文学の淵を渡る(新潮文庫)

文学の淵を渡る(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

3.7

聖なるものと優れた小説がともにもつ、明快にして難解な言葉の有り様を語り、鴎外から中上健次まで百年間の名作小説を、実作者の眼で再検証する。また、外国詩を読み、翻訳する喜びを確認し合う傍らで、自らの表現を更新するたび「+(プラス)1」を切望する、創作時の想いを明かす。日本文学の最前線を半世紀を超えて走り続けた小説家が、それぞれの晩年性(レイトネス)から文学の過去と未来を遠望する対談集。

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文学の淵を渡る(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    【読もうと思った理由】
    古井由吉氏を知ったきっかけが、平野啓一郎氏の「小説の読み方」と伊坂幸太郎氏の「小説の惑星 ノーザンブルーベリー編」だ。現在人気の作家二人が揃って、古井由吉氏を絶賛している。平野啓一郎氏は、小説家が尊敬する小説家と評価しているし、伊坂幸太郎氏は、完璧な小説を挙げるとすると、「先...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月08日

    90年代はじめの大江健三郎は
    文体に霊的パワーを込めようとして空回りしていた
    井伏鱒二から継承したフォルマリズムが
    そのための方法論、というよりドグマだった
    当時の作品にも現れているように
    やがては新しい神話を創造することが目標だったのかもしれない
    しかしオウム事件以降
    おそらく、ここに収められた古...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年05月29日

    初読。外国文学、古典、近代文学と幅広い分野にわたっての対談。長年にわたって文学と真摯に向き合い、もがき続けて、書き続けてきた二人が、晩年にいたってなお書くのをやめることに恐怖しつつ新しい何かを手に入れようとしているのが印象的。対談も明快な難解さでいっぱいです。

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