ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益

ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益

■昔のほうが、生活は豊かだった。社会の中間層には経済的活力があり、社会インフラはきちんとメンテナンスされていた。だが、その後何十年にもわたって経済成長率は大きく鈍り、中間層の時間当たり賃金は減少する一方で、CEOの賃金は10倍になった。富の格差は広がる一方だ。

■「経済学の父」とされるアダム・スミスは、自由な市場はすべての人にとっての最善を生み出すと考えた。だが、現実世界を見回すとスミスの「見えざる手」が機能していないように思える。むしろ、ダーウィンが観察したように、個々の動物の利益と、種としての大きな利益は深刻に対立している。

■このダーウィンの観察を、経済に応用したら、どんな世界が見えるだろうか。個人の利益と、社会全体の利益は、どうやってバランスさせればよいのだろうか。格差、教育、公共投資、貧困といった諸問題に対し、人気経済学者が解決策を提示する。

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ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    アダムスミスの見えざる手だけでは説明できない市場原理について、ダーウィンによる進化論をもとにした経済ロジックで個人の利益が集団の利益と相反する場合がある時にどのようにして最適な結論や選択を導いていくかを論じている。

    リバタリアンについてあまり知らなかったけど、リバタリアンがどのような存在なのかもな

    0
    2022年09月02日

    Posted by ブクログ

    ダーウィンの競争過程の考え方は、個々の動物の利益と、種としてのより大きな利益はしばしば深刻に対立する。

    「地位財」=その評価が背景にきわめて影響を受けやすい財(自動車、洋服、宝石といった目につきやすい財や、子孫を残すための投資など)

    「非地位財」=評価に対する背景の影響が相対的に低い財(保険とい

    0
    2022年09月24日

    Posted by ブクログ

    ダーウィンとの関連がいまいちすっきりしない。要はこの利益は集団の利益と必ずしも一致しないと言う自然選択説を提示しているけれども何かしっくりこない。
    純粋にリバタリアンに対する批判とその反証と読むとまぁ面白いかなと言う感じ。
    ここに書かれているようにロジカルに政策が実施されればいいんだが実際はそんなこ

    0
    2018年12月01日

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