ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
35歳の千穂は不妊治療を始めて10年、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫が酒に酔った男・透を轢いてしまう。謝罪のため透を探す千穂は彼が算数障害だと気付き手を差し伸べる。だが、二人の関係を怪しみ千穂を追い詰める夫。一方的に疑われ、これまで抑えてきた感情を爆発させた千穂は、家を飛び出し透の元へ逃げるのだった――。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
算数障害の男とそろばん塾の女の逃避行 ってことになるのかな 女は既婚だが夫と姑に挟まれて・・・ あの展開はしょうがないよなぁ でもやりすぎ 流れの中で徐々に明らかになる男の過去 そして男を追う男たち 引き込まれました
長年の不妊治療と四度の流産と、高圧的な夫、姑との苦しい生活から逃れたのは、年下の影のある青年、高山透との出会いだった。 そろばん塾を経営していた千穂は、彼が算数障害を抱えて苦しんでいることに気づく。 浮気を疑う夫に暴行され、それを止めない姑。ボロボロになった千穂が頼ったのは、透だった。 罪に罪を重ね...続きを読むて、二人の逃避行が始まる。 久しぶりの遠田作品。 毎回読む前からわかっているのに、ズンと気持ちが凹む。これでもかという程、理不尽な目に合い、闇を抱えた主人公につい感情移入してしまう。 逃げて、逃げて、逃げ切って欲しいとラストまで一気に読んだ。 終章の恵梨視点の内容に唖然とし、無性に腹が立つ。子供だったとはいえ、麗を更にあの環境にしてしまった罪は重いはずだ。 娘にも申し訳ない気持ちがあったから、父が真実を伝えてないだけで、読み手の自分はなんだこいつ?!と怒りが・・・・笑 今回も遠田ワールドにどっぷりはまってしまった。
彼女の本は、これで3冊目。 「雪の鉄樹」「カラヴィンカ」ともに、とても面白かったので、 今回も期待大。 35歳の千穂は、不妊治療を始めて10年、 夫と、姑からの嫌みにずっと耐え続けていた。 そんな時、暗い過去を持ち、算数障害に苦しむ27歳の透に出会う。 千穂は彼の力になりたいと手を...続きを読むさしのべるが、 疑い深い夫に、二人の関係を一方的に攻められ、 これまで押さえてきた感情を爆発させ、ある事件を起こしてしまう。 そして、千穂と透、二人の遠飛行が始まる・・・ 帯にある「熱量がすごい!」の言葉通りに、すごい展開になっていく。 これでもか!というくらいに、てんこ盛りなのは、この作家さんの良いところかも。 ミステリーでもあり、メロドラマのようでもあり、 次から次へといろんな事実が判明していくので、 読み始めたら止まらなくなってしまった。 悪意はないのに、他人を不幸にしてしまう・・・ そして自分も・・・ なんだかやりきれない思い・・・ どうか、登場人物たちが幸せになれますように・・・ と祈りつつ読み進めてしまう本です。
人の想いもその想いの受け取り方も思うようにはいかなくて、すれ違ったり誤解を生んだり、重なって重なってある日悲劇がおこる。遠田潤子さんの作品は崖っぷちを歩く人がたくさん出てくるのでいつも胸が痛い。
今まで読んだ遠田作品の中では一番好きかも。 遠田作品は基本暗くて重いから、読み終わった後にもう読むのやめようと毎回思うけど、なぜかまた手に取ってしまう。 本作が一番好きと思ったのは新藤賢治という救いがあったからかな。 相変わらず結末は悲しいけど、読後感は悪くない。
不妊は病気ではないと思うが治療で苦しむ千穂が、算数障害という病に苦しむ透と結びつく。辛い人生の中でどうやって生きる意欲を見つけていくかという旅をしているかのような物語だった。スリリングというよりは、ドロドロとした粘っこいストーリー展開が胸に刺さる。文庫化で書き直したという終章はちょっと違和感ありかし...続きを読むら。
婚家から虐げられ孤立する女が出会ったのは、自らの生い立ちと算数障害に苦しむ若い男だった。愛を忘れた女と愛を知らない男の逃避行を描く長編作品。 一年に一度美しい花を咲かす蓮も、一年のほとんどはただの泥田。その蓮に希望を見出だすのか、それとも人生の辛苦を重ねるのか。千穂も透も感情移入できる人物ではないが...続きを読む、何故か逃避行を支えたくなる。
先の展開が気になって一気読み。 結末は物悲しくて気持ちもすっきりしないけれど、行き着く先で幸せになれることはない展開だったから致し方ないか。
大人買いするほどは著作が出ていないため、マイブームになっているとまでは言えないけれど、まちがいなく今いちばん惹かれる作家です。 見初められて身分違いの結婚をした千穂。玉の輿に乗ったはずが、不妊のせいで姑と夫から嫌みを通り越して虐待を受けている。そろばん塾を経営する千穂は、透という若い男と知り合う。...続きを読む算数障害の透に親身になる千穂を見て、浮気を疑う夫。一方、かつて殺人事件で妻を亡くした老人は、殺人犯の息子で死んだはずの少年・麗の面影を持つ透を見かけ、麗と透が同一人物ではないかと考える。 引き込まれ度という点では満点です。主要な登場人物に心から共感できる人柄は出てこないのに、千穂と透の逃避行の行く末がどうなるのか気になり、途中で本を閉じることができません。算数障害というものも初めて知りました。 人は、自分の測りでしかものを見ていない。幸せか不幸せかも本人しかわからないこと。障害に対する無理解に気づかず、いかに自分の尺度でおせっかいを焼いていることか。心に闇を抱える人の役に立てるはずだとの思い込みが、時にその人を苦しめているのだと痛感します。また、報道は必ずしも真実ではないということ。本当にわかってくれている人がわずかでもいればいいんだろうか。辛すぎて、厳しすぎて、読後は呆然。それゆえ、引き込まれ度は満点だけど、好き度の点では悲しすぎてマイナス。 蓮の花がポンポンと音と立てて咲くシーンだけが美しく目に浮かぶ。
主人公の名前や悩み、職業まで自分に似てるところが多くて、書店でちょっと立ち尽くしてしまった…。 長編ですが、はらはらするストーリー展開、明らかになっていく謎、そしてちょくちょく挟まれる濡れ場のおかげで、中だるみなく読めます。 ほんとよくセックスする…この男…。 最近読書から遠ざかってたんですが、...続きを読むやっぱ本読むの楽しいな!って思えたきっかけの本です。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
蓮の数式
新刊情報をお知らせします。
遠田潤子
フォロー機能について
「中公文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
あの日のあなた
雨の中の涙のように
アンチェルの蝶
イオカステの揺籃
オブリヴィオン
カラヴィンカ
銀花の蔵(新潮文庫)
紅蓮の雪
「遠田潤子」のこれもおすすめ一覧へ
▲蓮の数式 ページトップヘ