが鈍く、後手に回っているように見えるが、これら中国の反応をみればむしろ先手を打っているのはアメリカであるとさえいえる。現状では貿易戦争の範疇にとどまっているが、ちょっとしたきっかけで軍事衝突が起きかねないほど米中の緊張状態が高まっているとみておいたほうがいいだろう。
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これからヤバイ 米中貿易戦争
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渡邉哲也
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