オブリヴィオン

オブリヴィオン

825円 (税込)

4pt

妻・唯を殺害した罪で服役後、37歳の吉川森二は他人との交流を拒み孤独に生きることを決めた。何より大切だった唯とその兄の圭介との絆は失われ、一人娘の冬香からも激しく糾弾される森二を、新たな試練が次々と見舞う。オブリヴィオン=忘却と赦し。赦されざる罪を犯した男に、救済は訪れるのか。闇の中でもがき生きる人間の痛みと希望を描く、傑作長編。

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オブリヴィオン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても重々しい気持ちで読み切った。傷ついた人との接し方。人なんてどんな傷を背負っているかわからない。やり直しの効かない人生なんてない。

    0
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    始めはすごく冷たい印象の小説だったが、読み終わったときは温かい気持ちになった。
    全部がハッピーエンドではなかったが、それが心地よかった。
    遠田さんの本を読むのは初めてだったが、迫力のある文章だと思った。
    森ニの一人称で話が進んでいくため、彼の過去や現在の感情の動きにとても引き込まれた。

    登場人物が

    0
    2020年11月13日

    Posted by ブクログ

    吉川森二37歳は妻の唯を誤って殺してしまい、六年間服役して出所しました。
    堀の外では実兄の吉川光一42歳と義兄の長嶺圭介47歳が待っていました。
    森二の父親は生前理髪店を経営していましたが、ギャンブルにのめり込み、長男の光一はヤクザになっています。

    森二は妻の唯と娘の冬香を深く愛していましたが、冬

    0
    2020年08月31日

    Posted by ブクログ

    相変わらずの遠田節炸裂。文庫化を心待ちにしていたもの。やっぱりテーマは贖罪で、どれも似たり寄ったりと言ってしまえばそれまでかもしらんけど、その都度味わわされる強烈なカタルシスは、他に代え難いものがある。今回は、ちょっとした超能力をまぶされているのが新機軸。極端に非日常的な力だと、物語の根底を揺るがす

    0
    2020年03月23日

    Posted by ブクログ

    全体的に暗く重い内容で、中盤までは間違えた…と思った反面、物語に引き込まれて行った。
    最後は涙が出そうになった。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    妻殺しの罪で服役して、シャバに出てきても、もう何もないって感じ。
    人とかかわりたくない、ひとりで生きていく!そう決心したはずやけど…
    しかし、かかわる人、かかわる人、訳あり過ぎる!
    実兄は、893。
    妹を殺された義兄は、真面目な大学の先生のはずが…
    更にお父ちゃんを待つ隣りの娘。
    自身は、特殊な能力

    0
    2023年12月20日

    購入済み

    遠田さんの小説は、設定が重苦しい展開ですが、最後は救われる場面もあると分かっているので、今回も一気読み。

    #泣ける #切ない

    0
    2023年02月27日

    Posted by ブクログ

    『雪の鉄樹』の後に読んだ作品。主人公は相変わらず自縛し、自虐に苛まれる男性だが、前作の主人公よりは、その考えや在り方が理解できる。
    遠田さんの物語は、箱庭のようだ。狭い世界で、少ない登場人物が行ったり来たりしている。物語を展開するには、箱庭に暮らす人々が様々な背景を負わなければ行けない。だから、一人

    0
    2021年08月17日

    Posted by ブクログ

    森二が刑務所を出た日、塀の外で二人の「兄」が待っていた――。
    自分を責め、他者を拒み、頑なに孤独でいようとする森二。
    うらぶれたアパートの隣室には、バンドネオンの息苦しく哀しげな旋律を奏でる美少女・沙羅がすんでいた。
    森二の部屋を突然訪れた少女・冬香の言葉が突き刺さる──「私、あの夜のこと、憶えてい

    0
    2020年10月10日

    Posted by ブクログ

    遠田さんの小説は、設定が重く救いようがないものが多い気がします。
    この主人公も、最愛の妻を自分で殺してしまい、兄はヤクザ、育ってきた家庭も荒れすさんだ家庭でした。
    重苦しい展開の中、次はどうなるのかと気になり、読み進んでしまいました。
    自分だけは自分自身でいることをあきらめちゃいけない、と思える本。

    0
    2020年07月14日

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