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これからの日本、こんな指導者がほしい! 東北の没落平民から身を起こし、医師、行政マンを経て台湾・満鉄の経営、東京市の大改革、関東大震災からの復興――。大胆な先見性をもとに新しい政策を次々に打ち立て、行革を断行した後藤新平。無私と実行力に貫かれた生涯をいきいきと描く。
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Posted by ブクログ
組織の中で、政局的な壁にぶつかり、想いをなかなか実現できていない人に、広い視野と勇気を与えてくれる本。一気に読み進むことができ、オススメ。
色々なところに名前の出てくる人物であり、ようやく伝記を読むに至った。当時の東京都副知事が書いているというのも面白い。 医学衛生学畑のため、調査に重きを置く姿勢、しかしそこから大きく想像を広げて実現に至らしめるパワフルさは凄い。昭和天皇が評価していたことは御厨氏の解説で知ったが、その評価も当然であろう...続きを読む。水沢という維新の敗者からここまでのし上がっていったのは素晴らしい。 ほかの作家の評伝も読んでみたくなる。
なんとなく勇気づけられたくて、後藤新平の人生をなぞってみようと思い、手にした本。小説として描かれているので、後藤新平の生涯を俯瞰するのに、ちょうど良い本でした。
強い信念を貫き通した人物の生涯。 常に時代の先に目を向けて行動し続けた故に、時代の方が少しついていけていなかった。
後藤新平の通史を知ることができる。 台湾、満鉄の経営、関東大震災からの東京復興などグラウンドデザインを描ける政治家であり、昨今の混沌とした政治状況にまさに求められる人材ではないか。 「大風呂敷」は大きなグランドデザインと言い換えることができ、後藤のアプローチは事実の把握、調査に重点に置いていたことか...続きを読むら空手形ではなく実行が伴っていた。 引用~ ・小楠先生は、国是三論すなわち日本には富国、強兵、そして士道の三策が必要だと唱えられた。このうち富国と強兵は現在の国策になっている。しかし士道が忘れられている。・・・私する心を捨てて、文と武の両道を極め、国家に献身するということだ。 ・新平は、部下が自分にへつらうことは要求しなかった。むしろそういう人間を露骨に軽蔑した。新平が要求するのは、アイデアと実行だった。 ・アメリカのチャールズ・A・ビーアドが、俺(後藤)が常に調査から始めることを褒めて、俺のことを科学的政治家と呼んだ。
■ 良書である。蔵書◎ ■ 明治大正を代表する科学的政治家。今我々が直面する閉塞感に対して唱えられている「改革」の実践者として、参考になる面が多々あると思われる。 ・横井小楠「政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道を排すべきである」 ・「王道は人民のための政治、覇道...続きを読むは権力者自身のための政治だ」 ・都々逸に、「人に勝れた主をもつからは、人に勝れた苦労する」「主」とは大志のことである。 ・地方調査の要諦「まず地方ごとの事情と事実を調査し、これを理想に照らして分析し、それから現実にあった制度を全国に普及させることが成功の道だ」。 ・「生物学の法則」それは、「人々の慣習を重んずる」ということ。 ・「人材を集めるためには、破格の処遇をする」。 ・「役人は、俺の言うとおりになるようではだめだ。俺に意見を言うようでないとだめだ。俺に物事を教えるくらいの勉強家が望ましい」。 ・「満州は午前八時の人間でやろう」→ すでに功なり名を遂げた人間ではなく、これから自分の人生を築いていく無名の人間を集めるという意味。 ・「国会は大臣に細かいことを聞く場ではないだろう。政策論争をすべきだ」。 ・「ルーチンワークは課長、係長に任せ、基本方針についてはボトムアップではなくトップダウンで行え」 ・「適材適所の人事と、技量と労務に応じた報酬制度が必要だ、また、人事については、総裁など上層部は幹部人事だけを扱い、下の方の人事については関与せず中間管理職に一任すべきだ」。 ・「永田は、はあ、はあと一見、人の言うことを聞いているように見えて実は、腹の中は警察眼で、裏のことをちゃんと考えている。たいした奴だ」。永田とは後藤の内務省の部下で、後任の東京市長になっている。 ・「後藤は大調査機関の提唱など、明日についてを語るが、原は今日にしか関心をもたない」。 ・「文明が発達すればするほど、一つの専門分野で完結しない仕事が増えていく。一つの専門に閉じこもらず、他の専門分野と大胆に交流する仕組みを作らなければだめだ」。 ・「俺の言うことをハイハイと聞くだけの人間は役に立たない。俺のいうことに対して、それは違う、とかこうしようと提案できる人間が役に立つのだ」。 ・正力松太郎が読売新聞買収の際にその資金を、実は生活苦であった後藤から借り受けたが、それは、自宅を抵当に入れて作ったきれいな金であった。それを後藤は何も言わなかった。正力が知ったのは後藤の死後である。それを知った正力は号泣した。そしてのちに、地方自治に対する想いが強かった後藤へ対して、その郷里である水沢に日本初の公民館を寄付することで答えた。 ・台湾は土地調査から始めた。満鉄に調査部を作った。日本の社会経済の仕組みを考えるために大調査機関構想を持っていた。東京市改造計画も作った。震災復興計画もやった。東京市政調査会も作った。必ず、きちんと調べてから計画を作っている。 ・常に調査から始めることを褒められ、科学的政治家と呼ばれた。 ・伊藤博文が後藤に対して「君は生まれるのが遅すぎた。そして、早すぎた」。 ・戦後のあるインタビューで、昭和天皇は後藤とその都市計画についてなみなみならぬ評価を下してした。同時に青年時代に最も影響を受けた書物のひとつとして、山鹿素行の「中朝事実」、箕作元八の一連の歴史物と並べる形で、ビーアドの都市計画についての実践的な提言書たる「東京市政論」をあげている。 本書の著者である、郷仙太郎は、元東京都副知事である青山やすしその人である。ここから何をかいわんや。
関東大震災後の日本を復興させた男。東北の没落平民から身を起こし、医師、行政マンを経て台湾・満鉄の経営、東京市の大改革、関東大震災からの復興。大胆な先見性をもとに新しい政策を打ち立て、行革を断行した後藤新平。無視と実行力に貫かれた生涯をいきいきと描く。 最近のマスコミの記事をみると、いま後藤新平が...続きを読むいたらという内容のものがある。後藤は卓越した先見性と実行力により帝都復興の原動力となった。 後藤になぜ大きな仕事ができたのか。ひとつには能力のある人材を連れて来て、存分に働かせた事にある。無私の心で、グランドデザインを描き、部下が働ける環境づくりをする。 いまの首相にもっとも欠けている事である。 後藤のなした仕事は幅広いが本書ではあらましが分かりやすく描かれておりオススメである。
東日本大震災を受け、震災復興で手腕を発揮した政治家、後藤新平が再注目されている。 後藤は東北の没落平民から、医師となり、行政に身を転じ、台湾や満鉄の初代総裁として活躍。その後、東京市長を経て、関東大震災時は山本内閣で国務大臣兼帝都復興院の総裁となった。今の東京の基礎を作ったのは後藤新平にほかならな...続きを読むい。 新しもの好きの後藤は常に先見性をもち、その政策は大胆。時に「大風呂敷」とも揶揄されたが、その先を見通す目は後年、ただしさが立証されている。歴史に「たれれば」は禁句だが、後藤が一刻でも首相の座についていたら、日本という国家は変わっていたかもしれない。 後藤は公平でラディカルな感覚を持っていた。「俺の言うことを聞かないくらいの方がよい」とも公言し、見所のある若者に対しては惜しみなく援助した。アナーキスト大杉栄にも金をやり、元警察官僚だった正力松太郎には、読売新聞買収のための資金も提供している。 以下は東京市長時代の彼の言葉。後藤は欧米に負けない近代的な都市作りを目指した。当時は上下水の拡充が急がれていた。 「平凡に見える当たり前のことがなぜできなかったのか。その点が一番問題である」「できない理由は二つある。一つは政治が党派間の抗争ばかりを繰り返していて、地道で長期を要する政策に取り組まないからだ。もう一つは行政が科学的かつ効率的でないからだ。政府の官僚主義も東京の官僚主義も変えなければいけない」 同書は後藤の人生を小説化したもの。ドラマチックであり、非常に読みやすい。震災部分は後半に登場する。 著者の郷仙太郎は、明治大学公共政策大学院教授、青山やすし氏のペンネームで、青山氏は平成11年(1999)から15年(2003)まで石原慎太郎知事のもとで東京都副知事(危機管理、防災、都市構造、財政等を担当)を務めていた。後藤新平は青山氏なりの理想の知事像だったのだろう。 同書の解説は「復興構想会議」のメンバーでもある東大教授の御厨貴氏。
【読書】関東大震災後に内務大臣兼帝都復興院総裁として都市計画を立案した後藤新平。東日本大震災後にその人物の手腕に注目が集まっていたため、この本を手に取る。事務官だと思っていたが、医系技官として病院、衛星に関する行政に従事していたことを知る。生活衛生行政への熱意はすごい。まずは実態把握という姿勢は正し...続きを読むい。さらに、個人的にはボーイスカウト日本連盟初代総長であることを知り、さらに親近感。
小池さんが都知事の就任演説で、後藤新平について言及していたので、興味を持って読んでみた。 小池さんがインスパイアされているのがよくわかる。 調査・科学的根拠を重んじ、プラクティカルで、現実的。政治にも、徒党を組むことにも興味がなく、施策・実務にばっかりアタマが行ってしまっている。でも、どのように統...続きを読む治するのか、集団心理などには先見の明あり。 もともと腕白小僧→平民→医者→衛生関連役人→台湾統治→入閣→満鉄プロジェクト開始→東京市市長大改革→関東大震災→内務大臣が彼の経歴。 関東大震災から90年、奇しくも彼が日本橋から築地に移した市場も、豊洲に移ろうとしている。いろんな意味で小池さんがオーバーラップして見える。
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小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者
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