音もなく少女は

音もなく少女は

1,018円 (税込)

5pt

「このミス」第1位『神は銃弾』ボストン・テランの新たな代表作!

貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。だが運命は非情で…。いや、本書の美点はあらすじでは伝わらない。ここにあるのは悲しみと不運に甘んじることをよしとせぬ女たちの凛々しい姿だ。静かに、熱く、大いなる感動をもたらす傑作。

解説・北上次郎

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音もなく少女は のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    原題はWOMAN
    邦題がいまひとつなのはよくあることだけど、これはなぁ。

    でもでも肝心の小説は素晴らしかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    ナチのホロコースト、人種差別、聾学校の様子、手話でのやりとり。著者、自身がもしかして聴こえないんじゃないかと感じました。

    0

    Posted by ブクログ 2018年06月01日

    耳の聞こえない少女イヴと母親クラリッサ、イヴの保護者となるフランの壮絶な物語。
    希望と絶望の間を揺れ動くエピソードの積み重ねで物語が進み、女達が懸命に闘う姿に胸を打たれる。
    重苦しい話の中でも美しいタイトルと文章、そしてイヴの撮る写真が光のように感じられる。

    0

    Posted by ブクログ 2018年04月24日

    大戦後のブロンクス、最悪な混沌とした街を物体に生まれついての不幸な運命に弄ばれる女性たちの話。家族とは、友情とは彼女たちに取って男とは何か?
    胸に深く突き刺さる小説だ。

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    Posted by ブクログ 2017年11月03日

    奥付を見ると原題はWOMAN。
    男性優位の、銃と麻薬に溢れたアメリカの町。障害を持ち女に生まれたイヴ。母とその女友達と彼女と。言葉が景色が写真が文章になってここにある。心情は文章で直接表されていないのに心情が溢れてくる。親の目でイヴを見、子供の目でクラリッサとフランを見る。クラリッサは何でロメインの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月26日

    三種類の女がでてくる。
    ナチスの迫害を生き抜いたものの、女としては致命的な傷を心身に負った孤高の女・フラン。暴君のような夫に虐げられる生活の中でも良心に根ざす信仰を失わず、障害を持って生まれた娘に無償の愛情を注ぐクラリッサ。
    そんな二人に慈しまれ、銃の代わりにカメラを武器にしなやかに成長していくイヴ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年04月14日

    貧困、人種、性の差別に加え障害を持つという問題に、犯罪が絡んでくるお話しでした。

    イヴには、カメラがあって本当に良かった。

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    Posted by ブクログ 2014年06月17日

    すばらしい。
    聾唖者の少女と60年代アメリカの貧困社会でおこる、悲しみの連鎖。サスペンス。
    その背景と物語が感動的。

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月17日

    邦題に惹かれて読みました。
    暴力ですべてを支配することが出来ると思っている男たち。
    そんな男に支配や従属を強いられ、絶望に立たされながらも光を求める女たち。
    女(破壊者)は、母という別の生き物(創造者・保護者)になることが出来る。またそれを望んでいる。

    音もなく少女は「      」
    本の内容自体...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月27日

    三冊目のボストン・テラン。
    既読の「その犬の歩むところ」「ひとり旅立つ少年よ」とは異なったテイストの作品。静かに熱い女たちの戦い。文章が詩的でたまらない。『暴力の詩人』とは言い得て妙。「神は銃弾」も読まねば。

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