マレ・サカチのたったひとつの贈物

マレ・サカチのたったひとつの贈物

704円 (税込)

3pt

誰か、私を留めて。どこかへ跳び去ろうとする私を――世にも奇妙な「量子病」を発症して以来、自らの意志と関係なく世界中をワープし続ける稀。一瞬後の居場所さえ予測できず、目の前の人と再び会える保証もない。日々の出会いは儚く、未来はゆらぐ。人生を積み重ねられない彼女が、世界に爪痕を残すためにとった行動とは?

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マレ・サカチのたったひとつの贈物 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    “出会いと別れ”

    少し前のイチオシ本。
    ネット社会の今だからこそ読んでほしい。

    少し複雑な文章構成からなる
    少し不思議な「量子病」を持つ稀の物語。

    世界中を飛びまわる彼女が、出会いと別れを繰り返す。
    ある時、自分の存在をネットに移住させる提案を受けるも悩んでしまう。
    旅をしながら彼女が出

    0
    2023年02月23日

    Posted by ブクログ

    量子病??? そもそも"量子"って何? よくわからないままに読み進めても、面白かった。稀が出会う人たちとの会話が、語られる言葉が一つ一つ心に残る。
    ポッ ポッ ポッ ポッ ポッ
    思い出したのは ………
    百億の昼と千億の夜
    スター・レッド
    銀の三角

    0
    2018年05月28日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。出会いと別れ、共に尊いというのを普段は忘れて、別れの悲しみだけを重く捉えてしまうけど、別れが無いと出会いも無いので同じくらい大事なことなんだよな。
    祝祭資本主義と祝祭テロによる分断と格差で破滅へ向かう世界で、人々はネットの世界に移住してしまうけれど(たぶん文字通りネットに存在する)、

    0
    2022年03月06日

    Posted by ブクログ

    年末のどさくさで行方不明になっていたものをやっとの事で見つけ出して読み終わりました。
    新年1冊目。

    量子病という病にかかり1つ所に留まれないマレが、壊れゆく世界の中で色々な人に出会い自分の存在の意味を知る。

    1冊が壮大な叙事詩のようになっていてとにかく美しい言葉が胸を打つ。

    ラスト近

    0
    2021年01月03日

    Posted by ブクログ

    内容が複雑なので読むのが難しい。
    立場の異なる人間が入り組んでいて物語の主軸がどこにあるのかわからないまま話が進んでいく。
    かつ場面転換が多く、さらにその度に新たな人物が登場し、加えてSF的な用語や造語も登場してくる。

    しかしこれは物語上仕方ないというか、目的を持ってそう書かれている節があり、その

    0
    2020年10月07日

    Posted by ブクログ

    『青の数学』に続き、王城作品三作目。すべての本読みの心の内を的確に表した作品。私たちは物語(小説)を求め続ける限り、何処へでも行ける——そう確信する作品でした(^^ 星四つ半。

    0
    2020年04月19日

    Posted by ブクログ

    量子力学をテーマにしたSF仕立てですが、生きるっていうことを追求していくような話になってる。全世界的にテロと経済崩壊が連鎖していく未来像が、なんだかとてもリアルに感じる。いつどこに跳ぶかわからない主人公のごとく、物語もあちこちに跳ぶ。そして徐々に結末に向かって収束していく。なかなかスリリングで目が離

    0
    2018年04月11日

    Posted by ブクログ

    量子病という不思議な病気のため自分の意志とは関係なく、世界中をワープし続ける坂知稀(さかち・まれ)。跳躍するタイミングも行き先も滞在時間も予測できない中、突然現れた彼女を受け入れてくれた人たちに助けられて生きる。毎日や関係を積み重ねることができない彼女が、コントロール不可能なように思える自分の人生に

    0
    2020年11月10日

    Posted by ブクログ

    ファンタジーか、SFか。タイトル「坂知 稀」は人の名前。「贈り物」とやらはあまりピンとこない。構成はポエミー。映像的に出会う人々との短文が印象的。

    0
    2020年03月01日

    Posted by ブクログ

    ちょっと難しかった……雰囲気は嫌いじゃないケド。この著者の「お祭」を題材にした小説、読んでみたいな。

    0
    2019年12月08日

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