731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く―(新潮文庫)

731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く―(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

731部隊の闇は戦後も続いていた。太平洋戦争中に生体解剖やペスト菌による非人道的な実験を行った細菌戦部隊。残虐な行為に手を染めながら、なぜ彼らは戦犯とならずに済んだのか。そこには隊長・石井四郎とGHQの驚くべき駆け引きがあった。戦後50余年を経て発見された石井の直筆ノート2冊から隠された真実を読み解く。国内外の圧倒的な取材から浮上した新しい戦後史。

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731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    "うだるような暑さの今年の夏、終戦の時期に読んでみたいと思って手にした本。小説のように読者をぐいぐいと引っ張る内容で、一気に読んだ。第二次世界大戦・太平洋戦争時に満州にあった731部隊の闇の歴史をひもとく。細菌戦部隊である731部隊の部隊長石井四郎氏は戦犯とはなっていない。GHQ、アメリカ

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    [真暗の気脈]太平洋戦争中に生体解剖をはじめとする非人道的な行為を行いながらも、戦犯とならなかった石井四郎を筆頭とする731部隊。その裏を探った著者は、石井部隊とGHQの間に繰り広げられた、明るみにされていない裏取引にたどり着く......。戦時・戦後に股がる日本の暗い闇に迫った作品です。著者は、ニ

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    2015年03月14日

    Posted by ブクログ

    2005年の単行本も読みましたが、文庫本で出ていたのを昨年2月に購入→積読、今頃になっての再読です。

    生半可な付け焼刃の研究でないことは読んですぐさま分かりますが、著者の執拗な追及はついに2冊の新資料の発見に至るまでとなり、いやが上にも読む者をして俄然ヒートアップさせます。

    太平洋戦争中に中国で

    0
    2011年11月11日

    Posted by ブクログ

    731の存在を否定している人もいるけど、テレビで元731だった人たちの証言を聞いた。

    人ってこんなに残酷なことができるのかって、背骨の芯までぞくっとした。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    遠い昔、森村誠一の『悪魔の飽食』を読んだことがある。無知であったが故に、まさに震撼した。随分久しぶりに、その731部隊に関する著作を読んだ。不勉強な小生は青木冨貴子さんというフリーのジャーナリストを存じ上げなかった。この本も文庫になるまで知らなかった。本作で著者は、人体実験の話や満州でこの部隊が何を

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    731部隊を追いかけたルポルタージュ。

    冒頭は、著者が千葉県の加茂へ取材へ向かったところから始まる。
    著者は執筆までに相当に取材を重ねてきた様で、千葉県での取材のほか、膨大な文献や当時のメモの解読、関係者インタビューまであらゆる手を施して当時の様子を読み解こうとしている。

    本書は、実際に足を運び

    0
    2020年04月01日

    購入済み

    石井メモノートは必見

    終戦間際から戦後に掛けての731部隊関係者の動向やアメリカ政府との免責交渉は興味深かった。
    石井隊長の故郷の加茂人脈や京大閥、朝鮮戦争での米軍の細菌戦疑惑はもう少しち密に解き明かして欲しかった。

    0
    2019年11月27日

    Posted by ブクログ

     敵国人捕虜に生体解剖を行い、実験に供される人間を隠語で「丸太」と表現していた731部隊。人間を人間と思わず、言葉通り単なる実験材料として考えていたことを表すいい例だ。

     その731部隊を指揮していたのが石井四郎。この本は戦後50年経ってから発見された石井直筆のノートを読み解き、彼の人間像に迫った

    0
    2017年08月16日

    Posted by ブクログ

    主な特徴として「読み始めて6分で熟睡できる」
    ということが挙げられる(- -;

    いや、内容がつまらない訳ではなく、
    いつも小説ばかり読んでいる我には
    固くて重い内容が難しすぎて...(^ ^;

    ただ、あまり読みやすい本ではない気がする。
    そこここに「〜だったろう」「〜に違いない」みたいな
    作者の

    0
    2016年07月15日

    Posted by ブクログ

     日本陸軍細菌戦部隊長であった石井四郎を中心に、部隊の成り立ちと戦後の成り立ちに迫ったノンフィクション.特に、戦後、アメリカとの駆け引きにより戦犯に問われることなく生き延びていく様を見ていると、昔からアメリカというのはダブルスタンダードの国であったことが良く分かる.
     ただ、全体を通して何を目的とし

    0
    2010年05月09日

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