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幸せな結婚を果たした級友ジュディに、彼女の育った孤児院の運営を任されることになったサリー・マクブライド。何不自由ない家庭で育ったサリーにはとても抱えきれない重荷だが、ジュディや恋人の政治家、嘱託医にユーモアたっぷりの愚痴を手紙に書いて送るうち、少しずつ院長の責務に喜びを見出していく――。『あしながおじさん』に勝るとも劣らない、愛と感動の結末が待つ名作。
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Posted by ブクログ
「なるほど前作はジュディの手紙がメインで、本作ではジュディの親友のサリーの手紙がメインなのだな。」と読みながら感じました。
ジュディの友達のサリーもこんなキャラだったのね!笑 マクレイ先生に「敵よ、おはよう!」と挨拶するのとか、最高。 そしてこのハッピーな展開、あしながおじさんがお好きな方は絶対好きなのでは! 孤児院を取り巻く環境や、障害のある孤児に対する問題(当時の常識では偏見もあるけど、実際そういう子達を引き取りた...続きを読むい人は今でも少ないのが現実…)、女性の労働問題はなかなか過酷だけども、サリーが皮肉混じりのユーモアで嘆きながら、どんどん前に進んでいくので勇気をもらえる。
ジュディの級友、サリーが主役となる『あしながおしさん』続編。 ペンドルトン夫妻により孤児院の院長となったサリー。始めは辞めるのことばかりを考えていた彼女が仕事のやり甲斐、孤児たちへの愛情に芽生え、周りを巻き込んで孤児院の改革に尽力を尽くしていく。 お嬢様育ちのサリーが段々と逞しい女性へと成長していく...続きを読む様を見ていると不思議と勇気づけられる。
少し前に読んだ「あしながおじさん」が良かったので続編も読んでみた。期待以上に面白かった。この続編のほうが好きなくらい。 主人公サリーは、前作の主人公ジュディの友人である快活な女性。孤児院を改革するため院長として働くことになる。彼女の奮闘と成長、恋を描く。全編がサリーのユーモアあふれる手紙で構成されて...続きを読むいる。孤児院改革のドタバタが目に浮かぶよう。手紙の宛先は7-8割がジュディ、残りがボーイフレンドの青年政治家ゴードンと孤児院の嘱託医マクレイ医師。無愛想で非友好的なマクレイ医師に対して「敵殿(Dear Enemy)」なんて書き出しで手紙を送ってしまうサリー。なんというユーモア。あっけらかんとしているというか根が明るいというか、いいキャラだ。100年前の小説なので、現在では医学的に否定されている遺伝関係の描写があるのだが、それでも物語としての面白さは変わらない。
もうとにかく愛しくって大好きな本! この読み終わった後のときめきをうまく言葉にできなくて悲しいけれど、とにかく、初めは前作に比べてサリーが主人公なのなんで!ジュディ!って思ってたし、あんまり入り込めなさそうって思ってたけど、いつの間にかサリーが大好きで、どんどん素敵になっていくジョン・グリアー孤児院...続きを読むが大好きで、サンディが大好きで、出てくる全ての登場人物が大好きになっていました!活き活きとした描写に、ジョン・グリアー孤児院の変化の全てを実際に見ているような気持ちになるくらい、映像として想像できて、本当一員になった気持ち。もっとサリーの改革をみたかった〜!物語すべてがサリーが書いた手紙でしかないのに、こんなにも素敵な物語になるのは何故なんだろう!ジーン・ウェブスターは素晴らしい作家です。あーもう大好き!
あしながおじさんで脇役だったサリー マックブライドが、主人公。 あしながおじさんは少女の頃胸キュンしながら何度も読んだ作品だったので、続編が、あるならもっと早く知りたかった!文庫の表紙も挿絵も可愛い。 まだ途中ですが、もう一度あしながおじさんも読みたくなってきました。同
この作品は、続あしながおじさん、と銘打ってあるけど該当する人物が話しに関わってるのはほんの一部だけで、原書のタイトルはあくまで『Dear Enemy』であり、そこが最大の焦点ってとこは間違ったらいけないな、と、読後の今に改めて感じる。 無印では著者のウェブスターが実際に孤児・感化院で観察した人物の...続きを読むあくまでも理想形がジュディというキャラクターに投影されているように見え、続では集団そのものをまとめあげている人物サリーに加えて、その環境を包みこんでいるもう少し大きな社会を映し出そうとする著者の目線として描かれたもの、という意図のように思う。 これは前作と同じ世界線で書簡体形式というスタイルが同じなものの、1作品を通して読者へ語りかけてくるメッセージ性が大きく違っていて、無印があくまでも単純な『個人の想い』なら、続は『個人を殺して人に尽くす想い』に集約されている。 学生気分が抜けず社交界に染まりかけた、いい階級の女性が孤児院の院長として社会貢献をしながら自覚が芽生え、自己犠牲の精神を育んでいく成長過程が印象に残る。 余談ですが、この作品内で、エレン・ケイの名前がでてきた辺りで、話の雰囲気が山本有三っぽく感じる部分があって、お互いにどっちが先か後かはわからないけど影響を受けあっていたのかな?って邪推してました。個人的にはそうだとちょっとニヤッとする。そんな感じ。
あしながおじさんは子どもの頃に世界名作劇場アニメで見た。ジャービス視点で想像しながら読むと楽しい(*^^*)。 続あしながおじさんは、ジュディの友達のサリー目線のストーリー。始めはイヤイヤ孤児院を任されたけれど、子どもたちに向き合い孤児院の立て直しに奮闘するうち仕事に愛情が沸き前向きになっていく。好...続きを読むきな仕事を捨ててただの専業主婦になることに疑問を抱き、働きつつ本当に愛する人にも出会うこちらも素敵なストーリー。けれど今の世の中ではかなり引いてしまう思考(当時はそれが当たり前だった優生学)が散りばめられていて驚いた。 作者のジーンウェブスターは女の子を出産した次の日に亡くなったそうだ。旦那さんはひどいアル中だったそうだが、お嬢さんがどうなったのかとても気になるけど調べても分からなかった。
前作に続き書簡体でありながら、実にリアルに描かれた仕事と愛情と友情の物語。 ジュディの推薦で主人公のサリーが嫌々始めた孤児院の院長の仕事、それを手放せなくなるほど愛していく過程の感情豊かな手紙が、本当に一人の人間の生き様を準えているようで、読み終えてからもサリーの人生は続いていくのだと深く感じました...続きを読む。 著者であるジーンの人生経験がそのまま物語に生かされているようですが、サリーはどうか末永く幸せに暮らせますようにと願うばかりです。
あしながおじさんの続編があると知って、購入。 こちらも胸のすく清々しい話だった。 あしながおじさんの主人公のジュディの友人、サリーの物語。 この時代のアメリカで、女性が社会にとってどんな存在で、それが目を覚ました女性にとってどれだけ息苦しいものであるかをサリーが成長しながら抗っていく。 現代の日本で...続きを読むはまだまだ闘っている女性が多いことを思うと、アメリカと日本では100年の差があるとまでは言わないが、50年は遅れていると思う。 ハッピーエンドはお約束。
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