メルヒェン(新潮文庫)

メルヒェン(新潮文庫)

誰からも愛される子に、という母の祈りが叶えられ、少年は人々の愛に包まれて育ったが……愛されることの幸福と不幸を深く掘り下げた『アウグスツス』は、「幸いなるかな、心の貧しき者。天国はその人のものなり」という聖書のことばが感動的に結晶した童話である。おとなの心に純朴な子どもの魂を呼び起しながら、清らかな感動へと誘う、もっともヘッセらしい珠玉の創作童話9編を収録。

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メルヒェン(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    頭を柔軟にして読むべし。そうでないと読みにくい。大人のための童話だと思うが、もしかしたら子供のほうがすんなりと受け止められるかもしれない。気づかされることが多かった。ヘッセらしさが充満している。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    読みにくい短編もあったけど、『アウグスツス』で一気に心惹かれて、凄く面白かった。
    『ファルドゥム』と『アヤメ』も好きだったな…
    大人の童話って言われているようだが本当にその通りで、宝箱にしまいたいような、温かさのある本だった。

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    フォロワーさんのお勧めで読みました。大人のための創作童話集ということで、全体的にお伽噺の雰囲気がありつつも扱ってるテーマは「愛し、愛されることの本当の幸福」であり、なかなか深い。どの作品もヘッセらしい幼年期/老年期の対比、または「老いて子供に戻る」といった人生の循環を描いてる。中でも一番感動的だった

    0
    2022年06月01日

    Posted by ブクログ

    特別な愛読書。ビーズで飾った、手縫いのブックカバーをつけて、手もとに置いています。   …訳者の高橋健二氏が解説の最後で述べられているように、 ヘッセの書いたものの中で最も美しいものの一つ、だと思います。  短編集。 私は、 別な星の奇妙なたより  という物語が、一番好きです。

    0
    2020年07月20日

    Posted by ブクログ

    ヘルマン・ヘッセの『メルヒェン』に収められている、「アウグスツス」に不覚ながら涙した。

    アウグスツは、生まれた時に「誰からも愛さずにはいられないように」と母親から願いをかけられ、その通りになる。

    子どもの彼には、天使の歌声が聞こえた。

    しかし、誰からも愛されるあまり、彼は傲慢になり、
    あらゆる

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    2019年02月27日

    Posted by ブクログ

    中学校のとき、尊敬する担任の先生が道徳の時間に、この中の「アウグスツス」という作品を朗読してくださり、鮮烈に心に残りました。
    愛されることを望むよりも、自らが人を愛することのできる人間になれることの大切さを、強く刻みつけてくれる作品です。
    当時は作品の本意を理解しきれなかったのですが、何十年も経ち、

    0
    2019年02月03日

    Posted by ブクログ

    ヘッセは天才だ。
    訳者の高橋健二さんも。
    それ以外言うことがないですね‥。
    言葉の魔法。単語の天国。本を開けばいつでも見せてくれる。
    こんなに素晴らしい本が古本で105円で手に入るなんて、日本はすごい国だと思いました。
    今まで幸福論が一番好きだったけれど、これは同じくらい好きになるかもしれないです。

    0
    2013年09月29日

    Posted by ブクログ

    表現が綺麗でとても好きです。アウグスツスと詩人が特に好きです。愛されるのと愛すことの違いはやっぱり大きいなと思いました。そして、詩人も興味深いです。全体的に、音楽を聴いているような感覚で本を読んでいました。本当に綺麗な話です。

    0
    2012年02月26日

    Posted by ブクログ

    まさにオルゴールのような短編集。小さな箱を開けると、懐かしさとともに封じられていた世界の秘密が鳴り始める。

    特に忘れられないのが「アウグスツス」と「アヤメ」。

    0
    2011年06月01日

    Posted by ブクログ

    ヘッセの短編集。
    特に『笛の夢』が好き。
    暗い話なのか明るい話なのか、夢が真実で真実が夢なのか、分からないことだらけ。
    笛とか歌の上手な女性は何を寓意しているのだろう。

    0
    2010年08月30日

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