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権威が命令すれば、人は殺人さえ行うのか?人間の隠された本性を科学的に実証し、世界を震撼させた通称〈アイヒマン実験〉――その衝撃の実験報告。心理学史上に輝く名著の新訳決定版。
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Posted by ブクログ
実験のレポートと考察が丁寧に書かれていて非常に読みやすかった。 人が権威に服従するのは責任を権威のあるものに背負わせているからだと思う。 責任の及ばない範囲で人は行動している。 それが社会の仕組みなのかなと。 逆に自由になりたければ責任を負わなければならない。(起業して社長になるとか) 本編も面...続きを読む白かったけど、訳者の考察がとても良かった。 実験の前提と本質に疑問をなげかけている。 例えば、実験では人は性善説に基づいて行動している(根底には人を傷つけたくない心理がある)としているが、訳者は一般的にはそれは成り立つのか疑問を呈している。戦争なんかでは、略奪が目的だったりと、、、 作者のスタンレーミルグラムはスモールワールド実験でも有名だったのか。 6人介せば、誰とでもつながれるという実験。
読んでよかった。。。 NOに比べてYESという方が楽。しかし時として人を殺めてしまうレベルに簡単に達する。その時の「従っただけ」という無責任なエージェント状態と呼ぶ。
暗黙のうちに権威に従ってることに気づけた。上からの命令に従っているサラリーマンに読んでほしい本。僕みたいに何か気づきがあるかもしれない。
人類必読だと思う。読まずには死ねない本 誰もが知っているミルグラム実験だが、電気刺激を与えるといったことや権威へ安易に服従してしまうことを示したくらいのことしか殆どの人は知らないだろう。 本書を読めばこの実験が多くの変数を設定していて、社会の根幹をなす権威と行動について、改めて多くの気付きを得ら...続きを読むれることだろう。 実験の解釈については、ありきたりで俗なものなので、時間がない方は、実験部分だけ読むことをお勧めする。
有名な「アイヒマン実験」。「服従の本質というのは、人が自分を別の人間の願望実行の道具として考えるようになり、従って自分の行動に責任をとらなくていいと考えるようになる点である」まさに、ブラック企業に蔓延るクラッシャー上司がこれにあたる。自ら考える(疑いを持つ)力が必要な時代である。
人間は人としての責任を忘れてしまう事がある。 誰かに服従した時、服従した人に対する責任を持ち、 自分自身の行動に一切の責任を持たなくなる。 それが、人を殺してしまう結果になっても。 これを、エージェント状態と言う。 そうならないために、何をすべきか、そして、 どうやってこの心理と上手く向き合っていく...続きを読むのか。 使い方次第で、人を幸せにすることもでき、人を不幸せに することも出来るこの服従の心理、 あなたには使いこなせるか。
ミルグラムの電気ショック実験。 これは、ナチスのアイヒマン実験とも呼ばれ、権威者による命令が個人を従属させ、殺人のような重大な結果をもたらしかねないことをシミュレーションしたもの。 解答者(役者)、被験者、指示者において、 ある単語の問題に対し、回答者が不正解だった場合、その被験者は低い電圧から徐...続きを読む々に大きいで電圧(疑似)電気ショックを与えていく経緯について分析した実験。 それぞれが置かれた立場、ヒエラルキー、権威によってどのような結果となる傾向なのか分析した実験。 『典型的な兵士が殺すのは殺せと言われたからで、かれは命令に従うのが自分の義務だと心得ている。被害者に電撃を加える行動は破壊的な衝動から生まれるではなく、被験者が社会的構造に統合されてしまい、そこから逃げられないから生じるのだ。』 当時のナチスが特殊だったわけではなく、現代の組織に於いてでも大なり小なり、同様のジレンマ(責任転嫁)が発生しているのは明白である。
心理学の文献ではしばしば登場する「ミルグラム実験」について、ミルグラム教授ご本人が書かれた報告書。 「アイヒマン実験」とも呼ばれるこの本は2008年に新訳として再版されるまでは約10年は絶版だったそうだ。 2012年には文庫化されたが、357ページで1300円という価格となっている。高すぎるのではと...続きを読む思い読み始めたら、疑念はすぐに払拭された。実験の全貌、ミルグラム教授の分析等、事細かく書かれている。被験者を募集するための広告、役割や条件を変えての全18種類の実験内容、被験者のナマの声等、読み応えは充分。 更によかったのが訳者山形氏による「訳者あとがき」である。通常のあとがきに加え、「蛇足 服従実験批判」とのタイトルで本書の分析・考察に情け容赦ない根本的批判を展開する。訳者がこんなに批判しちゃっていいの?とも思ったが、権威からの命令が責任回避や思考停止に陥ってしまう危険性を検証した本書に対し、訳者自ら、ミルグラム実験という「権威」を否定することでオチをつけたのでは、とも考えてしまった。
通称「アイヒマン実験」の報告にあたる本著。ここで得られた実験報告は人は権威に対して服従する生き物であるという、目を背けたくなるような結果だったということ。厳密にいえば、この実験で行われた手法の正確さについて異論等もあるようだが、いずれにせよ確実なことは、権威という目に見えないパワーの強大さ。そして...続きを読む人間がそれに対して、社会システムの構造上指示に従わざるを得ないところにいるという点は否定しにくいのではないだろうか。 日々、家庭、学校、会社、社会・・・あらゆる生活の場に権威は存在しており、その権威に服従して生きている。こう考えると、自分はさも奴隷かのように感じてしまうが、そうではなくて視点を変えてみれば、相手への信頼にほかならないとも言えなくもない。 ただ、なんというか、協調や空気を読むことを大事と見ないしている日本においては、この実験を行ったらかなりの率で服従する人が多いような気がしてならないし、私自身、服従してしまう側なんだろうな・・・と思いながら読んでいたら、背筋がゾッとした。
このアイヒマン実験について著者のミルグラムは、参加者の良心と権威に対する服従についての葛藤の場として見ている。一方で日本語訳者は、参加者の社会に対する信頼の度合いと、なにがより高位の規範であるかについての判断の場として見ている。これら実験に対する向き合い方の違いは、人の理性について理解しようとする際...続きを読むの方向性の違いだけでなく、アウシュビッツの存在がそれぞれに与えた衝撃の受け止め方の違いのように感じた。 前者の考え方の落とし穴は、人の良心を信じる者がアイヒマン実験の結果を知ったときに、その結果を人の性悪説の証明であるかのように感じ、実験のプロセスを含めて強い拒否反応を示すことにある。また後者の考え方の落とし穴は、その思考にのみ拘泥していてはアウシュビッツを防ぐための倫理的な防波堤を構築しえないことにある。人の本質を性善と性悪に簡単に分類できるものではないだろうし、また、倫理的判断を各人の判断や時代の判断にまる投げできるものでもないだろう。 正常と異常の判断または、優位と劣位の判断はその定義からして、あくまでも正常な側や優位な側が行わざるを得ないことを肝に命じながら、前者の考える倫理と後者の考える法規範をもって、人の行動に制約をかけることの大切さをあらためて教えられる。
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