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両開きのドアを押して入るとカウンターがある。そこは西部劇の酒場……ではなく図書室だった。桜ケ丘高校の図書部員・望美は今日も朝一番に部室へ行く。そこには不機嫌な頼子、柔道部と掛け持ちの幸治など様々な面々が揃っている。決して事件は起こらない。でも、高校生だからこその悩み、友情、そして恋――すべてが詰まった伝説の不可思議“部室”小説が電子書籍化!
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Posted by ブクログ
中学生の時に読んでめちゃくちゃ好きだった本。 入手してもう一度読み直す。 こういう人、いる。そして部内で流行もあり、頻繁に変わる。わかる。 望美の精神というかテンションというか、当時の私も今の私もなんだか彼女と波長があっている。だから余計に好き。 登場人物全員魅力的だけどナス先輩、部長、頼子は...続きを読むもう合戦モノ。 みんなこの3人の誰かしら好きでしょ。 私は片岡哲生も好き。樫尾もいいな〜!選べん!
どこかで誰かがこの本を読んで「なるほど、本は役に立つなあ」と思っている瞬間が存在するなら、それだけで嬉しいな
本を読むということの(いろいろひっくるめてすごく簡単に要約すると)面白さが、ものすごくたくさん詰まっていて、書かれていて、読みながらずっと読んでいることにうれしくなる小説だった。
本作の舞台である図書部部室。 図書室を削って作られた細長いその部屋では 繰り広げられる大騒動も事件も何もない。 何もない風に書かれているけれど、図書部員たちは未来に向かって進んでいる。 描かれていないところで影響を受ける些細な何かがそれぞれにあったことが伺える。 その何かがわからないから何も起こって...続きを読むいない風に感じるのだと思う。 何もないようでも部員たちは日々何かに出くわし何かを感じて、そして時には動き出す。 そんなささやかな日々を抱きしめて離したくないと私は思った。
さらっと読むと、なんか懐かしい的な感想しか出てこない。そこがこの作家のすごさだと思う。こまやかな仕掛けがたくさんあって、その気になって読み込むと、ものすごく深い。系統としては『ねたあとに』と同系だと思う。
子供には子供の、中学生には中学生の、高校生には高校生の、同世代の中で暮らしてる中での独立した世界がある。今の世代を描いてるようで実はそうでもなくて。扱われる素材が違うだけなんだろう。懐かしいでもなく、ただ淡々と頷けた。 文庫版解説が堺雅人さんです…いい解説です。
高校の「図書部」を舞台にした物語。何か事件が起こるわけでもなく、個性豊かな部員たちの日常が淡々と描かれる。こんなふうに書くと、よくある(本当によくある)ラノベ的学園世界を想起してしまうけど、この小説が書こうとしている世界は、たぶんそれとは違う。 図書部の面々は、ゆるゆるとした毎日を過ごしている。部室...続きを読むでお茶を飲みつつダベり、漫画の貸し借りをして、「本来の」活動である図書室の貸出業務もおこなう。かつて文科系高校生だったすべての男女が「いいなぁ」と嘆息する日常がいきいきと描かれ、心地良いノスタルジーへと誘う。そして同時に、彼らがそのノスタルジーの奥底に沈めたものを呼び覚まし、ときおりヒヤッとさせたりもする。 教室の皆に自分が仲間はずれにされているのではない、自分が皆を置き去りにして仲間はずれにしているんだー(中略)そういう逆転の見立てを、部員のうちの気弱そうな何人かは抱いているように見える。(p.97) 「休憩休憩!」部室ではない、図書室内のテーブルで作業をしていた部員全員がほっとした表情。影の薄い浦田は黙って部室に向かった。(p.121) 教室に居場所のなかった自分。 そして、安息の地であるはずの文科系コミュニティーの中でさえ、上手く馴染めていなかった自分。 「ラノベ的な」日常ではスルーされがちな、文科系高校生の「苦さ」を、この小説は見逃してはくれない。もちろんそれは、作者が冷淡だからではない。自分たちの「苦さ」を痛いほどに噛み締めて、その上で笑ったり泣いたり悩んだり怒ったりする彼らに向き合おうとしているからだ。そのためには、彼らの「苦さ」にも向き合わざるを得ない。 現実では劣等感に苛まれ、フィクションでもまっとうに描かれない文科系高校生を文字通り「直視」しようとする誠実なまなざし。この小説の真価はそこにある。 と、かつて文科系高校生だった自分は思う。
ドラマチックなことはさほど起こらないが、ささやかな日常のなかでのきしみやおかしみなんかがいい感じだ。
この主人公は他人と深く付き合うのが苦手なのかもしれない なおかつそのことに、自覚が薄いタイプなのかもしれない だからこんなタイトルをつけられてしまったのか?
どこにでもある、誰にでもあった高校生活をそのまま切り取った日常作品 特に、何があるでもなく、登場人物も常識レベルで変わった人達ばかり。 しかし、見事に切り取られた高校生活には本好きなら必ず共感できる世界。 一人の女子高生が主人公で、その子の考え方が垂れ流し状態のストーリー。さっき下を向いてたのに、...続きを読むもう前を見ている、そうやってコロコロ変わりながらも少しずつ、少しずつ前に進んでいく主人公の精神。 ともすれば、本当にヤマもオチもない物語ですが、読んでいる間に何かつかめる。そんな作品です。
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